806氏による強制肥満化SS
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「私、太れてるよね…」
少し小さめのホットパンツを来て鏡の前に立っているその女性は、自分の張り詰めたお腹を見ながらため息をついた。
彼女の名前は東條海璃、上京して1人暮らしの大学三年生だ。
海璃がなぜ上京して東京の大学に通っているのかというと、小さいころからアイドルやら芸人やらとにかく芸能人が大好きで、大学生になったらさまざまなイベントに通って遊びたいと思っていたからである。
そんな彼女が大学生になってはまったのがゲーム実況者、「ひろゆき」というゲーム実況者を追いかけて約1年、彼女はひろゆきと付き合うことになった。
好きで追いかけていた人と付き合える、田舎出身で小さいころから芸能人を追いかける事が大好きだった海璃からしてみれば夢のような日々だった。
ひろゆきと付き合い始めて3ヶ月がたったある日、海璃はひろゆきの家に初めてお泊りすることになった。
「泊まるってことは…そういうことだよね、うん」
ある程度覚悟をして、海璃はひろゆきの家に泊まりにいった。
今まで芸能人を追いかけるのに必死で彼氏など作ったことのなかった海璃でもこの状況で起こることくらいは予想できた。
しかし、その日、彼とは何も起きなかった。
彼に手作りごはんを振る舞い、おふろに入り、寝巻きに着替え、二人でベッドに入った。
(あれ…このまま普通に寝ちゃっていいのかな…?)
海璃は何事もなかったことに安心しつつ、少し残念だと思いながら目を閉じた。
彼氏と初めて一緒のベッドで眠る、そう簡単に寝付けるわけもなく海璃は寝たフリをしていたのだが、ひろゆきは完全に寝てしまったと思ったのか軽く海璃を抱きしめた。
(えっ…!?)
内心驚きながらもそれ以上力を強めないひろゆきの腕の温かさに優しさを感じ眠りにつこうとしたとき、ひろゆきがぼそっとこういった。
「痩せすぎなんだよな・・・なんか折れちゃいそうで。好きなんだけどな・・・」
「もうちょっと女らしい体つきになってくれたらいいのに・・・」
海璃はひろゆきがそんなことを思っていたなんて思っていなかったためひどく動揺した。
(私が痩せすぎなのがいけないのかな…)
(こんなに大事にしてくれているのに申し訳ない・・・)
海璃は身長162cm、体重42kgという超痩せ型で、今までの人生で1度も太ったことがなかった。
女らしい体型にあこがれた時代もあったが、痩せている体型に関しては友人からもいつも褒めてもらっていたため悪いと思ったことはなかったのである。
しかし今回、大好きなひろゆきに気を遣わせてしまっているという事実は海璃に大きな衝撃を与えた。
(やっぱりこんなガリガリじゃ男の人には魅力的じゃないのかな・・・)
(ひろゆきのために少し太ろう・・・)
そう決意して、海璃は眠りについた。
次の日、ひろゆきとは朝ごはんを一緒に食べ、ひろゆきは仕事、海璃も大学があるため7時ごろには彼の家を出た。
彼の家への初めてのデート、しかし海璃はデートのことではないことで頭がいっぱいだった。
「どうやったら太れるんだろう…」
海璃は今まで1度も標準体型にさえなったことがなかった。
遺伝かと言われたらそれは違う。親は二人とも標準体型か、少しぽっちゃりといったところだ。
なにも考えなくても痩せ型だった海璃はダイエットやリバウンドなどの女子だったら1回は気にして調べるであろう体重変化の知識に乏しく、またそのため体重を増やす方法などまったく思い浮かばなかったのである。
「うーん、とりあえず調べてみなきゃだよね…」
その日の夜、海璃は体重を増やす方法を調べてみた。
「『太りたい 方法』これでいいのかな」
なにも思い浮かばなかったのでとりあえず気持ちをそのまま検索にかけてみた海璃は思った以上のヒット数に驚きを隠せなかった。
太りたいひとのためのまとめサイトがたくさんあるのである。
今まで太りたいなんていってる人を見たことがなかった海璃は、太る決意をしたものの不安だったため仲間がいることに少し安心した。
「えーっと、とりあえず簡単にできそうなものから…」
海璃は適当に見つけたよさげなホームページから簡単に始められるものをいくつかに絞り、それを明日から実行してみることにした。
@1日3食食べる(夕食は特に多めに)Aプロテインを飲むB筋トレ、軽い運動をする
「とりあえずこの3つなら出来るよね」
調べて見たホームページにはだいたいのサイトに
「一番大事なことは継続するためのモチベーションの維持である」
と書いてあったが、海璃はその点に関してはまったく心配していなかった。
「よし!明日からひろゆきのために頑張って太るぞ…!」
ネットでプロテインを購入し、海璃はしっかりご飯を食べ眠りについた。
162cm/42kg B72 W58 H78
次の日、海璃はそれまでより朝早めに起き朝食を作っていた。
海璃は今まで朝ごはんを抜くどころか、食べる気が起きなければ昼ごはんさえ抜いていた。
食べたいときに食べる、それが彼女の考えだった。
しかし今日からは違う。
「白ご飯と、卵と納豆…これでいいのか分からないけど2杯食べれば種類の少なさは補えるはず!」
太る気力に満ち溢れている海璃は少しきつかったものの満腹になりながらも納豆卵かけごはんを2杯完食した。
昼ごはんは学食でカレーライスの大を注文した。
大学に入る際に学食の年間パスポートを買っていたのが役にたつときが来たのである。
「昼ごはんはいくら食べてもお金の心配はないか…本当にお母さん年パス買ってくれてありがとう」
そういいながらカレーを食べていた海璃だったが、さすがに朝ごはんをしっかり食べてなおかつ昼ごはんを食べたのが久しぶりすぎたのかカレー大を食べきることができなかった。
大学生活2年間での不規則な食生活は海璃の胃をさらに小さくしていた。
「これ以上は無理、初日だし無理することはないよね、何週かすれば胃も慣れるだろうし」
昼ごはんを終えた海璃はお腹がぱんぱんになっていることに満足し笑顔で3限へと向かっていった。
大学を終えた海璃は家でごはんをしっかり取ったあと、バイト先へ向かった。
海璃はファミレスで22時から26時の時間帯に平日入っている。
バイト先は26時閉店で、その時間帯は社員はおらずバイトのキッチンの子と1:1のため廃棄をもらうことができるのだが、それまであまり廃棄をもらうようなことはしなかった。
しかし太るという目的ができた海璃にはその廃棄は天からの恵みのようだ。
その日からハンバーグやらチーズやら、とりあえずもらえるものは全部もらうことにした。
「なんというか、太りやすそうなものがたくさんもらえて嬉しいな!」
海璃はたくさんの廃棄を持ち、満面の笑みで帰宅し就寝した。
162cm/42kg B72 W60 H78
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