521氏による強制肥満化SS
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「あれっ。フトちゃん?」
「コエまた会ったね」
「最近フトちゃんと良く会うね。なぜかしら」
「私ね、有望株があるという話があってこの辺に配属されたの」
「配属? なにそれ」
「……うーん。コエには言えないけど仕事みたいなものかな」
「ふーん。仕事がんばってね、じゃあさよなら……」
去ろうとする私にフトちゃんは言った。
「え? 折角だからコーヒーでも飲んでいきましょ。私おごるから」グイッ
「今日もフラペチーノ(751kcal)でいい?」
「うん。ありがとう」
「コエいつも2〜3杯は飲んでるし。好物だよね」
「……うん」(いや貴方が勧めるから頂いてるだけだけど)
フトちゃんは私がフラペチーノ好きだと思ってるらしい。とんでもない勘違だ。
でも好意だし、訂正したらがっかりするから笑顔でいただく事にしよう。
「じゃあフラペチーノ買って来るね」
「うん。ありがと」
コトン
フトちゃんが持ってきたトレーの上にはブラック1つとフラペチーノ3つ載っていた。
ブラックは自身の分としてフラペチーノは私が飲む分だろうか。
「いっぱいのんでね」ニヤリ
(あれ? 何か笑顔ってるような)
「3杯か……」
「うーん。3杯じゃ使命の足しにもならない程度のレベルだよね。ごめんね」
「え、使命って何?」
パクパク コリコリ
「フラペチーノって最後は飲むというより食べる感覚になるね」
「そうね。そんな感じみたいね」
「うーんお腹いっぱい」
ブチッ
「あっ!」(私)
「あっ?」(フト)
3ヶ月後。
お弁当を小さくした。間食も止めてダイエットした。外も出来るだけ歩くようにしている。
けど、その甲斐なく私はムチムチと太っていく。なんで?
風呂上がり。鏡の前に立ち、自分の姿を眺める。
「顎にもきてないしおなかも妹ほど出てないよね、ね」
……いやそんなこと無いのは誰の目にも明らか。
二重顎ぎりぎりの丸顔。Gカップの胸。しまりの無いウェスト。
肉に埋もれて引っ込んだおヘソ。股ずれして赤みを帯びた内股。
うぅっ、ここまで来ると太った事を自分でも認めざるを得ない。
恐る恐るバスタオル一枚になって体重計(妹のために買ったT社の機械だ)にのってみる。
『うわーん、三つめの大台を越えちゃう』。
私が体重計の数字に嘆いているとき、背後に妹の視線を感じた。
彼女は、
「うふふ。お姉ちゃん、たった半年で体重2倍の大デブに変身ですかぁ。
それにも脂率50%、て身体の半分贅肉じゃん。今のあたしより20キロも多いしねぇ。
スリム美人で、ぽっちゃりし始めた私に小言いってた姉さまはどこに消えちゃったのかしら?
どれどれ、おねーさまの肥り具合を不肖実里が確かめてしんぜよう(笑)」
と言って、私のお腹に手を触れた。
「触るな!」
そう叫んで私は彼女の手を払おうとした。
しかし何故か手足が動かない。
「うふふ。体の自由はもらったわよ」ニコッ
危機感が私を襲った。
私の感情を無視して、実里は微笑みながら臍肉(?)を揉み始めた。
あれ? 下腹部が熱い……
そして彼女は、
「お姉ちゃんのお腹、みごとに成長しちゃいましたねえ。ポッコリお腹の狸さんだ。可愛い〜っ」
と言いながらタオルに手をかけた。
プルンッ
私を素裸に脱がした彼女は、かつては存在しなかった贅肉を摘みながら言った。
「うわー、すごいお腹。狸じゃなくてトドじゃん。
でも柔らかくて張りがあって気持ち良い〜。
それにこの太股、見事にセルラって皮膚がボコボコだわ。ぼっこぼこ〜♪。
みっともなく肥ったわね。我が姉ながら恥ずかしいわ」。
「……」
「あれ? お姉ちゃん目腫らして何か言いたそうね」
「……」
「仕方ないなあ、目だけ自由にしてあげる」
「……!」ギロッ
「あははは、トドが必死に睨んでるわ(笑)」
その言葉に、私は羞恥のあまり真っ赤になった。目だけは自由が利くので、実里を睨み付けると。
美里が私のお腹を指さして言った。
「お姉ちゃんが太ったのは私のせいじゃないよ。お姉ちゃん、その管が見える?」
「えっ、管?」
「見るだけじゃ分からないかな? 右手少しだけ自由にしてあげる」
自分のお腹を見ると、鉛筆くらい太さの管が臍に生えている。
私は驚いて『管』を抜こうとした。でも指先はそれに触れる事もなく素通りしてしまう。
「お姉ちゃん、まだ管に触れるのはむりよ。扱い方知らないから。かわりに私が揉んであげる」といって私の『管』に触れた。
その瞬間、私の躰に電撃が走った。
『どくんっ!』
あぁっ、気持ちいい
眠気にも似た快感が私を襲った。
妹 「もっとさすってあげるね」
あ、あぁぁぁ。なこれ気持ちいいぃ
妹 「臍の『管』を見てみなよ」
え? 「かん」?
『管』を見ると快感と共に謎の液体が流れ込んでくる。
すると、それにつれて僅かずつ下腹の贅肉が膨らんできた。
私は気づいた
『こいつが太った原因か!』。
私の思考を察して実里が言う、
「そうよ。その管でカロリーが注がれるの」
(何これとまらない)ハァハァ
「ヘソの『管』も随分太くなってきたようね」
ハァハァ
「液体がどんどん注入されてるのが分かるよ。お姉様は『管』との相性良いみたい」
ハァハァ
「きっとものごい大デブになる。楽しみだな〜。
さて、もっと激しく揉んであげましょっと♪(むにむに)」。
ハァハァ
アウアウ
「あれ? トドが何を言ってるか分からないわね。口も自由にしてあげる♪」
私は妹の行いに抗議しようとした。
しかし出てきた言葉は……
「あぁぁん、止やめて・・・じゃなくて止やめないで!」
そして液体の快感に安らぎを得た私は眠ってしまった。
翌朝、正気に返った私は、美里を問い詰めた。
「いったい昨日は何やってくれたの? 一晩で6キロも増えちゃったじゃないの。怒るわよ!」
「お姉ちゃんごめ〜ん。ちょっとふざけただけで悪気は無いの。許して!」
「管って何なの、知ってること全部言いなさい」
「わかんないよ。自分のへそ生えたからお姉ちゃんも同じだと思っただけ」
よくみると、妹のおヘソにも3ミリ位の太さの『管』が生えている。
私の半分の太さもないけど
さらに問い詰めたけど、詳しいことは彼女も知らないらしく
答えを得ることができなかった
それ以来、私につながった『管』の先を探している。
きっと誰かが脂肪を送りこんでるに違いない。
私は『管』先をたどって探してみた。
しかし『管』は家の壁を通り抜けて近所の駅を過ぎ。
さらにどこまでも続いていて先が見えなかった。
そして今日。私は『管』の先を突き止める旅に出る。
『地図とお金、あとは着替えを準備して・・・』
私は、日々膨れ続ける身体を意識しながら旅仕度を続けた。
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