806氏による強制肥満化SS
太ることを目標に生活をし始めて2週間。
毎朝はかっている体重にはあまり変化がないものの、少しずつ海璃自身の体に変化が出てきた。
まず一番大きく変わった点は、1回の食事の量である。
朝ごはんを食べることが苦じゃなくなった。
むしろ朝ごはんをしっかり食べないと昼前にはお腹がなるようになった。
最初は食べきることができなかった学食のカレーライス大盛りも1週間経ったころから完食できるようになっていた。
晩御飯も最低でもごはん2杯分は食べられるようになった。
まるで高校1年の一番食欲があるときに戻ったようだった。
あのときはこれだけ食べても太らなかったが21歳になった今なら続ければきっと効果はでるだろう。
それともう1つ、変わった点といっていいのか分からないが毎日が充実しているように感じるようになった。
大好きな彼の好みに生まれ変わる、その目標が出来ただけなのに、毎日が楽しくなった。
周りの友達がやっているダイエットは辛く大変そうで、自分もそうなってしまうのではないかと海璃は少し心配していたがまったくの逆効果だった。
「早く太りたいな〜ひろゆきのために!」
海璃は少し張りがなくなってきた満腹で膨れたお腹をさすりながら笑顔で今日も食事を終えた。
162cm/43.5kg B72 W62 H78
逆ダイエットを始めて丁度3週間後の日曜日、ひろゆきと久しぶりにデートすることになった。
この3週間ひろゆきは仕事が忙しかったらしく、仕事→ゲーム実況→寝る→仕事…のループで全然会うことが出来なかったのである。
海璃はゲーム実況をしている彼が好きなのでゲーム実況優先にされるのは当たり前だと思っていてそこにはなんとも思っていないのだが、ただ3週間も会えないというのは少しきついものでもあった。
「海璃久しぶり!ほんっとうにごめん!」
ひろゆきは会うなり全力で謝罪をした。
「全然いいんだよ!仕事と実況は最優先で!今日はどうする?」
「今日はね〜ジャジャーン!」
ひろゆきが取り出したのはとある有名バイキングの無料券だった。
「ファンの子からもらってさ、よかったらゆっくり食べながらここ最近あったこととか話そうよ。
時間制限ないみたいだしさ。そのあとはまぁカラオケとか?そのときのノリで。」
海璃は内心でデートをしながら逆ダイエットができることに喜びながらバイキングに向かった。
「で…何食べる?俺が適当に持ってきていい?」
「いいよ、私ちょっとお手洗いに行ってくるね」
「了解!」
ひろゆきが料理を運んでくれるというので、その言葉に甘えて海璃はお手洗いにいきメイク直しをして15分後に席に戻った。
するとテーブルには4,5人前はあろうかという量の料理が並んでいた。
「とりあえず目に入るもの全部少しずつ取ってきたんだけど」
「え、いやこれ少しずつじゃないんじゃないかな…」
「あ、やっぱりそう思った?俺も今さっき気づいたんだよね…」
ひろゆきは基本真面目でしっかりした人なのだがちょっとずれている部分がある。
多分本人も料理をテーブルに全部置いた後にその量に気づいたのだろう。
「まぁまぁ、バイキングだし、時間制限ないし、いいでしょ。食べようよ。」
「そうだね…」
海璃はこれで少しいつもより多めに食べてもひろゆきにばれないなと、ちょっとひろゆきに感謝したのだった。
〜30分後〜
「海璃さ、前よりご飯食べるスピード速くない?」
日常会話を楽しんでいたところでいきなりひろゆきは言った。
「そ、そうかな?そんなつもりはないんだけど…」
海璃はまったく自覚していなかったことを指摘され、少し動揺した。
確かに大学の昼食など、食べる量が増えたのに対し、食べる時間が延びてないのを考えると、スピードがあがっているということだろう。
「しかもさ、なんか食べてるときめっちゃ幸せそうな顔してる」
「え、そ、そう…?」
「いやさ、俺結構美味しそうにご飯食べる子好きなんだよね。高ポイント。
美味しそうに食べてる姿を見るとこっちも笑顔になるというか…
たくさん食べれるとなおいいね。海璃は食が細いほうだったから
気に触ったらまずいなって思って今まで言わなかったけど。」
ひろゆきに突然のカミングアウトをされ海璃は動揺した。
彼のため少し女の子らしい体型になるために食事量を増やしたのに、食事量を増やすこと自体も彼のためになっていたなんて。
「じ、実は今まで言わなかったけど私本当は食べるの大好きなんだよね!
今まで大食いだと女の子らしくないって引かれるかなーと思って隠してたんだけど!
でもひろゆきもご飯食べる女の子隙ってことはこれからは遠慮なく
食べちゃったりしていいかな…?」
海璃は咄嗟に嘘をついてしまった。
「え。まじで?じゃあどんどん食べて。なんで今まで隠してたかな…
俺、お前が笑顔でご飯食べてるの見るだけでも十分楽しいからさ。」
「分かった!遠慮しないで食べるね!」
その後、海璃はひろゆきの前でひたすらご飯を食べ続けた。
4,5人前あった料理の9割を海璃が食べたといっても過言ではない。
ひろゆきはちょこちょこご飯を食べながらも基本は笑顔で海璃のことを眺めていた。
海璃はワンピースを着てきた自分を心の中で褒め、こんな楽しいデートもあるんだなと思いながら料理を食べきったのだった。
(通常時3周目)162cm/44.5kg B73 W63 H79
(バイキング後)162cm/46.0kg B73 W71 H79