624氏その3

624氏その3

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#催眠,MC,mc

 

<麗奈視点>
訳わかんないわよ!何で、私がデブ好きになってたの!?
おまけに自分までデブになって…
町に遊びに行ったときも、あんな格好で外にでて、しかも今は…!!
風花と一緒にデブになっちゃって訳わかんない!
第一、私はほんとにデブが嫌いなのよ!
もう、風花とは絶交ね!
今日はもう帰ろう。帰ってしばらく休もう。
休んで痩せることができたなら…いえ、絶対に元のようになってみせる。
そしたら風花には近づかないようにしなきゃ、デブの仲間だなんておもわれたくない!
そう、私はデブじゃない!すぐに、すぐに…!
ってあれ?わ、私家に帰るのよね。
そうよね。帰ろうと思っているのよね?
じゃ、じゃあ何で私は玄関を通らないの。そっちは体育館じゃない。
ど、どうなってんの!?
お、おかしいわ!私は家に(体育館に)行くのよ!!

え、あれ?たいいくかん?
ダメ!だってあそこ今始業式やってんのよ!
も、もうこの体をこれ以上人に晒すわけには!?
でも、体育館に行かなきゃ…。
行かなきゃ…。

 

「キャーーーーーッ!」
おんなのこの叫び声?ど、どうしたの、何で叫んでるの?
え、わたし?私を指差してる?
そ、そりゃデブになったかもしれないけど、いきなり叫ぶほどのことなの?
あれ、何かおかしいわ。
夏なのに、肌寒い。
あ、あ、あああああ!?裸!?わ、私裸!?
た、体育館で、全校生徒の目の前で、裸!?
こ、こんな、デブの、醜い体で、裸!?
早く出なきゃ!(壇上にあがらなきゃ)
え、ちょっ!何、何してんのよ!(ハヤク、ハヤク)
え、え、み、右手?ど、どこを触ってるの!?(キモチイイ)
あ、あそこを触ってるの!?(イイ!イイのぉ!!)
「み、見てーーー!私を見てーーー!!デブ豚女のオナニーよぉ!素敵でしょ!あはぁぁ!(違う違う!私そんなこと思ってない!やめてやめてやめてーーー!)」

 

「変態だぁ!」
「イヤーーーーっ!」
「キモッ!何いってるんだ!あの女!」
「うわ、汗が飛んできた!バッチィ!くせぇ!」
何て異様な…、右手でオナニーしながら女々しくドシドシと走る姿を晒す私…。
惨めな、あ、ありえない…。
「つ、捕まえるんだ!」
よかった、先生達、止めてくれるのね。もう、私おかしいもの。
きっと、病気なんだ。
そうじゃなきゃ…夢なんだ。
でも、さっき転んだ時、痛かった…?
「先生方、落ち着いてください!あんなに美しいのに、止める必要あるんですか?」
そ、そうよ!何いってるのよ!(うれしい…)
「く、黒松先生!あんた、何言ってるんだ!」
「いや、黒松先生のいってることは正しい!」
私のクラス、2−Aの連中が教師達を抑える。

「素敵じゃない!デブなのよ!あんな美しい姿、めったにみれるものじゃないわ!」
「そうだぜ、みんなのアイドル麗奈ちゃんは俺たちが守る!」
「あ、ありがとぉぉぉぉ!だ、大好きよぉぉぉ、みひんはーーー!あはぁぁん!(よ、よけいなことして!あいつら、バカなんじゃないの!?)」

 

(そんなこといって、うれしいんじゃないの?)
そんなわけあるもんか!
ついに壇上にたどり着く、目の前では校長のじじいがフルフル震えている。
私はその校長を無視し壇上の教壇の上に乗り、軋む机の上でM次開脚の状態で…オナニーを始めた!?
「見てーーーー、世にも珍しいデブオナでーす(や、やめてよ!!)あっはーーーん、気持ちいいよぉ!エヘヘヘヘ。(いや!いや、私じゃない!)麗奈のお○んこ見てーーー!(違うの!私じゃないの!私こんなこといわないわよぉ…。)あ、あっ、あっ!イク、イク!イクゥゥゥゥゥゥゥ!!」
ブショア!
「き、汚い!!」
「す、ステキ…。」
「あ、あの麗奈さんが…。」
「最高の美じゃないか。」
い、いっちゃった…。全校生徒の前で、私…。
ダメだ…もう私、おしまいだ…。
私、病気なんだよ、きっと、何かの病気。
でも、こんなことまでして、例え病気だって分かっても、もう、きっと戻れないんだ。
もう、おしまいだ…。
「もう、痩せても、戻れないんだ…。」

「大丈夫だよ。やせる必要なんてないから。」
私の後ろから聞こえる声、昔の友達、風花だ。
ゆっくりと振り返る私の顔には涙と鼻水、ヨダレを垂れ流しているなんとも間抜けな顔。

 

「ど、どういうことなの…。」
「今のはね、罰ゲームなの。罰ゲーム。」
「ばつげーむ?」
「そう、よく言えたね。麗奈ちゃん。えらいえらい!」
ど、どういうこと、何言ってるの風花?
「あれ、忘れたのかな?ダイエット勝負、負けたら罰ゲーム。勝った方の言うこと、何でも聞くってやつだよ。しっかり頑張ってくれたね。麗奈えらいえらい!」
「ど、どういうこと…なのよぉ!!あ、あんたがやったっていうの!今の、全部!!」
「え、麗奈がやったんだよね。罰ゲームで、冗談でいったつもりだったんだけど。麗奈はほんと、いいこだね。」
「ひ、ひどい…。ど、どうやって、こんなこと…。」
「ひどいかな?私、ひどい?でも、私も傷ついた。麗奈に、あんたなんか友達じゃないっていわれて傷ついたんだよ。すごく、すっごく。私、麗奈のこと親友だと思ってた、いや、今も思ってる。なのに、なのにデブなだけで友達やめるなんてさ。ひどいよね?」
「ふ、ふざけないでよ!あんたのやったことの方が万倍ひどいわよ!来るな!近づくなデブ!!」
「デブは麗奈の方だよ。私は麗奈よりやせてるもの。」
「ふん!すぐ痩せてやるわ!あ、あんたのせいだって分かれば、…ど、どうにか、してやるんだから!!向こういけデブ!」
「分かった、じゃあね、麗奈。」

 

がしっ!
「え、どうしたの麗奈、私に向こうに行ってほしいんじゃないの?」
そうよ、何で私、風花の足つかんでるの?
風花なんか…風花なんか…
「じゃあ足、つかまないでよ。」
そういって私の、両手を蹴り飛ばす。だ、ダメ、い、イカナイデ。
「待ってよ!風花!」
「何で?」
そう、何で呼び止めてるの?
で、でも、今風花にみすてられたら、もうダメな気がする。
そう、さっきから…何でだろう。
私、デブが嫌い、大嫌い。こんな体は大嫌い。
だから痩せなきゃいけない。そう思ってた、今でもデブは大嫌い。
でも、もう痩せられない気がする。体が、叫んでる。
太りたくない!デブは嫌い!でも、食べ物はいっぱいたべたい…。
こ、こんな私を受け入れてくれるのは…風花しかいない気がする。

風花がいなくなったら、本当に、もう、なんにもなくなっちゃうような気が…。
いえ、絶対誰もいなくなる。
独りになる、風花だけが頼りなんだ、風花だけが支えなんだ。
「ふ、風花がいなくなったら私、私…。もう、誰も、麗奈と、友達になってくれる人いなくなっちゃうよぉ!お願い、お願いします!麗奈を、麗奈を見捨てないで!」
「え〜でも、麗奈ってば、デブの親友にはならないとかいってなかったかな?」
「…ううう、ごめんなさい。風花、お願い、私を捨てないで。私だってデブよ!醜くて汚らわしい最低のデブよ!もう、絶対そんなこといわないから、だから、だからお願い、お願い、お願い。何でもします!何でも言うことを聞きます!だから私を捨てないでぇ!!」
静かに私を見下ろす風花、やがてその顔はにこっとした優しい笑顔に変わった。
「嘘だよ。麗奈は私の親友じゃない。私が見捨てるわけないでしょ?
麗奈のこと、こんなに大好きなんだよ。ずっと、一緒にいてあげるからね。」

 

ゾクッ…、そんな感じだったと思う。このとき襲ってきた感覚は。
ここで、答えたら、もう、戻れない。
でも、ためらうことは無い。
風花がいなきゃ、私はダメなんだから。
「ありがとう、風花。ひどいこといったのに…本当に、ありがとね!風花!」
「さて、後始末しますか。さぁ、全校生徒の皆さん、催眠にかかれ!」

 

 

<風花視点>
「ごめんね。私、デブが嫌いだっていってるくせに、バクバク食べて、食べてばっかりで。食べたくないのに。ほ、ほんとに食べたくないのよ!み、見捨てないよね!?お、お願いよ?風花?」
麗奈に私への依存心をおもいっきり高めて精神力を弱めてあげ、さらに食べるの大好きにしてあげたらこんなにかわいくなっちゃったよ。
「大丈夫よ。私は、麗奈がどんな姿になっても、麗奈の事大好きだから。」
今では私達の高校の女子はみんな結構なデブになってしまった。
だが、望んでではない。催眠をかけたのだ。
デブはキモイと分かっているのに、食べずにはいられない。
ただし、麗奈だけは例外、麗奈だけはどんなに太っても美しい。
でも、嫉妬のために麗奈のことを好きなのについ嫌ってしまう。
そんな変な催眠。
嫌われたと思っている麗奈はいつも私に泣きついてくるの。
それがかわいくてかわいくて仕方ないの。
「美玖がね、私のことデブでキモイっていうの。ふ、風花は私のこと、そんなふうに思ってないわよね?」
「当たり前じゃない!麗奈はかわいいよ♪」
「ありがとう…、風花だけよ、そういってくれるの。私と、一緒にいてね。風花がいないと、わ、私、ダメなの…。」
「ええ、分かってるよ。私のカワイイ麗奈…。」

「風花、あんたがうらやましいよ。痩せててかわいくて…。」
「ふふ、ありがとう。麗奈もステキよ。」
「そんなことないわよ、こんなデブで醜くて…。」
そう、催眠を自分にかけたおかげで、私はスッカリ以前のようにいや、それ以上にスッキリした体型になっていた。
学校にはデブ女ばかり。
毎日泣きそうな顔で、また太ってしまったと嘆きあっている。
そして顔を赤くしながら麗奈をからかう。
すると、麗奈はそれを本気にとり私に泣きつくの。
ほんとに幸せな毎日だわ。
「あ、ご、ごめんなさい。食べ物の汁がとんでしまって。す、すぐ拭くから!ごめん!ごめんね!私のこと、嫌いにならないで!!」
私は顔についたミートスパゲティのソースをペロリとなめる。
「うふ、大好きだよ、麗奈。いつまでもいっしょにいてあげる。いつまでも…ね。」

 

<終わり>

 

 

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