624氏その4
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【注:原作のPHASE-19「 見えない真実 」の終盤から始まります】
「もぉ〜!何なのよ!あの女!」
ホント信じられない。そりゃあラクス様は確かにアスランさんの婚約者だけど・・・
第一アスランさんはラクス様のピンクのザクに乗った悪趣味なライブなんて見てないし。
これからアスランさんと食事でもしようと思ってたときに突然あらわれたラクス様。
私を突き飛ばしてアスランさんと仲良くしゃべり、そのまま議長公認で二人で食事にいっちゃった・・・。
ほんとムカツクわ! あの女!
あ、私はルナマリア・ホーク!
赤髪で背は少し高いかな。これでもザフトのエースパイロットなのよ!
何しろ赤服を着ることができるのは本当に優れた実力を持つ人だけなんだもんね。
ま、まぁ最近はアスランさんやシン、レイの活躍で目立たないけど・・・
射撃は苦手なのよね・・・ これって致命的?
で、同じパイロットで、ザフト特務隊「FAITH」のアスランさんを狙っているわけなんだけど・・・
彼には婚約者がいるのよね・・・。
しかもアイドルでザフトの有力者・・・。
・・・私とラクス様じゃ身分が違いすぎるのよね・・・。
「ねぇ、メイリン、何してるの?」
私の妹のメイリン・ホーク、私と同じ、赤い髪。ツインテールでかわいい感じの子。
この娘もアスランさんを狙ってるみたいだから心配なのだけど。
「な、ななな、なんでもないよ。ど、どうしたの?」
「何慌ててるのよ。」
「な、何でもないよ。あ、アスランさんは?」
「ラクス様とお食事中だけど。」
「・・・・・そうなんだ。」
「ところであんた、何してんの? それ、薬か何か? あんた病気にでもなったの?」
「な、何でもないってば!」
「・・・あんたがそういう態度取るのって、必ず何か隠そうとしてる時なのよね。」
「あ・・・ で、でも・・・ だから。」
「いいから、ほら。正直におねーさんに教えなさい。」
「で、でも・・・。」
「いいからいうの! あと、嘘言ってもすぐ分かるんだからね。」
「え・・・ うー・・・。だ、誰にも言わないでよ。」
「言わない言わない。」
「こ、これは・・・ね、この薬を飲んだ人はね・・・、
体の脂肪が膨らんで一気に力士みたいなおでぶになっちゃうんだって・・・。」
「・・・どうやら本当らしいわね? ・・・そんなことありえるわけ、っていうかあんた、
もしかして・・・ それ私に飲まそうとしたんじゃないでしょーね!?」
「え、えあう・・・ あううう、違う・・・ よ。」
嘘ついてるわ・・・ この娘! こんなことまでするの!?
「ひうっ・・・ ご、ごめんなさい。だって、お姉ちゃん、すっごいスリムで・・・
アスランさんとよく話してるし・・・。」
「まったく・・・ 信じられない・・・。そんなもんどこで手に入れたのよ?」
「仮面の人がくれたの・・・。」
はぁ・・・、訳分かんないわ。
いや、これは・・・ 使えるわ!
「メイリン!」
「な、何? お姉ちゃん?」
「このままじゃ、アスランさんは、ラクス様にもっていかれちゃうわよ!
今アスランさんはラクス様とお食事中なの。」
「!! ・・・そんな・・・。」
「そこで・・・ よ。これをラクス様に飲ませれば・・・。」
「アスランさんは、ラクス様と・・・ 結婚しない?」
「そうよ! ・・・でもホテルにはパイロットしか入れないのよね〜
それ、私にくれない? 今からやってくるわよ!そうすれば・・・」
「ラクス様が太って!」
「アスランさんはフリーになる!」
「うん! じゃあお姉ちゃん! よろしくね!」
んふふふふ!メイリン、あんたもシンと同じ。本当にバカなんだから。
「・・・でさ、これ、仮面の人からもらったっていったけど、本当に効くの?」
「実は・・・ 試してないから分かんないの。」
「ふっふっふ・・・。そうなの? じゃあ、一応試してみなきゃ・・・ ね。」
「え、お姉ちゃん! 試す方法、あるの!?」
「ええ。すぐよ。ふふふ〜。」
ちょん。
「え?」
薬はまっすぐにメイリンの口の中に入っていった。
「ごっくん・・・。って・・・ あれ、今のって・・・。」
「この薬よ〜。」
「お、お姉ちゃん!! ひどいよ! こ、これ飲むとデブになっちゃうんだよ!!
わ、私デブになっちゃうよ! ううううううう!」
「ちょ、落ち着きなさいって。あんただって私を太らそうとしたんだからね。
それに自分の体見てみなさいよ。全然太らないじゃない。・・・やっぱり騙されてたのよ。」
「そ、そっか。何だ〜 騙されてたのか〜。お姉ちゃん気づいてたの〜? も〜!
でも言ってからにしてよね。何だかのどかわいちゃったよ〜 お水お水。」
そういって水を飲むメイリン・・・ その、水を飲み終わった直後のことだった・・・。
むく、むくむくむく!!
「きゃ! きゃあーーー!!」
メイリンが突然太り始めた!
お腹の肉が脈打ち始め膨らんでいく。
「い、いやあ! ふっとちゃうよぉ!!」
むくむく、むくむくと太っていく。増えていく脂肪は何だかグロテスク・・・。
「な、なるほど・・・ お水で流し込んだからすぐ消化できたのかな・・・。」
「な、納得してないで、どうにかしてよ!!」
「無理よ〜。」
肉は次々と増殖しメイリンのふくよかな新たな体を形作っていく。
「いやーーーー! 痛いーーー!!」
泣き叫ぶメイリン。その顔は涙と鼻水と汗でびしょびしょで、なんとも情けない顔をしている。
ベルトがきつく閉められているせいで肉が押さえつけられているのだ。
軍服の隙間からはメイリンの下着、そして下着にもお余りきらない肉があふれている。
メイリンは泣きながらベルトを外す。
ビリッ! ビリビリビリビリ!!!
ベルトが外れるとそのまま肉は一気に飛び出し軍服を破く
お肉は肥大化していく・・・ 見ると顔はもうしっかり二重あごだ。
「・・・・どうやら止まったみたいね。」
「えぐっ・・・ ひぐう・・・ もう、お外歩けないよぉ・・・。」
メイリンは女の子ずわりしながらエンエンないていた。
以前のメイリンがこれをしたら男どもは太ももに目が釘付けで下心満載で声をかけるだろう。
だが今のメイリンは・・・
太ももは丸太のように膨れ上がり、目にあてた手は指先までしっかり太くなっている。
二の腕は太くしかも垂れ下がっており顔は立派な二重あごが形成されなんとまぁふくよかなことか・・・。
大きくクリンとした目も今じゃ細くなってしまっており
お腹はくびれもなくなり三つの段を形成してしまっている。
こ、これじゃあ慰めるために声をかけてくれる男の子は相当なマニアね・・・。
100kgいくかいかないか・・・ くらいはあるんじゃないかしら・・・。
「お姉ちゃん・・・!!」
お、怒ってるよね・・・ やっぱり。
「ま、まぁ、落ち着いてよ、。まさかここまで太るなんて・・・。」
「どうしてくれるの! これじゃあもうお外に出られないよ!!」
前より少し太い声でメイリンが怒鳴る・・・。
「そ、そんなことないよ。今でも、まぁ、かわいいと思う人にはかわいいから・・・。」
「もぉぉぉぉ!!」
メイリンがドスドスと突進してきた。
今まで姉妹ゲンカで負けたことないけど今じゃ体格が違いすぎる!
「ひえっ!」
私がさっと(?)避けるとバランスを崩してメイリンが派手に転ぶ。
ゴロゴロゴロ! 仰向けの状態でやっととまる。
「もう! お姉ちゃん!!」
ジタバタジタバタ
「お、お姉ちゃん・・・ 起こして・・・。」
起き上がれないみたいね。
「んっふっふ〜、メイリン、これは私に薬をもろうとした罰よ罰。
それじゃあ私は、ラクス様に薬をもってこよ〜。」
「ま、待ってお姉ちゃん! 私、どうすれば・・・。」
「へ・・・・。じゃ、じゃあね〜!」
「お姉ちゃん!」
メイリン、あんたの尊い犠牲は忘れないわ!
そのままホテルのレストランに直行〜、早速薬を盛ることにする。
くっ! こんな豪華なレストランでラクス様はアスランさんと食事してるのね! むーーーー!!
私はこっそり厨房に入り込む。
厨房はまさに漢の戦場だったが関係ないので描写は省く。
おっ、運ばれていない料理発見〜!
こりゃ立派なカニだわ・・・ 私が食べたいわよ!
まぁいい、これに薬を入れて・・・ ふっふっふ、これで水を飲めば・・・。
よし、それじゃ様子を見ますか。
料理も運ばれ私は気づかれない位置からアスランさんとラクス様の様子を見る。
くぅ! 何はなしてるのよ! 全然声聞こえないわよ!
でも、様子は分かる。ラクス様は楽しそう・・・
だけどアスランさんは何だか相手に疲れてる感じね! うん、よしよし!
おっ、カニ食べた!! ・・・って良かった・・・・
下手したらアスランさんが食べるかもしれないところだったじゃない・・・。
ほんと、次から注意しなきゃ・・・。
まっ、結果オーライよ! 毎回戦場で撃たれながらしっかり生き残ってるもんね。私!
後は水を飲むだけ・・・・・・ そうすればアスランさんの前で・・・・。
・・・・・・・・・・飲まないよこいつ。
くあ!結局飲まずに席を立った! もう! なんなのよ!! 水くらい飲みなさいよ!
アイドルだから水は飲みませんとでもいう気!?
「・・・お客様。」
「何よ! うるさいわね!」
「お客様、何をしているのですか?」
うわっ! 見ると店員さんがいつの間にか後ろに!?
「ご、ごめんなさーーーい!」
慌ててその場から離れる。
くぅ! この場合どうなるんだろう。もしかして効果でない?
それとも水飲んだら効果発動?
これはもうラクス様の後をつけるっきゃないわね。
そのままラクス様はアスランさんと別れ自分の部屋に戻っていった。
でそのまま2時間後・・・。
「私って・・・ 何やってるんだろ・・・。」
ラクス様の部屋の前で2時間待ち。
声も何も聞こえてこない。いや、時々あの悪趣味な歌が聞こえてくるくらいか。
こりゃ効果は期待できないわね・・・。
がちゃん!
突然ドアが開く。
慌てて物陰に潜む。アカデミースクールでしっかり習ったからね!
ラクス様はさっきと違う、少し刺激的な感じの服を着て
鼻歌を歌いながら走っていく。
気づかれないように後をつける。と、なぜかアスランさんの部屋の前で止まる。
ラクス様は鍵を取り出すとそのままアスランさんの部屋のドアの鍵を開けてしまった・・・。
な、何であの女はさも当然のようにアスランさんの部屋に入ってるの!!
・・・・も、もう完璧負けだわ・・・ 寝よ・・・。
私は何だかアホらしくなりそのまま自分の部屋に戻って寝ることにした。
#機動戦士ガンダムSEED DESTINY,種運命,種死,種デス,種運命,種死
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