FGI氏その1
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#魔界戦記ディスガイア
【略語一覧】 |
プロローグ
・・・魔界・・・
・・・のとある城の中。
そこには、とても大きい玉座には不釣り合いな少年、もとい、少年の様な見た目の魔王、
ラハールが座っていた。
普段なら住民を襲う魔物をいやいや退治に行ったり、至近距離でテレビを見たり
(2のOP参照)しているのだが、今日は珍しくじっとしていた。
ラ「わざわざアイツ等の為にこっちが待たなくても、来てから対応すれば良いではないか?」
フ「駄目ですよ! せっかく遥々地球から来てくれるのに、待たせては悪いです!」
何故なら、今日は久しぶりに戦友(下僕?)の地球勇者達が来るからである。
ゴ「HAHAHA〜! 久しぶりだな諸君!」
カ「邪魔するぜ。」
ラ「うむ、よく来たな。」
ジ「ハーイ、久しぶりねラハールちゃん!」
そう挨拶を言った後、地球勇者ゴードンの助手、ジェニファーがラハールに抱きつこうとしてきた。
ラ「うがぁ! ・・・お前はいきなり何をするんだ!?」
間一髪回避してラハールは叫んだ。
ゴ「ジェニファー? 久しぶりだからって過激過ぎないか? 特にラハール君には。」
ジ「アラ、ちょっとからかっただけよ?」
ラ「からかうな!! 何度も言うが、俺はムチムチした女が苦手なんだ!」
(※知らない人の為に言うと、ジェニファーは『ボン、キュッ、ボン』です)
そうラハールが叫んだ瞬間、再びジェニファーがラハールに抱きついた!
フ「ジェ、ジェニファーさん!?」
ジ「相変わらずウブなのね、ラハールちゃんは!」
が、返事は無い。
カ「あ〜、ジェニファー? 魔王さんなら、抱きつかれた瞬間気絶したが?」
ジ「アラ?」
ゴ「ジェニファー・・・ 少しやりすぎだぞ。」
エ「も〜フロンちゃんったら、いくら城におやつや飲み物が無いからって、何も今買いに行かせなくてもいいじゃない!」
オ「でも、ちゃっかり自分は菓子袋とか軽い方持って、僕は重い飲み物とかを持たせるんですね・・・」
エ「なんか文句ある!?」
オ「いいえ、無いです・・・。」
エ「よろしい。・・・買ってきたよ〜、フロンちゃ〜ん。」
オ「只今戻りました〜。」
気絶したラハール、それを抱き抱えてるジェニファーを見て、何が有ったか容易に思い付く二人だった・・・。
第一話
気絶したラハールを自分の部屋に連れて行った後、ジェニファーを除く5人は軽い宴会(酒無し)を開いていた。
ゴ「差し入れのバーニーズのピッツァだ。皆で食べてくれ。」
フ「わぁ〜、ありがとうございます。」
オ「ジェニファーさんもゆっくりして行けば良かったのに。」
カ「前回の戦いでサーズディが故障してな。修理に忙しいんだよ。」
エ「あのロボも、大変だねぇ・・・。」
そして宴会の終盤。唐突にカーチスがある話をし始めた。
カ「・・・なぁ、魔王さんの弱点、克服しねぇとマズイんじゃねえか?」
フ「なんでですか?」
カ「こっちの話なんだが・・・、ある男に携帯で呼ばれて、そいつが『家族の為に魔王を倒す』って言ってたんだよ。」
エ「どこの世界にもそーゆー奴居るのねぇ〜。」
ゴ「私を見て言うな。」
カ「・・・で、もし今の魔王さんが弱点を突かれたらアッサリ負けるな、と思ったんだよ。」
フ「でも、ラハールさんは元々強いですから多少弱点を突かれても大丈夫ですよ。」
オ「・・・いや、多分駄目ですね。」
フ「・・・はぇ?」
オ「前に殿下と魔物退治に行った時、運悪く相手がサキュバスだったんですよ。格好良い男を誘惑して、自分の物にしてる魔物でした。」
ゴ「それは是非とも御相手・・・ いや、敵として相手したいな。」
オ「・・・その相手をみた途端、殿下が石見たいに棒立ちしてしまって、退治するのにずいぶん手間取ったんですよ。」
エ「へ〜、初めて聞いたよ。」
オ「殿下が『恥ずかしいから言うな』って言ってたから・・・。」
カ「だったら尚更ヤバイな。何とかして克服しないと、別魔界の魔王とかに弱点を突かれて狙われたらアッサリ殺られるぞ?」
オ「う〜ん・・・」
エ「でも、殿下は自分の部下にサキュバスやネコマタを入れないし・・・。」
フ「戦闘の時は私達に任せてラハールさんは他の方と戦うし・・・。」
エ、フ、オ「うーん・・・。」
ゴ「HAHAHA!そんな事、簡単じゃないか!」
ゴ以外『えっ!?』
フ「ほ、本当ですか?」
エ「で、どんな方法なの?」
ゴ「君達が変われば良いじゃないか! 君達がグラマー体型になっても、ラハール君は辞めさせまい!」
オ「ああ、成程。」
フ「『ああ、成程』じゃありません!!」
オ「イタッ!叩かないで下さいよ・・・。」
エ「お前も簡単に言うな!!(軽く攻撃)」
ゴ「ガハッ!! 痛いよエトナ君!!君もペチャパイからグラマーになりたいだろう? 胸を大きくしたいだろう!?」
エ「ペチャパイ言うな!!(本気で攻撃)」
ゴ「ギャアアァァァァ・・・ ガクッ。」
オ「ゴードンさん!?」
エ「アタシだって胸を気にしてるのに、そんな簡単に『胸を大きくしろ』なんて言うな!!」
フ「そうですよ!」
カ「・・・いや、案外簡単に胸を大きくする方法があるぜ・・・?」
エ、フ「「本当!?」」
オ「(反応早いな・・・。)」
カ「・・・だが、この方法はいわゆる裏技だ。どちらか一人がやった方が良いだろう。」
フ「じゃあ、エトナさんに。」
エ「フロンちゃん!?」
フ「エトナさんはラハールさんの事が好き見たいですからね〜。ここはお譲りします。」
エ「だ、誰が殿・・・ あ、あんなクソガキ好きになるか!」
オ「(ツンデレだな・・・。)」
フ「じゃあ、私がやりまs」
エ「でも、殿下の部下として、ここはアタシがやるわ! やるったらやる!」
フ「あ、そうですか。(ふふっ、エトナさんったら素直じゃないんだから・・・。)」
カ「・・・で、やるんだな? もう一度聞くが、これは裏技だ。もしかしたら大変な事になるかも知れ」
エ「やる!!・・・で、どうすんの?」
カ「(ボソッと)・・・太るんだ。」
エ「・・・は?」
カ「(ハッキリと)だから、太るんだ。」
オ「!?!?!!?」
ゴ「どうした、フジ?」
オ「いや、何でも無いっす・・・。」
エ「い、いきなり何を言い出すの! 投げるよ!?」
カ「投げるな、爆発する。」
エ「流石に太るのは却下!! この話は無し・・・」
カ「・・・殿下を愛してるんじゃないのか?」
エ「だ、だから、誰があんな殿下・・・」
カ「好きな人の為に頑張れないのか? お前の思いはそんな物だったのか!?」
エ「・・・・・・・・・・・・わかったわよ・・・ やってやるわよ・・・。」
カ「・・・良し。決定だな。明日から頑張ってもらうぞ。」
エ「やってやるわよ! ・・・別に殿下の為じゃなくて、胸の為だからね!?」
カ「わかったわかった。(素直じゃねえな・・・)」
フ「(お二人の為に、愛の天使フロンが頑張ります!)」
ゴ「(二人の愛を見届けるのも地球勇者の努めだな!!)」
オ「(太る・・・ エトナさんが・・・!? ・・・素敵過ぎる! 絶対成功させてやる!!)」
エ「(殿下の為、違う違う! 胸の為に頑張ってやる!)」
カ「(アイツには俺がいつかリベンジする。例え戦闘に関係無い弱点でも、克服させて完全なアイツと戦いたい! その為にも、頑張らねぇと・・・。)
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