500氏その8

500氏その8

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#サモンナイト,サモナイ

 

7.肥育開始

 

ソノラとアムが手を組んでから1週間、その1週間の間に2人は肥育の為の準備を行っていた。
その際、アムが肥育に使えそうなものはないかとソノラをキルト内のある場所へと案内したのだが、そこにはなんとクノンがいたリペアセンターが存在しており、必要となりそうな薬品や道具、設備に至るまでが揃っており、ソノラの持つ知識が十分に発揮出来る状況が揃っていた。
キルト内にはリペアセンター以外にもリインバウムに存在した場所、施設、物が混在しておりまるで継ぎ接ぎな世界なのである。その中にはカイルの海賊船も存在しており、アティ先生とソノラは海賊船を発見してからはそちらに住み着いていた。
そして、肥育をする為の準備をリペアセンターにて済ませた2人は最後に、ソノラがアムに講義をするかのような形で向かい合うとソノラが口を開く。

 

ソ「さて、この1週間の間にアムには私の知識を伝授して、ここにある肥育に使える薬品やらその他諸々の使い方を覚えてもらった訳だけど…後は実行のみ、アムはどうする?」

 

ソノラの問いにアムはこの1週間でソノラに教えられ、そしてそれを踏まえて考えて来た自分の答えを伝える。

 

ア「ナツミを肥育するわ、カシスは…同時には無理があるし今はいいかな?」

 

過程を想像して嬉しそうに微笑むアムにソノラは確認を行う。

 

ソ「アム、私はあくまで知識を教えてあげたり薬品の使い方とかを教えてあげたりはするけど、
 あくまで実行はアムだよ。協力はここまで…1週間ずっとアムにつきっきりだったんだか
 これからは海賊船の先生のところに戻らせてもらうんだからね!」

 

ア「はいはい、今までありがとうございました。1週間もご無沙汰させて悪かったわね、でもそのおかげで知識は得られたし…後は1人でも大丈夫よ」

 

やれやれといった様子で呟いた後、アムはソノラに手を差し出す。
差し出された手をソノラが握り返し、軽く握手を交わすと2人はリペアセンターを後にするのだった。
そしてアムが自分の家へと帰るとリビングでくつろいでいたナツミが迎える。

 

ナ「あ、アム。おかえりー」

 

ア「ただいま、ナツミ。カシスは?」

 

ナ「カシスなら庭でサモナイトリーフで召喚術の行使の練習中、戦えない状態なのが嫌みたいで…私は気にしないでいいって言ったんだけど」

 

庭にアムが目をやるとカシスの姿が見える。
集中しているらしくしばらく戻って来なさそうな様子にアムはチャンスと感じ、ナツミに気付かれないようにポケットに忍ばせた薬品を確認する。

 

ア「…そっか、頑張ってるわね。なら飲み物でも差し入れしてあげようかな?ナツミも飲む?」

 

ナ「えっと、じゃあ貰おうかな」

 

キッチンへとアムが向かうと手早く飲み物を用意し、ナツミの分の飲み物にサッと薬を混入する。
無味無臭の薬品を素早くかき混ぜるとすぐに分からなくなった。
飲み物を持ってリビングに戻るとナツミに手渡す。

 

ア「はい、どうぞ」

 

ナ「うん、ありがとう」

 

手渡された飲み物を何の疑いもなく飲んだナツミを確認した後、アムは差し入れをしにカシスの元へ向かう。
向かう途中、アムは肥育を実行に移そうとした矢先にやってきたチャンスとそれをモノに出来た状態に笑顔を浮かべた。

 

ア「ふふ、まずは成功…食欲増大、満腹中枢麻痺、とりあえずはこれでいいわ。後はたっぷり食べさせてあげないと、ね?」

 

そしてその夜、アムとカシスとナツミの3人で夕食をとっている(アティ先生とソノラは海賊船にて別生活の為)と「くぅ〜」という音が聞こえて来る。
その音がした途端ナツミが顔を赤くしだした、カシスは悪戯っ子のような表情を浮かべて茶化す。

 

カ「なぁに?ナツミってば食べてる最中に…そんなにお腹が空いてたの?」

 

茶化されたナツミは遂に顔を真っ赤にして抗議をする。

 

ナ「こ、これは、今日は別! 何時もじゃないんだから! ただ、ちょっと今日はお腹が空いたなってだけで…」

 

カ「ふ〜ん? 今日は特に何もしてない筈なんだけど?」

 

ナ「もう!いいよ!」

 

ふんっと顔をそらすとナツミは残っていた夕食をかき込むとアムに空になったお皿を差し出す。

 

ナ「おかわりで!」

 

ア「ん、ちょっと待って」

 

差し出されたお皿に料理を盛っていくアムとそれを待つナツミ、アムは早速表れた効果に満足しつつ多めに盛っていく。

 

ア「どうぞ、まだあるからおかわりしたかったら言ってね」

 

ナ「ありがと!」

 

受け取るや否や一気にかき込むナツミ、そんな様子にカシスは苦笑いする。

 

カ「あはは、もう、ごめんごめん。茶化し過ぎたって…食べ過ぎでお腹壊さないようにね」

 

ナ「いいもん、ヤケ食いなんだから」

 

そうしてそのまま夕食は続き、その後もナツミは何度かおかわりをして夕食を終える頃には苦しそうにお腹を抱えていた。

 

カ「全く、アムじゃないんだからあんな量無理だって」

 

ア「私が大飯ぐらいな言い方はよしてよ」

 

ナ「いや、そこは私もカシスに同意…うぅ、苦しい…」

 

 

う〜んとお腹を抱えたまま椅子にもたれ掛かるナツミに仕方がなさそうにカシスが肩を貸して、部屋まで連れて行く。

 

カ「ほら、部屋で横になって落ち着かせたら? じゃあアム、私は部屋にナツミを連れて行くから、お休み」

 

ナ「ごめん、ありがとうカシス。アム、また明日ね」

 

ア「お休み、ナツミ、カシス」

 

アムに見送られながら部屋へと戻ったカシスとナツミ、ナツミをベッドに横にさせるとカシスはお大事にと言うと部屋を去った。

 

ナ「ふぅ………」

 

1人になったナツミはベッドに横になったまま溜息をつく、そしてお腹をなでる。
なでられたお腹は食べ物が詰まっているせいで張っているのだが、

 

ナ「お腹がいっぱいで苦しいのに、なんでまだ空腹感があるの…?」

 

自身の奇妙な感覚にナツミは疑問を感じ、しかし原因が分からずそのまま眠ってしまうのだった。

 

 

8.同じ大食いなのに結果は違う

 

ア「〜♪」

 

鼻歌混じりにアムはキッチンで朝食を作っていた。
ナツミに薬を投与してからアムは、日々が楽しくて仕方がないという状態だ。
仲間の為に食事を作るというのはキルトに食事を用意するのと同じく元々苦ではないし、
それが自分の趣味の実益に繋がるというのであればむしろ喜悦しかない。
元の世界への帰り方や他の漂流者がいないか、そういったモノの進展はあまりないもののアムの日常としては進展は飛躍的だった。

 

ア「よし、こんなものかな・・・」

 

朝食の味見をして満足気に頷くと、それぞれの器に盛りつけていく。
アムの器は元々大きかったが、ここ最近はナツミの器も大きくなっていた。
薬の効果は順調に出ているらしく、空腹感と満腹中枢の麻痺の影響でお腹いっぱいまで毎回食べ続けた結果、
胃袋が拡張され今ではアムよりも食べる時がある。

 

ア「ふふ、何かを作ったり育てたりって・・・楽しいなぁ。さて・・・ナツミ!カシス!ご飯出来たわよー」

 

朝食の準備を終えたアムはリビングに朝食を運びながらナツミとカシスを呼ぶ為に声を上げる。
しばらくしてナツミとカシスの2人がやって来た。

 

カ「ふあぁ〜・・・おはよう」

 

ナ「おはよう〜・・・」

 

ア「おはよう2人共、まだまだ眠そうね?」

 

いつものように挨拶を交わして席に座り、朝食をとり始める3人。
軽く雑談を交わしながら食事をしていると、カシスがサモナイトリーフを取り出して悩まし気に呟いた。

 

カ「はぁ、これを使った召喚術、練習はしてるんだけど全然出来ない・・・なんでアムとナツミは普通に使えるのさ?」

 

ア「私は最初から使い方は分かったし、皆使えるものだと思ってたけど・・・
  熟知してる訳じゃないし断言出来ないけど、単に練習不足か、あるいは先天的に使える人と
  そうじゃない人がいるんじゃないかしら?」

 

ナ「むぐ、私も特に意識して使ってる訳じゃないし、ゴクゴク・・・練習もしないでぶっつけ本番で出来ちゃったから先天的なモノじゃないかな?」

 

カシスは膨れっ面をしながらアムとナツミを見る。
その目は若干の嫉妬めいたものが混じっていた、海賊船にいるアティ先生とソノラでさえサモナイトリーフは使えるのに、自分だけが使えない状況に思うところがあるらしい。

 

カ「それじゃ参考意見にはならないよ。はぁ、そういった事で2人は悩みとかなさそうだよね。そんなだから朝からそんなにお腹に入るんだよ。」

 

ナ「んぐっ!? そ、それは関係ないよぉ!」

 

ア「私は前からこれくらい普通だから」

 

不意のカシスの一言に、それぞれの反応を示す2人。
アムは素知らぬ顔をして受け流したがナツミは慌てた様子で否定をする、
そんな様子をカシスはジト目で見つめ、視線を2人の体にうつした。
アムの体は出会った頃と特に変わらずだ、胸が相変わらず大きい・・・アティ先生程ではないが・・・。
そんな事はどうでもよくはないがどうでもいいとカシスは一瞬自分の胸とアムの胸を見比べた後で改めてナツミを見た。
アムの方は変わらずだったがナツミの方は大分変化があった。
痩身と言っていい体付きだったナツミの体は今は豊満へと変わっていた、
ほっそりとしていた足や腕はムチムチと肉付きがよくなり膝枕、腕枕が非常に気持ち良さそうだ。
お尻もムチムチとした足に比例するように大きくなって、今ナツミが座っている椅子からはみ出そうになっている。お腹は食べている最中なのもあるがぽっこりと膨れており、くびれがすっかりなくなって柔らかそうな肉を蓄えていて揉んだらいい感触がしそうだ。
その柔らかそうなお腹の上にはそれ以上に柔らかそうな胸が自己主張していた、
慎ましい胸をしていた筈の胸は何カップ分も大きくなっている。
深いとまではいかないが谷間がくっきりと出来ていてその成長ぶりが窺える。
最後に顔は二重顎や目が肉で圧迫されたり等は起きていないがプニプニと肉付きがよくなっていてつねりたい頬が出来上がっていた。
総合的に見てまだ太り過ぎや肥満などとは言われるレベルではないがこのまま進めばそうなるのも時間の問題な現状だった。

 

カ「関係あるないは別にして、たくさんお腹に入らなきゃそんな太ってないと思うんだけどぉ?」

 

ナ「そ、それは・・・最近お腹が空いて仕方がなくて・・・も、もう! 同じくらい食べてるのになんでアムは太らないの!?」

 

ア「そんな事言われても、私は昔からこのくらい食べてるし生活スタイルも変わってないわ。単純に個人差の問題じゃないかしら?」

 

カシスとナツミの言い合いから自分に飛び火してきたアムは素知らぬ顔で受け流したままだ。
そんな対応のアムにナツミは悩まし気に顔をしかめるが、結局そのまま朝食の続きに戻るのだった。

 

ア「さて、と・・・流石に気にしだし始めたわね」

 

朝食を終えて自室に戻ったアムは現状を再確認していた。
薬物投与の後は順調に食欲に従って食べて太り始めたナツミだが流石に太り出した事を気にし始めていた。

 

ア「ナツミには、環境が変わったり現状の不安のストレスが食欲って形で表面化しただけだって言い包めてはいるし、今はそこまで深刻にはしてないけど・・・手を打つべき?」

 

次の手を打たないとと考えつつナツミの姿を想像する、
段々と太り始めていくナツミの姿にアムは興奮を覚えていた。
もっと太らせたい、太らせた姿が見たい・・・そんな感情が湧き上がって止まらない。

 

ア「ふふふ、我ながら酷い趣味ね・・・」

 

自傷気味に笑ってアムは次の手を思案する。ソノラからの知識でやろうと思えばいくらでも手段はあった。
その思い浮かんだ手段の中から実行に移す手段を選ぶ。

 

ア「よし、早速行動開始よ」

 

 

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