その8 改訂版
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おまけ
「ぷはぁ〜〜〜〜〜!! ここの飯は美味いなぁ!!」
村の肉料理を平らげて徳川慶虎は村の料理の美味さに舌鼓を打っていた。
毎度世話になってる人の来客に備えて準備してきた村人達は客人のご満悦な表情を見てとても嬉しそうである。
「そうカそうカ。長旅で疲れたろウ。ゆっくり休むといい」
「よしとら、疲れてるのカ? それじゃあ休メ休メ♪」
ニコニコと慶虎の横で飲み物やついだりして尽くしてくれるチャムチャムも上機嫌である。
慶虎は飯を食いながらずっとチャムチャムの身体の急激な変化に驚きっぱなしであった。
「(いやはやここまで豪快な身体になってたとはなぁ・・・・・ 饅頭食いすぎたのか・・・・?)」
「(まぁ、いっか。元気だし。幸せそうだし。うむ)」
「そうだなチャムチャム。そんじゃあ休ませて貰うとするぜ。」
そう言って慶虎はチャムチャムの頭を撫でる。
「へへ♪」
チャムチャムの幸せそうな笑顔を見て慶虎は癒される気持ちになって部屋を出るのであった。
タムタムは慶虎に長旅の疲れを癒してもらおうと寝室に案内する。
案内された客人をもてなす寝室は故郷の江戸の建築物とはかけ離れた森の木々を組み合わせたシンプルなものだったが、そよそよと気持ち良い風が流れ風邪の通り口から入り込み、寝るには環境はとても快適なものである。
「おう、そうさせてもらうぜ」
慶虎は素直に感謝してタムタムに軽く頭を下げて自然で作ったベットの上であぐらをかく。
「そうダ。風呂もあるから後で入って旅の疲れを癒すとイイ」
「おっ、悪いねぇw 俺負けたんだがここまでもてなしを受けるとなんだか悪いな」
「慶虎、村の皆を喜ばせタ。チャムチャムを一杯喜ばせタ。これは当然のお返しダ。」
「そうか、そんじゃあ遠慮なくさせてもらうぜ」
「ウム」
いい人ばかりなんだなぁとしみじみと慶虎は彼にとっては退屈極まりない船旅を経てここに来てよかったなぁと思うのであった。
「そんじゃあ、ご好意に甘えるとしますか」
徳川慶虎はよっこらせと腰を上げ、風呂に入る事にした
「おぉ〜 なんだなんだ。ここにも温泉あるのかよ! すげぇなこりゃ! でっけぇでっけぇ♪」
黄色が派手な着物を脱ぎ全裸になった慶虎の目の前には日本でも早々お目にかかれないような天然の温泉だった。
「っか〜〜〜〜〜! こりゃすげぇなぁ! 湯加減もバッチリじゃねぇか!」
ちゃんと風呂に入る前に自分の身体の身体を湯で洗い、鼻歌交じりで入浴する
「っお〜〜〜っ。こりゃたまらんねぇ極楽極楽っと」
リラックスする慶虎。
ふと、湯気が晴れ始め、一人の丸い人が入っているのに気付いた。
余程リラックスしてたのだろう。人一人の気配に気付かない程ゆったりしてたのかと少し苦笑する。
「おぉ、いい湯だなぁこりゃ♪」
一緒に風呂に入っている人に向かって声をかけてみる。
「お、よしとら?」
声と湯気が更に晴れた事でチャムチャムであるいう事が判る。
美人の女性であればナンパでもしようかと思ったが、子供だからそういう気は起きなかった。
「ん? どこかで聞いたことが・・・ ってチャムチャムか」
そんな訳で慶虎の口調は子供相手に話をするようなものになる。
「お〜〜〜〜! 一緒にお風呂だナ!」
「そうだな。折角だからこっちこいって。後で背中流してやるよ」
「ウン♪ わかっタ♪」
ザブザブザブザブ
「(まぁ身体はあんなになったけどやっぱまだまだこど・・・・・も・・・?)」
「へへ♪」
「(おぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?)」
思わずズルッと浴槽内でコケそうになる。
それ程のインパクトをチャムチャムの身体は持っていた。
すっぽんぽんのチャムチャムは衣服の拘束から開放されてるのか食事のときに見たチャムチャムより余計豪快な体型に見えるものであった。
慶虎よりも横に広いその肢体は相変わらず鍛えれた筋肉で支えられている為、余計に立派に見えてしまう。
デン! っと前に張り出した太鼓腹は慶虎が見る限りでは下町のごっついおばちゃん連中でも見た事が無い。
子供を身ごもってる女性のお腹みたいだとも比喩しようがない。
とにかく前にボンと突き出しており、そのヘソも出っ張ってて自己主張をしている。
股間はお腹の肉で隠れて見えないと思ったがあまりにも張りのある肉に包まれている為、下腹部の分厚い肉と共に股間も確認できた。
股間は流石に子供らしいツルツルしたものだが、そこも見るからに肉厚で少しでも気を抜けば息子が元気になってしまうそうだ。
正面から見えるのに尻肉がプルンとしているのがハッキリと確認できるのも大迫力である。
フトモモ一本だけでも普通の女性のウエストはあるかもしれない。いやそれ以上かもしれない。
「どうしたよしとら?」
「い、いやなんでもねぇ。すっごい立派な身体になったもんだなチャムチャムは (いや、マジですげぇ)」
「へへ〜 やっぱりよしとらもタム兄ちゃんみたいに逞しいんだナw」
ザブン
目の前で再度湯につかるチャムチャム。
乳首の陥没した爆乳は水にぷかりと浮かび、赤く火照った状態で湯の上でゆらゆらとしている。
「(うわ・・・・・ すっげぇ乳・・・・・ 確実にいろはちゃん以上あるぞオイ・・)」
ものすごく大きいおっぱいだ。
武道会で知り合ったいろはという女性の巨乳を思い浮かべたが今のチャムチャムのおっぱいと比べたらそうでもないと思えてしまう。
慶虎の熱い視線を受けている巨大なおっぱいは汗と水滴が滴り落ちてほくほくと湯気を立てている。
「よしとら、明日の朝一回ボクと闘ってみるカ? チャムチャム強くなったゾ♪」
「お、おう。一手お手並み見せてもらいますぜ小さい最強の剣豪様w (いや、小さくは無いか・・)」
「おう!」
ざっぱーん!
勢い良く両手を上げてやる気をアピールしてみるチャムチャム。
その勢いで火照ったおっぱいが、お腹が、二の腕が、尻肉がドッシリッと大きく揺れた。
「そんじゃあ、また明日ナ!」
「お、おう!」
慶虎の目はチャムチャムのゆっさゆっさと揺れる肉に目を奪われっぱなしのままチャムチャムと別れた。
それから温泉裏の草陰で白い液体が飛び散っていたのだがそのことに気付いた人は当の犯人以外誰もいなかったという。
それから次の日の朝
「チャムチャムガンバレー!」
「おーう! ガンバルゾ!」
チャムチャムが太い腕をブンブンと振って応援に応える
「よーし! いっちょやってやるか! (しかし・・・・・ 凄い身体だなホント・・・)」
慶虎が6本と1本の大太刀を装備した状態で構える。
チャムチャムもブーメランをギュッと握り締めて構える。
「いくぞよしとら〜!」
「オウ!」
真剣勝負
一本目
始めぃ!
※数十秒後※
「はい、チャムチャムイッポン〜〜♪」
「やっぱチャムチャム凄いナ♪」
友達らがいっせいにチャムチャムに駆け寄る。
「・・・・・・ありゃもう終わりか? よしとら」
チャムチャムはブーメランをポンポンと担ぐような体勢のままきょとんとしている。
うっすらと汗はかいてるがそれはちょっと外気が暑いからなだけである。
「・・・・ちょ、ちょっとなんだその馬鹿力は・・・・(滝汗)」
慶虎は血の気の引いた顔で粉々に粉砕された自慢の刀の内一本の柄を握り締めて呆然としている。
江戸で引き連れている自慢の女達の名前を冠した慶虎6本の刀は鞘に収まったままの一本を残して小枝がボキボキと折られたかのように砕かれ、最後のとっておきである大太刀も刃渡りの真ん中でボッキリと折れている。
「馬鹿力ってそれが今のチャムチャムだゾ」
タムタムは冷静だ。
「今のチャムチャムは男もかなわないんだゾ♪」
チャムチャムの友達らはニャハハハハと笑い飛ばす
「い、いやこの力は凄いなんてもんじゃ・・・・」
とりあえず慶虎は自分が負けた経緯思い返してみる。
一太刀目で身体が硬直した。
「ぉ?(びくっ)」
「うりゃー」
と、気の抜けるような気合でブーメランをぶん回し始めるチャムチャムを見て慶虎の身体が本能的に防御を選択したのである。
悪い予感は当たってブーメランを横凪に降り始めた瞬間、筋肉で太い腕がモリッと盛り上がる。
そしてその瞬間その腕が消えたように見えた。早すぎるのだ。
「どぅわっ!?」
咄嗟に慶虎は手持ちの刀でもって受けようとする。
が、その刀が粉々に砕け散ってしまった。
「(ちょっと冗談・・・・)」
「てりゃー」
慌てて別の刀を抜刀するも反撃が間に合わない。
チャムチャムは先手を打ってブーメランを横凪に振った勢いのまま体をギュルン!と一回転させる。
その勢いのまま再度やや中断を狙って横凪にブーメランを再度ぶん回す。
その速度は更に早い。
「おぉおおおお!? (一本じゃ無理だろこれっ!!!)」
バッキャッ!
また自慢の刀が2本折れてしまった。
「ぬわっ!? (はああああああああ!?)」
「とりゃあー」
チャムチャムはその回転の勢いをなるべく殺さずに体勢を変えて今度は逆袈裟にブーメランを振る。
慶虎の視界には巨大なブーメランが猛烈な速度と迫力を持って足元から突っ込んでくる光景が写る。
残り3本と大太刀一本。慶虎は自分の反撃に移る事は考えられずに2本刀を取り出す。
ばっきゃーーーーん!
また2本粉々に砕かれた。
あまりの膂力の前に慶虎の膝がガクッと崩れ落ちる。
「〜〜〜〜〜〜っっっ!!?? (オイオイオイオイオイオイオイオイ!!!???)」
「てぇりゃぁー」
逆袈裟の勢いに任せて今度は高々とチャムチャムはジャンプした。
崩れ落ちた慶虎は下からジャンプしたチャムチャムを見上げる形となる。
風邪で衣服がめくれて彼女の股間と太鼓腹が視界一杯に写る。
「(やっぱすげ・・・・・ ってやべぇええええええ!!)」
慶虎は崩れ落ちた体勢を更に低く取ってすばやく大太刀を抜刀する。
奥の手だのなんだのとカッコよく言ってられる場合ではない。
膂力が凄いなんて次元じゃないのだ。
「(これなら受けれるだろ?!)」
全力で大地をふみ締め全身を防御に徹しさせるために防御姿勢をとる。
「ぁぁぁぁーー」
気の抜けたチャムチャムの声と共に今度はその尋常じゃない膂力が上から落ちてくる彼女の体重とプラスになって襲い掛かる。
グワッキンッッッッ!
「ぐぬぬぬ・・・・・・ (しかし、なんちゅうぶーめらんだそれ・・・)」
バキャン!!
「ってオイィィィィィィィッッッ!!!??」
なんという事だろうか。自慢の大太刀も真っ二つに折られてしまった。
その勢いのまま慶虎はチャムチャムの膂力に吹っ飛ばされてしまい、お手合わせは終わったのであった。
「よしとら大丈夫カ?」
「は、はは・・・・・ すっごい力持ちになったんだなチャムチャムは」
慶虎は呆然としている。
「よしとらのまんじゅ〜のおかげだナこれハ♪」
ふん♪ とチャムチャムはガッツポーズを取ってみせる。
胸を張ってるので太鼓腹と爆乳がグイッと協調される。
「いや〜〜〜 すごいすごい・・・・・ すごいなぁチャムチャム・・・・ アハハハハ・・・・」
今日の手合わせは慶虎にとってあまりにも実力差を感じてしまった一戦として心に残ったのであった。
それから帰国した慶虎は暫くの間豊満なチャムチャムの肢体を思い出しては悶々としてしまう日常を送る羽目になってしまいましたとさ。
めでたしめでたし。
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