521氏による強制肥満化SS

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『うわーん、とうとう三つめの大台を越えちゃった。
 実里に何か言われたらどうしよう』。

 

こと起こりは三ヶ月前に遡る。

 

その夜、妹の実里が寝っ転がりながらお菓子を頬張っていた。最近いつも何かを食べている。
去年までダイエットしてたのに。急に太って50キロの大台超えちゃったんで開きなおったのかな?

 

「実里! そんなに食べてるとますます太るわよ。我が妹ながら恥ずかしいわね」

 

「お姉ちゃん放っといてよ。どうせ太る運命なんだから気にしてもしょうがないじゃん」

 

「太る運命? 何それ、言い訳も程々にしなさいね!」

 

それから一月後。
朝、息を吐いてお腹を凹ませながら制服を着る。
『うーん、お腹がキツイ』

 

実里が予言した通りに、私の体重は徐々に増え始めた。
最近はショーツはもちろん、パンツの上にもムッチリした
腹肉が乗っかっている。ちょっとヤバいかも。

 

でもまだまだ大丈夫。だって制服はなんとか着れてる(と思うし)、
実里よりは痩せてる(と思うし)、顔は変わってない(と思う)し、
それに元々着痩せするタイプだ(と思う)。
だから多少ぽっちゃり太ってもごまかせるよね・・・きっとそうに違いない。

 

 

 

忘れていた友人に再会した。

 

「あれっ、コエダちゃん?」
「えっ?」

 

「やっぱりコエダちゃんだ。お久しぶり〜」
「えーとあなたは……(誰だっけ?)」

 

こんな細い友人は記憶にない。人違いだと思うけど。

 

 

 

「あれっ、忘れちゃったかな? 私フトイよ。」
「フトイ?」

 

「うんそう。私のあだ名覚えてないかな?」
「あっ、あなたホソイさんね。思い出したわ」

 

「良かったー! 返事ないんで人違いかと思った」
「ホソイさんごめんね。あまりに変わった(容姿がスリムになった)ので分からなかったの」

 

フトイちゃんと出会ったのは昔のことだった。
その人は細井という名前に反して酷く丸々とした体つきだったから皆は「太井」って呼んでた。

 

 

「コエちゃんは全然変わってないね」
「え? そうかな(冷汗)」

 

「コエちゃんの笑顔はいつも満点だよ。あの頃も今も全然変わってない」
「……そうかな? どうもありがとう」

 

 

そんなことは無い。あの頃私はやせていたから。

 

手足が小枝のように細かったから周りの友人は
私の肥田(こえだ)って名前に「小枝」って字をあてていた。

 

 

そしてそのほっそりしたからだが自慢だった。

 

 先 月 ま で は

 

「会うのも久しぶりだし。折角だからコーヒーでも飲んで息まししょ。」
「うーん」

 

実はウエストがきつくて仕方ない。お腹のボタンがはじけそう。
のんきにコーヒー飲んでる余裕なんてないし、急いで帰宅して素裸になりたいんだけど……

 

「私がおごるから行きましょ。ね?」

 

 

ここまで念押しされると断れないわ。

 

「うーん、じゃあ少しだけなら」

 

「お待たせー♪」

 

細井さんが買ってきたのはフラペチーノ(751kcal)だった。

 

「いまのコエちゃん(の体型の女の子)が好みそうなのを選んだけどこれで良いよね?」
「あ、ありがとう(汗)」

 

「細井さんのそれは何?」
「細井とか水臭いわね。昔のようにフトちゃんでいいよ」

 

「……あ。うん」(自分はブラックなのね)

 

「お代わりいる?」
「うーんもういいよ。これ高いんでしょ?」

 

「遠慮しなくても大丈夫。コエちゃんの為なら全然構わないから」ニコッ
「あ、ありがとう」

 

 

ブチッ

 

「お待たせー♪ あれっ、何お腹押さえてるの?」
「いや、何でもないよ」

 

「腹痛なの?」
「……ちがう」(ボタンが弾けたなんて言えない)

 

「そう。さっきまで切なそうな顔してたから心配しちゃった」
「ごめん心配要らないから」(ふぅ。さっきまでお腹がきつかっただけだし。)

 

 

 

「心配だなあ」
「あははは、大丈夫だから」

 

「どれどれ、お腹を見せてみて」
「えっ?」
「だって心配だもの。お腹見せて」

 

「やっぱり管はあなたに来たのね……」
そう言うと彼女は白昼の喫茶店で私のお腹をもみ始めた。

 

「なぜだろう?」と思う間もなく私の体に快感が走った。

 

…………………
………………
………
1時間後
うう、フラペーノ3杯は重すぎる。バタン

 

「ただいま」ゲップ
「おかえり」モグモグ

 

家に戻ると妹の返事が聞こえる。また間食してるらしい。
実里が私のお腹を指さして言う。
「お姉ちゃん、やっぱり管が生えたのね」
「えっ、管って何の事?」

 

「あら? お姉ちゃんにはまだ見えないのかな」

 

美里は小首をかしげたが、急に納得した表情になり、
「まあいいや、そのうち私と同じ『ぽっちゃり体型』になるわ♪」

 

 

 

一月後

 

「ただいま」
「おかえりなさーい」ジーッ
「うん? 顔に何かついてる?」

 

 

菓子パンをもぐもぐ食べながら実里は私を見ていった。
「お姉ちゃん何キロ肥った?」

 

「わ、わたし太ってないわ」
「ふーん。20キロは硬いと思ったんだけどな〜」

 

「実里こそそんなに食べてるからおデブになるのよ」
「お姉ちゃん必死ね。震え声で反論するのもかわい〜。」

 

「はぁ、変な事言うと怒るわよ!(怒)」
「あら怒った? まあすぐに言い訳できない体型になるよ。楽しみだな〜♪」。

 

……確かに太った。
でも元々やせ気味だったしフトちゃんも気付いてない(と思う)から大丈夫。
もっともこれ以上太るわけにいかないからダイエットがんばろう。

 

 

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