百刈編 鬼畜ルート

百刈編 鬼畜ルート

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とあるインターネットのある掲示板、そこでは奇妙なやり取りがされていた。
ヤシ「だから、ウチの近所にすっごいチビデブがいるんだよ。(;´Д`)ハァハァ」
名無し「デブ専カエレ!(・∀・)」
蒼「はいはい、荒しは放置で。それでそのチビデブがどうかしたのか?」
ヤシ「結構前に引っ越してきたんだけど、性格悪い上に無茶苦茶大食いらしいのよ。俺らからすりゃハァハァ物じゃん?だけどやっぱ町内では嫌われててなぁ。だからあの調子だと、親と喧嘩して家出するかもなぁ〜。wなんて。」
ぬるぽ「そんなわけがあるわけないだろ〜」
ヤシ「だからよ、万が一そうなったらかっさらっておまいらにみせてやるよ。」
ガッ「あまり期待はしないが一応しといてやろう。」
>2「オレはそのチビデブってのを今すぐにでも見たいがな(´Д`)」
ヤシ「それじゃあ、ちょっとだけ期待して待っていろ」
このやりとりが百刈の今後を左右するものだとは百刈自身は気付くはずも無かった・・・。

 

ある日、百刈が昼食を取りに通りを歩いていると、ふと、足元にチラシが落ちてたのに気がついた。
何となくそのチラシを手にもち、読んで見ると、近い所に最近開店したらしいバイキングレストランのオープンフェアのチラシだった。
チラシに写る山盛りの料理、空腹の百刈は食欲を刺激され、いつも通っているファミレスに行かず、その開店したバイキングレストランへと向かった。
ちょっとした幸運なのだろうか、チラシの端にはドリンク100円均一、バイキング1時間食べ放題割引券が付いていた。
割引券は少し泥で汚れているが割引券であることには変わりは無い。
百刈は少し嬉しそうにバイキングレストランへと足を進めた。
だが、この百刈の選択がかつていつも一緒にいた幸地ゆきえと嫌っていた小笠原を見かける機会を逸してしまった事になど、百刈は気付くはずもなかった。

 

数分して、百刈はバイキングレストランに到着した。
「いらっしゃいませ〜」
レジの店員はマニュアル通りに丁寧にお客を迎える。
店員本人はこれが初めてのバイトのため、多少こわばってたが、頭を上げ、百刈の姿を見た瞬間顔がこわばった。
「あ、この子・・・・。近所で有名なデブだ・・・。」
噂通りである。
中学生、下手すれば小学生にも思える身長にたっぷりとついた脂肪。
暑いのだろう。スニーカーの下には靴下ははいていなく、肉で太くなった足の甲の肉が紐から多少はみ出ており、汗は滝のように流している。
全身ドラム缶のような豊満ボディは低身長とはものすごいギャップがある。
肩にいたっては脂肪で結構もりあがっており、ワンピースの肩紐がまるでボンレスハム食い込みのようだ。
百刈はすぐにレジの店員の態度が変な事に気がつき、ムスッとして割引券をチラシからむしりとって乱暴にレジカウンターの上の置く。
百刈のの平の汗で僅かにビシャッと音がし、割引券は汗で濡れ気味になっていた。
接近すると百刈がいかに汗をかいているかがわかる。
花柄のワンピースを着ているからなおさらだ。
Gカップはまずありそうな胸の汗のせいでブラが僅かに透け、胸の谷間はシャワーで浴びたかのように汗でびっしょりとなっている。
当然百刈の体中から分泌される汗の匂いも店員の嗅覚を刺激する。

「うっ・・・・・。汗くさ・・・・。」
何かばっちいものでも掴むように汚い割引券を受け取り、さっさと前払いで会計を済まさせる。
百刈はフンッと不機嫌そうな視線を店員に向けると、トレーを2人分持ち出して、食べ物をとりに行った。
「ありゃ・・・・食べるな・・・・。」
店員は先ほど割引券に触った指のにおいを嗅ぎつつそう思った。

 

レストラン内は、親子連れやカップルなどでひしめきあっていた。
食べ物を取るスペースに並ぶ列の中で、百刈の周辺だけが、1人分開いている。
「あの子近所の百刈さんの娘じゃないの・・・?」
「そうそう、母親がかわいそうよねぇ。あの子は日に日に太っていくのに母親ときたらストレスでやつれ気味になってるんでしょ?ひどい娘よねぇ」
露骨に聞こえるおばさん達のひそひそ話。
百刈にも当然聞こえていたが、そんな事には慣れてきたため、完全に無視する。
「ママーあの人凄いゴハン取ってるよ〜」
「しっ、いっちゃいけません!」
当然きこえている。だが百刈は無視して、ローストビーフや豚カツ、ケーキ等を皿2人分の皿に取れるだけとっていく。

 

トレーに食べ物を大盛りに載せ終えたら、百刈は近くにあったカウンター席に座る。
カウンターのイスはシンプルな丸イスで、桃仮のでかい尻が乗っかると、肉で半分以上は座る部分が見えなくなってしまう。
「ふぅ・・・・。・・・・・・(ガツガツガツ)」
座って一息つくと百刈の大食いショーが始まる。
回りにいた人達は皆、百刈の食べっぷりに食欲がそげてしまったのだろう。
みんな食べるのをやめたり、席を移したりと百刈の周辺を避けようとする。

 

ゲェエエエエエエップ

 

ごっついゲップが店内に響き渡る。
そして、あっというまにトレーの載った食べ物はあっという間に百刈の胃袋に収まり、百刈は今度はローストビーフや豚カツをとれるだけとってまた食べていく。
そんなおぞましさも感じられるような百刈を見ていた店員達は営業の邪魔になるから早く帰ってくれという気持ちでいっぱいだった。
百刈はそんな視線を知ってか知らずか、3度目の盛り付けに入った。
百刈がローストビーフに手を伸ばそうとした瞬間、肩が他の人にぶつかった。
「邪魔・・・・。」
百刈はボソッとそう言ってローストビーフに再度手を伸ばす。
すると、ぶつかった人の方から大きな声がした。
「肉ばっかくってるんじゃねぇよ豚!」
百刈がキッと上を見上げると、そう叫んだ男は鼻や耳にピアスをした長身の壊そうな若者であった。
「おまえさぁ、さっきから豚みたいに肉むさぼってさぁ、恥ずかしくねぇの?回り見てみろよ?」
百刈が回りを見渡すと、他の客達は、すぐに視線を逸らすもの、ウザそうに百刈に冷たい視線を向ける者等が視界にはいった・・・。
「・・・・・・うう・・・・・。」
百刈は名残惜しそうにローストビーフを鷲掴みにしてガツガツとあっという間に平らげ、そのまま
逃げるようにその店を去っていた。

 

その夜。百刈はそのストレスを食事にぶつけるように、夕飯前に冷蔵庫の中の食べ物を貪り食っていた。
ソーセージを生で貪り、ジャムだけをスプーンですくって食べる。
同時進行で棚に入っているパンや釜に入っているゴハンなどを貪っていく。
このままでは両親の夕飯がなくなってしまうのではという勢いだ。
さすがに心配して母親が声をかける。
「メイちゃん、もうたべるのは・・・・。」
「うるさぁああああいっ!」
百刈は食べかすでべとべとになった手で母親を突き飛ばす。
やつれた母親はあっさりと1M半後方に飛ばされ、後ろにあったテーブルに腰を強く打ち付けてしまい、悶絶する・・・・。
「あ・・・・。ママ・・・・。」
百刈が困惑すると、その光景をしていて母親同様我慢していた父親が額に血管浮き出させて百刈の前に立ち・・・。

 

パチーン

 

百刈の頬が強く叩かれた。
「・・・ぅっ・・・・・あっ・・・・パパもママもだいっきらいだぁあああああ!!」
百刈は顔を涙でぐしょぐしょにして太った体とは思えない勢いで家を飛び出してしまった。

 

「ぅぅぅっ・・・あぁぁあああっ・・・・。」
暫く走っていた百刈はさすがにわき腹が痛くなり、ちょうどあった公園に入り、水道の水をガブガブと飲んだ。
ふう。と、百刈はなんとか落ち着いたので、ブランコにでも座ろうと思った。
いざ座ってみると、尻の肉が邪魔で上手く座れなかった。
しょうがなく百刈はベンチに座っていると、頭の中を母親に自分がやってしまった事を思い出してしまう。
「もう、ウチにはかえれないよぉ・・・。」
百刈が途方にくれているその時。

 

「何してるの?こんなところで。」
いかにも好青年のような男の声がする。
視線を前に向けると、その男は心配そうに百刈を見つめている。
「・・・・家出・・・。」
百刈は恥ずかしそうにそういう。
すると男はあっさりとこう言った。
「じゃあ、ウチ来る?山ン中だけど、人もいないし、別荘に今一人で住んでいるから別にかまわないぞ?」
「へ・・・?」
百刈の目が点になる。
「で、どうするの?泊まる?帰る?」
「・・・う、うん。」
百刈は思わずうなづいてしまう。
「それじゃあ、話ははやいな。じゃあ、車乗れよ。」
百刈は黙って公園前に止めてあったらしい車の後部座席に座る。

 

車の中で男と百刈は色々話した。
まずは自己紹介。
男は自分の名前を亮平と名乗り、百刈もきょとんとしたのがまだぬけないまま自己紹介する。
車で約1時間程、亮平と百刈がついた先は人里はなれた所に立っているログハウスだった。
外装は立派なもので、中に入ると、光の屈折を利用して日の光が地下室にも入ってくるような造りになっている随分立派なものであった。
「いやーウチのオヤジ科学者でさ。特許随分もってるから別荘位結構もってるのよ。ま、オヤジも研究熱心で自宅からでてこねぇから、家に帰りたくなる時までずっとそこにいな。」
「あ、ありがと・・・・。」
「なぁに、こまった時はおたがいさまですよ。そんじゃゆっくりしててください。お腹すいたら倉庫に食べ物一杯ありますから。それじゃあ、撲は部屋でちょっとやる事があるから。」
そう亮平はニコヤカに言って部屋に入っていった。
部屋に入って、亮平の口からは笑みがこぼれていた。

 

 

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#たかまれ!タカマル,百刈芽衣,幸地ゆきえ


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