500氏その8

500氏その8

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#サモンナイト,サモナイ

 

11.遅すぎた行動

 

カ「…最近2人共変!」

 

晩御飯の最中、カシスが声をあげる。
じ〜っとジト目でナツミとアムを凝視して不信感を少し匂わせていた。

 

ア「変って、何がかしら?」

 

素知らぬ顔で返すアムにカシスは、表情を強張らせる。

 

カ「何がって…ナツミもアムも2人でふらっといなくなる時があるし、夜だって部屋に2人で籠ってる時があるじゃんか!」

 

若干声を荒げたカシスにナツミが落ち着かせるように両手で制止をかける。

 

ナ「ちょ、ちょっと親睦を深めたり特訓に付き合ってもらってるだけだよ。」

 

カ「親睦はいいとして、訓練してるなら何でそんな体になってるのよ!?」

 

ビシッと指差しされてナツミはビクリと体を跳ねさせ、同時に体の肉がタプンと揺れた。
カシスは席を立つとナツミの方へ近づき思い切り抱き付く。

 

ナ「っひゃあ!?」

 

カ「ほら!どこもかしこも贅肉の感触しかないじゃん。前はまだぽっちゃりしたかな位で済んだかもだけど今はもう完全にデブ!肥満!」

 

ナ「や、やめてよぉ!」

 

お腹や二の腕、太ももにいたるまでペシペシとカシスに叩かれてたまらずナツミは抗議の声をあげる。
ペシペシと叩かれる度に弾み揺れる体の肉が恥ずかしいのか顔も真っ赤になっていた。
そんな様子をアムは無言で見つめていた。
その事に気づいたナツミが真っ赤にさせていた顔を逆に真っ青にしてカシスを引き剥がしにかかる。

 

ナ「カシス!食事中だしこれ以上は止めて!!」

 

カ「そ、そんな大声出さなくても…分かったわよ、ごめんて。 でも太り方が早いというか、少し心配になったのよ。」

 

席に戻り、申し訳なさそうに謝るカシス。
しかしその後、アムの方へ視線を向けたカシスの顔は疑惑の感情に溢れていた。

 

カ「でも、その太り方もアムといなくなったり夜に部屋で籠ってたりが始まってから加速したような気がするんだけど…?」

 

ア「最近お菓子作りにはまってるの、ナツミに味見役をお願いしてるからそのせいかもね。3時のおやつにはカシスにも用意してるでしょう」

 

カ「あぁ、3時のおやつのケーキやスコーンは確かに絶品ね! そのおやつ達の上達の為にナツミに協力を願ってるって事?」

 

ア「まぁ、そういう事よ。言っておくけど私も味見はしてるわよ? ナツミよりも多くね。」

 

カ「そりゃアムはもとから大食いだし…あぁ、それ基準でしてたからこんなにナツミが…一応筋は通るか。」

 

疑惑に解答が出た事でカシスは表情を和らげて、しかしアムに注意を促した。

 

カ「でもアム、だからってこんなに太っちゃうまでっていうのは不味いでしょ? 少しは自重しなさい。」

 

ア「えぇ、分かったわ。」

 

そうして、晩御飯は終わりそれぞれ解散となった。
アムは食器洗いの為にキッチンへと向かい、ナツミは食卓の清掃をする。
カシスは食休みと言って部屋に戻ってしまっていた。

 

ナ「ふぅ、お掃除終了。後は…。」

 

カ「ナツミ、ちょっといい?」

 

ナ「ふぇっ!?」

 

部屋に戻った筈のカシスがいきなり現れて驚くナツミ、そのナツミの口を塞ぐとカシスはキッチンへと目を向けてアムがキッチンにいるままなのを確認する。

 

カ「ちょっとこっち来てナツミ。」

 

ナツミの手を引いて自室の中まで連れて行くカシス、ナツミは突然のことに困惑してされるがままになっていた。

 

ナ「カシス? 急にどうしたの? お掃除は終わったから別にいいけど…。」

 

カ「ナツミ、アムと最近だいぶ仲良しみたいだけど…どうして急に?」

 

茶化している様子は一切ないカシスの様子にナツミはますます困惑する。

 

ナ「急にも何も…アムは私達を助けてくれた恩人だよ? 仲良くなるのは良い事だよ。急になのはお菓子作りで付き合ってるだけで…。」

 

カ「そのお菓子作りに付き合ってるにしたって、その太る速さは異常だって!それに最近元の世界へ帰る方法の探索も全然してないじゃない!」

 

カシスの言う通り、最近はほとんど帰る為の探索はしていなかった。
食料や日用品を手に入れる為の探索はしても新たに別の場所を探索しようだとか、積極的に帰る方法を探したりは全くない。

 

ナ「そ、それは…焦らずゆっくりといこうって事で」

 

カシスの鬼気迫る様子に後退るナツミ、そのナツミに詰め寄りジッと顔を見つめるカシス。

 

カ「いい? ここはリインバウムでも四界でもない、警戒は怠らないべき…悪いけど、アムも含めて…。」

 

ナ「そ、そんなの酷い、よ…」

 

あんまりと言えばあんまりな言い方だ、しかしナツミはそれに弱弱しく抗議する事しか出来なかった。
されている事を考えれば思い当たる節がないわけではないのだ…。

 

カ「そういえば孤児院で子供達を寝かしつける時にナツミがナツミの世界の童話を話してたわね…確か、ヘンゼルとグレーテル…。」

 

ナ「それは…っ…!」

 

カシスの言わんとしてる事が分かったナツミは途中で息をのんだ。

 

カシスもそれを分かった上であえて言葉にする。

 

カ「お菓子の家の魔女に2人の兄妹は捕まり、片方は食べる為に肥育される家畜とされ、もう片方は労働力として奴隷とされる…。
  異世界の家の魔女に2人の召喚師は捕まり、片方は食べる為に肥育される家畜とされ、もう片方は…なんて事になってからじゃ遅いのよ。」

 

感情を押し殺したようなカシスの声音に、ナツミは黙って俯く。

 

カ「物語では魔女は倒され、2人は助かる。けど、現実でもそうとは限らない…アムには悪いけど、頭の片隅程度には警戒心を残しておいて。」

 

そう言い放つとカシスは部屋を出て行く、ナツミはそれを見送り、しばらくしてポツリと呟く。

 

ナ「魔女に捕まり肥育される家畜にされる、か…」

 

自分の体を鏡に映して見つめる、もうぽっちゃりなんて言えない完全におデブさんの体が映っている。
ここ最近で何度も新調して、それでも窮屈な衣服を脱ぎ捨て裸になると体が一回りは膨れた。
窮屈な衣服からの解放感を味わいつつもっとじっくりと体を見つめる、どこもかしこも柔らかそうで肉厚な贅肉で溢れている。
本当に家畜のようだ、とナツミは思った。

 

ナ「えへへ、家畜かぁ…それでもいいよ。」

 

へたり込んで鏡に両手をつき、自分の顔をみつめる。
だらしなく笑っていた。

 

ナ「あんなに美味しいモノをいっぱい食べられるなら、家畜でも…」

 

アムから与えられる美味しいモノを想像すると涎があふれて来る、上からも下からも…。
そっと自分の秘部に手をあてがう。

 

ナ「痴態をさらせばご褒美にいっぱい食べさせてもらえるもん…」

 

ぐちゅぐちゅと自慰をし始めたナツミは息を荒げ、鏡にもたれ掛かる。
ひんやりとした鏡が気持ちいい、ふともう1度自分の顔を見てみた。
口をだらしなく開けて舌までだらりと投げ出して涎までポタポタたらしている。

 

ナ「あはぁ…みっともない、いやらしい…これならまたご褒美くれるかなぁ♪」

 

小さく笑いながらアムからのご褒美を想像してビクビクと体を震わせたナツミ。
カシスの心配は、するには遅過ぎた………。

 

 

12アムの日記

 

〇月×日

 

 

 

用意しておいた特製ケーキをついにナツミに食べさせた、よほど薬が効いたのかナツミはケーキの虜になり生クリームを舐め取るように言うと

 

僅かに躊躇したものの少し後押ししただけですぐにペロペロとお皿の生クリームを舐め取ってご満悦の様子だった。

 

もっと欲しいとねだるナツミをイジメて遊ぶとたまらなく愉快で楽しかった。

 

ケーキを餌に命令すればきっと何でも従う筈…肥育に調教、これからの日々が楽しみだわ。

 

 

 

〇月◇日

 

 

ナツミにケーキを食べさせてからというもの、毎日欠かさず私の部屋で夜食にケーキを食べさせている。

 

勿論、肥育用に糖分たっぷりカロリー激高のケーキをよ?

 

そのおかげで肉付きも更に良くなって来て最初の頃と比べたらどこもかしこもとても豊満になって…ナツミの身体を味わうのが私の毎日の楽しみ♪。

 

私の部屋で食べさせたり、食べさせてあげたりしている時はまるでペットに餌を与えるような感覚が近いかも?

 

その時に抱いたり揉んだり好きにしている、たまに抱き枕にして眠るのが至高の睡眠法ね。

 

ケーキを食べさせた初日からある程度経ってから、いつもは夜食にしか出さなかったケーキをおやつに出したら驚いた表情をした後、とろけるようなだらしない笑顔であっという間にたいらげていた、それを見たカシスがやや驚いていた。

 

カシスは最初に切り分けた分を食べ終わると「一足先に」と言って召喚術の訓練をしに庭に行っていなかったから、ナツミにお皿に残ったケーキの残骸を舐め取るよう命じるとすぐに舐めて食べ始めた。

 

ふふふ、次は犬食いをさせようかしら?

 

舐め終わるとナツミが名残惜しそうにお皿を眺めていたので「もっと食べたいかしら?」と聞くと何度も首を縦に振って食べたいと言ってきた。

 

カシスはいないし、試しと思ってまずは冷蔵庫から取り出したケーキを載せたお皿を私の足元の床に置く。

 

何故という感じで首をかしげていたナツミに「犬食いでならこれを食べて良いわよ」と言うと一瞬困惑した顔をして、次にカシスがいる筈の庭を見た。

 

そして庭にカシスがいて、すぐにここには来れない事が分かるとナツミは…やや引きつった感じに小さく笑ってから這いつくばって犬食いを始めた。

 

足元でモグモグと犬食いをするナツミ…それを命じたのは私で、ナツミはそれを実行している。

 

背筋がゾクゾクとして喜悦が溢れて来た、そして湧き上がった欲望に従いナツミの背中を片足で軽く踏みつけるとナツミは私の方を向いて来た。

 

するとナツミにはやっぱり困惑の色が見えたので「美味しいでしょう?」と言って冷ややかに見つめてみる。

 

ビクッと体を震わせた後、ナツミはやや迷った様子を見せたけど「美味しい」と呟いて笑いながらケーキにパクついていく。

 

これは、本当にケーキを与えれば何でも嬉々として従うわよね…?

 

あぁ、こんなに楽しいなんて…ソノラには感謝してもしきれない。

 

 

 

×月〇日

 

 

カシスの目を盗んで、私は段階的にナツミへの命令の内容を過激にしていった。

 

私の部屋で食べる夜食の時にはカシスは部屋で寝ている筈なので割とエスカレートしていった気がする、最近のお気に入りは犬や猫といったペットのように扱う事だわ。

 

ソノラに最初に用意して貰った玩具の中から、猫耳カチューシャと猫尻尾を取り出して裸のナツミに装着させた上で猫になれと命じるとナツミも慣れ始めているのか、えへへと笑ってにゃ〜んと仕草を取る。

 

尻尾はその時の気分でどちらの穴に入れるかは事前には決めていないけど、どちらにしろムチプリとした大きな桃のようなお尻の肉をかき分ける時にその肉の感触を堪能出来るので特に私的にはどちらでもいいわね。

 

そしてペット扱いの中でも1番気に入ってるのは特製ケーキで成長著しいお腹を揉む事、前はプ二、プヨンという感じだったけど最近は百科事典のように分厚い贅肉を掴み、持ち上げて揉んだり、こねたりするとナツミが媚びるように甘ったるくニャ〜っと鳴く。

 

そういう風に調教したのだから当たり前だけど♪

 

そんな中、図らずももう絶対にナツミを逃がす事のない調教の総仕上げのチャンスがやって来た。

 

アティとソノラに用があってナツミと海賊船へ行った帰り道、お昼の野外で裸で犬になれと命じた上で散歩をした事だ。

 

いくら  の中でアティとソノラとカシスしかいないとはいえ、真っ昼間の野外で裸に犬の恰好で散歩…。

 

ナツミも流石に怒って抗議をして来た、今まで散々命令して来たけどそれらはバレない様に部屋でこっそりだったりカシス達の動向を確認してからやって来たから受け入れていたのね。

 

思い付きでの行為でカシス達にバレるかも知れない、その上野外の行為には抵抗が大きかったらしい。

 

そして、私はその抗議をあえて受け入れた。

 

何故ならこれで総仕上げになると思ったから…「じゃあ止めるわ、その代わりケーキはもう作らないわよ」と確認するとナツミは「それでもいいもん!」とプンプン怒っていた。

 

丸っこい顔がぷく〜っと膨れっ面になって可愛いと笑いそうになったけどそこは努めて、私は申し訳なさそうにして

 

「調子に乗り過ぎたわ、もう変な要求しないから仲良くいきましょ?」と言うとナツミも「うん、そうだよ。それが普通だよね。今までがおかしかったんだよ。」と苦笑して私達は仲直りの握手をした。

 

ふふ、表面上は元通りね?

 

 

◇月☆日

 

あれから数日間、ケーキをなしにして過ごすとあっという間にナツミの様子がおかしくなった。

 

ナツミに食べさせていた薬や高カロリーの細工がある特製ケーキじゃない普通のケーキをおやつで出すとこれじゃないと言わんばかりに不満気な顔をして私を見て来るし、キッチンに行ったかと思うとケーキを何とか自作して食べてみて全然違うと呟いて泣きそうな顔をしている。

 

それから少ししてから何度も私に声をかけようとして躊躇し止める、そんな事を繰り返していたわ。

 

勿論それは無視して私は普通に過ごす、ナツミから動くのを待つの。

 

けど様子を見るに動くのはすぐでしょうね…あぁ、もし予想通りに進むなら、ナツミは完全に私のモノだわ…ふふふ。

 

 

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