人間兵器

人間兵器

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【登場人物】
 ・薫
  年齢19 身長158cm 体重44キロ
  貴重なD型の血を受け継ぐもの。現在は栄養学を学ぶ大学生。
  中・高と陸上部に所属していたため手足は細く締まっており
  お腹にもうっすら腹筋の痕跡が残る。胸は自称Bカップ。
  気が強く口調が若干男っぽい。

 

 ・真帆
  年齢19 身長157cm 体重43キロ
  薫の双子の妹。姉と同じ大学に通い化学を専攻。
  体型・顔も姉と瓜二つ。ただし性格はおとなしめ。

 

 ・田淵
  年齢29 身長・体重不明
  自称天才研究者。
  よく同僚から「おまえはなにか欠けている」と言われる

 

 

 

〜西暦2107年。地球上では第三次世界大戦が勃発し、かつてあった多くの国々は次々と強国に併合され世界の各地で軍事国家が誕生した。また日本においては再び朝鮮半島、中国、東南アジアを支配下におき、30年前に日本帝国と改名し軍事国家とした〜

 

「・・・・・・ん・・んん」
「お目覚めかな? 気分はどうかな?」
「・・・・ここは」
「国家研究所の人間兵器育成実験室」
「そう・・ 国家・・・ ってか・ ・なんで私下着姿なの!! ふ・・服は・・」
「実験の都合上衣服は脱いでもらいましたよ。」
「実験・・ そうだ、私と一緒に歩いていたら急にねむくなって・・・ 真帆・・ 真帆は!?」
「妹さんはこの研究所の近くある特別な部屋に幽閉させていただきました。」
「幽閉って・・・ ってかあんただれよ! 私たちを帰してよ!」
「それは無理、だって今からあなたにはまるまる太っていただくわけですから。アッハハハハ」
「ちょ・・ まるまるってなんで私が太んなきゃいけないのよ」
「それはあなたがよく知っているはずだ。D型の血を受け継ぐ者よ」
「・・・なんでそれをあんたが」
「私は国家研究員の田淵。君がD型の血をもつものくらい知っていても不思議ではないのだよ。国家研究員だからねぇ。こ・っ・か!!!」
「うっさい!!!!」
「ぶはは。私も苦労したのだよー。君達双子姉妹を探すのはそれはもー大変だったさー。・・・ところできみはどこまでD型の血のことを知っているのかな? ん?」

「・・そんなもん知らないわよ・・ ただ・・・ 隠さなければならないとだけ・・」
「ぶは! ぶははは! 知らないんだね。いいよ〜この際おしえてあげるよぉ。普通の人間は極端に太っていくと内臓が圧迫されたりして肉体的にも精神的にも限界がすぐきて死に至ってしまうんだけど、D型の血をもつ者はいくら太っても普通の人間のようにならないといわれているのだよ」
「そんな・・・・・ だ・・ だからって・・ 絶対太んないぞ!!」
「嫌とはいわせないよ。これを見たまえ」
ウォン・・ モニターが起動し、そこには地下に幽閉されている真帆が立っていた
「真帆ぉぉ!!」
「お姉ちゃん!! どこ・・ どこにいるの!?」
「感動のご対面だねぇ・・ 対面といっても真帆からはあなたの姿は見えないよ。音声だけ。ちなみに真帆にもあなたと同じ下着姿になってもらったよー。カワイイネ〜」
研究員は薫の前でニタニタしている
「ってめー!! この変体ヤロー!! 早く真帆を解放しろぉ!!」
「ぶははははは。ひゃー怖いね。男性ホルモンが多いのかなぁ? あっは! だめだめだめねー」
「ふざけんなー!! ・・真帆ぉ〜・・ 大丈夫なの?」
「・・・ぅん・・ でも暗いし寒いよ・・」
よく見たら真帆が閉じ込められている部屋には明かりは天井に唯一電球が付いているだけだった。
部屋の側面は床も金属でできていて、四角い部屋には隅っこに便器があるだけだ。
「おい! このクソ研究員!! なんであんなところに閉じ込めるんだよ!!」

「へ〜・・ なんのこと? むっは」
「どこまでふざけって!!!」
「どーでもいーけどそこの赤いボタン押すとご飯でてくるからね。黄色いのは飲み物。頑張って太ってね」
「太らないといってるだろーが!!!!!」
「そんなこといっちゃっていいのかな〜」
「・・ど・・ どういうことよ」
「キミがしっかり食べないと大事な大事な真帆ちゃんには水も食べ物も着る物もなにもかも支給されないよー」
「!!」
「あっは・・ そんじゃ頑張ってね」
そういい残すと国家研究員は部屋を出て行った。
「・・・っく、どこまでも腐ってるな・・ しかしどうすれば・・」
薫のいる部屋には暖房などの設備も整っており明るい。
そして丁寧にベットまでおかれている。そして赤いボタンと黄色いボタン。
「・・・とりあえず押してみるか」
そういって薫は赤いボタンを押した。
すると自動販売機のようにハンバーガーが20個ほどどさっとでてきた。

「うぅ・・ 多いなぁ・・ でも食べないと真帆が・・・」
そういって薫はハンバーガーを口に入れる。
今日初めての食事なので最初はおいしかったが,
元々体型も食も細い薫にとってはつらかった。
3個目に差し掛かったところで手が止まる。
「き・・ きつい。ゆっくり食べよう」
自分を励ましながら確実に1つ1つ食べていたが、疲れていたせいもあって5個目で眠ってしまった。

 

 

・二日目

 

「おーい、起きろ薫くん。昨日からモニターで様子を見させてもらっていたんだがお前まだハンバーガー5個目かよ・・ 始まって早々抵抗してんのか?」
「・・うん・・ はっ! いけない・・ お腹いっぱいで寝ちゃった・・」
「おいおいまあ喰って寝てくれるのはいいんだが量が極端にすくないよ〜・・ 困るんだよねそ〜ゆ〜の、こっちも仕事なんだから・・ それにしっかり食べてくれないとと真帆ちゃんかわいそうーだよー」
そういうと研究員はモニターのスイッチをいれる。
そこには部屋の隅っこで丸くうずくまっている真帆の姿があった。
「真帆ぉ!! 真帆ぉ!!」
「・・・お姉ちゃん」
「実験が始まって12時間経つんだけど真帆ちゃんにはまだなにも支給されてないんだよね。かわいそーだねー薫さ〜ん。誰のせいかなぁ〜」
「てめー!! なんとかしろー!!」
「そこにある残りのハンバーガー食べたら? じゃあまたね。頑張って豚になれよー。あっ・・ モニターそのまんまにしとくよその方がよさそうだしね。音声だけは切らしてもらうけど・・」
「ぶ・・・豚ぁ!! 私豚なんかになんないからね!!!!」
そういってスーッと出て行った。
モニターに映る真帆はぐったりしていて震えていた。
「真帆・・・ 今助けるからね」
そういって薫はハンバーガーに食らいついていった。
「んふっんふっ・・ ガサガサ・・ んふっんふ・・ あぐ・・」

今までぺったんこだった薫のお腹は徐々に膨らみ、針金のような細い手足も心なしか太くなっていったが、それにかまわず薫は苦しそうに平らげた。
「・・ふぅ・・ ふぅ・・ ほら全部食べたわよ。早く真帆になにか支給してあげて」
「はいはい」
音声だけが流れる。モニターを見ると何かが支給されたようだ。
ひとまず胸をなでおろす。お腹はパンパンだけどこれで・・
「・・・水ぅ? ちょ・・ コップ1杯しかない・・ っていうか他には? ちょっと!」
「・・あー・・ うるさいね。たかだかハンバーガー20個喰っただけでガタガタいってんなよ。なんなら食欲増進剤でもあげようか? はっは! 私は国家研究員だから薬ぐらい・・」
「うっせー!!! わかったよ! 喰えばいいんだな喰えば!」
「分かってらっしゃる」
モニターを見るとたったコップいっぱいの水でも大切そうに飲む真帆の姿があった。
きっとさぞかしひもじい思いにさせているのだろう。
「・・・」
無言で赤いボタンと黄色いボタンを押す
ウィーン・・・ ガシャ
「(っく! あんドーナツ20個にコーラ・・・ よりによって胃にたまりそうなもん選びやがって・・)」
しかし選択肢のない薫は貪り始めた。

「・・・ (甘い・・ それ以上にお腹が破裂しそう・・ 苦しいよぉ・・・・ これじゃあ私本当にぶくぶくになっちゃう・・) ・・う・うう・・」
「呼んだかな? 薫くん?」
「呼んでないわよ!」
そして夜が更ける・・

 

 

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