FGI氏その1
#魔界戦記ディスガイア
第二話 『作戦会議』
・・・会議室(仮)・・・
オ「なにも大広間で作戦会議しなくても・・・。」
フ「誰も居ないからいいんですよ♪」
ゴ「ところでカーチス、何か方法は有るのかね? エトナ君に『明日から頑張れ』何て言って解散させたが・・・」
カ「何の為にエトナ以外にもう一度集まってもらったと思っている? お前らの意見が聞きたいからだ。」
ゴ「・・・君自身は何も無いのかね?」
カ「無い訳じゃない。ただ、俺の独断よりも誰かの意見が良い時が有る。誰か意見はないか?」
フ「はいっ! エトナさんにガンガン食べて貰う!」
カ「それでは時間がかかる。却下。」
オ「えっ、具体的なタイムリミットがあるんですか?」
カ「違う。いくらエトナがやる気があっても、時間をかけていては途中で挫折してダイエットするだろう。」
フ「じゃあ、何か薬とかで一気に太らす!」
オ「(フロンさんノリノリだな・・・。)」
カ「もっと駄目だ。準備も何もできてない状態で一気に太ったら、パニックになったり、下手すれば精神が逝っちまう。出来るなら、一週間そこらに10キロとか、緩やかに?太るべきだ。」
ゴ「何故『?』が付いたんだ?」
カ「回りに太る奴がいないから、これが緩やかなのか分かんねぇからな。」
オ「(ゲーキャラはそういうものだからな。)」
カ「他には? 無いなら俺が何か開発するのだが、時間がかかるぞ?」
オ「あの〜、僕に一つ案が・・・。」
カ「ん? どんなだ?」
・・・(説明中)・・・
フ「おお〜! 『いかにも』な感じですね〜!」
ゴ「うむ! 普段後方から指示をしてるだけはある! 素晴らしい案だ!!」
カ「しかし、本当に効くのか?」
オ「効果があるからこそ、何かの作戦に使えるかと思って持ってたんです。効き目バッチシですよ。」
カ「それなら俺は文句無い。」
ゴ「私には案が無いからそれで良い!」
フ「私も賛成です!」
オ「では、作戦内容を・・・。」
(上の少し後の中庭。)
エ「どーしよう・・・。やっぱり太らなきゃ駄目なのかな・・・。」
オ「あれ? エトナさん、どうしたんですか?」
エ「えっ!? ・・・何だアンタか。いや、ホラ、さっきの話の事をね。」
オ「・・・ああ! あれですか。さっき皆さんが『意外とあっさり殿下の事認めたな』なんて話してましたから、多分ギャグでしょう?」
エ「うそっ!? ・・・アイツら〜! 後でギッタギタにしてやる!」
オ「ま、まあまあ。・・・・・・ところで、飲み物要りませんか?」
エ「えっ? 何で?」
オ「殿下に持って行ったのですが、『ムネがぁ・・・』とか言ってまだ目が覚めて無かったものですから。」
エ「ふ〜ん・・・、じゃあ貰うわ。」
オ「・・・・・・良い飲みっぷりですね。一気飲みとは。ジョッキだったのに。」
エ「だって喉が渇いてたもん。それに美味しかったし。」
オ「ゴードンさんが持ってきた物ですからね。地球の飲み物か何かなんでしょう?(ごめん、ゴードンさん。)」
エ「ふ〜ん・・・。・・・・・・ねぇ? 今日の食事当番誰だっけ?」
オ「えっ? 僕ですが、それが?」
エ「あ、その、なんかさ〜、考え事してたせいか、やけにお腹が減ってね? 出来れば早めに出来ない?」
オ「・・・分かりました。普段より早く作りますよ。」
エ「じゃ、じゃあ、頼んだわね!」
・・・再び会議室(仮)
フ「あ! フジさん! どうでしたか? 成功ですか!? それとも失」
オ「落ち着いて下さいよ・・・。作戦は成功しましたから。」
フ「おぉ〜!」
ゴ「・・・しかし、薬が効いたか分からんな。」
オ「食事に為れば分かりますよ。ところでカーチスさんは?」
ゴ「『俺も何か作る』と言って何処かに行ってしまった。」
オ「そうですか。では、食事までは適当にくつろいで下さい。私はプリニーと食事の準備をするので。」
ゴ「うむ。」
(エトナの部屋)
エ「・・・なーんか、何時もと違う気がする・・・。」
エ「(何で『ご飯早く』何て言ったんだろう・・・? 確かにお腹は減ったけど。)」
(台所)
オ「・・・・・・」
プリニー(以下、プで表記)
「大丈夫っスか〜? 何か心ここに在らずって感じっスよ?」
オ「・・・ごめんプリニー君。少し任せるよ。」
プ「アイアイサーっス!!」
オ「い、いかん・・・ 妄想が爆発して、集中出来ない・・・。エトナさんのこれからを想像すると・・・ 嗚呼・・・。」
第三話 『エトナの変化』
フジ日記
第二話の日
『ちゃんと薬は効いてるみたいだ。
今日のエトナさんは普段の3倍は食べていた(本人は気付いてなかったが)。
食事の後にフロンさん達が、「あの薬は何?」と聞いてきたのだが、
正直に「食欲を増強する薬」と言って置いた。
カーチスさんが「そんなんで大丈夫か?」とか聞いてきたが、分かってない!
どんなに頑張っても食欲に勝てず、痩せられないからこそダイエットする気持ちが失せてどんどん太るんだ。
エトナさんのこれからが楽しみだ・・・。』
日記を閉じて一言
オ「我ながら変態だなぁ・・・。」
その2日後
ラ「ね、ネコマタ!?」
オ「はい。何でも、『新品の防具が爪研ぎに使われた』とか。」
ラ「別にその程度ならいいでは無いか!」
オ「しかし、被害者が多数居ます。討伐とまで言いませんが、懲らしめて置かないと。」
ラ「オレ様は大事な用を思い出した!」
エ「駄目です!! ちゃんと魔王としての仕事をして下さい!」
エトナさんが言うと、何故か殿下はエトナさんから顔を背けた。
ラ「・・・う、うむ。」
エ「・・・?」
ゴ「我々も手伝うべきかな?」
オ「一応客人なんですから、留守番を頼みます。」
カ「分かった。気を付けて行ってこい。」
(外)
ラ「・・・・・・」
エ「殿下〜? 何でさっきから顔を背けてるんですか〜?」
ラ「(ドキッ!) な・・・! 背けてなどない! ムチムチになったなど思って無い!!」
エ「・・・え?」
ラ「!! ・・・あ、あっちの方をオレは探す!」
フ「あ、ラハールさ〜ん! 一人では危ないですよ〜!」
オ「あっ! ・・・行っちゃった。・・・どうしましょうか、エトナさん。」
エ「・・・・・・」
オ「エトナさん?」
その後、エトナさんは一度も喋らなかった。
ネコマタも殿下達(ほぼフロンさん一人)が倒していた。
城に戻った少し後、急にエトナさんが僕の部屋にやってきた。
エ「フジ! 少し話があるんだけど!!」
オ「は、はい!? 今、ゴードンさん達がいるんですが」
エ「ちょうどいいわ! アンタ達、本当にあたしに何もしてないわよね!?」
カ「何の事だ?」
エ「あの時の話よ!! 殿下の弱点の話!」
カ「ああ、アレか。」
ゴ「あの話がどうかしたかね? もしかして、ま〜だ恋心を暴かれた事を怒っているのかな!? HAHAHA〜!」
エ「違ーう!!」
そう叫ぶと、エトナさんはおもいっきりゴードンさんを攻撃した(装備は槍)。
その時、僕はエトナさんの二の腕が揺れるのをしっかり見た。
ゴ「アウチッ!?」
エ「・・・知らないなら良いわ・・・。」
そう言ってエトナさんは部屋を出た。
オ「・・・・・・・・・。」
(夜、エトナの部屋)
オ「エトナさん、入ってもいいですか?」
エ「あぁ? ・・・どうぞ〜・・・。」
オ「失礼します。・・・エトナさん、どうかしたんですか?」
エ「何の事よ・・・?」
オ「(元気無いな・・・) いや、さっき僕の部屋に来た時、殿下がどうだの、話が何だの・・・。」
我ながら白々しいものだ。
エ「・・・アンタ、あたし見て何か変わった所無い?」
オ「・・・別に無いですけど?」
もちろん嘘だ。これでも女性を見る目はある。
2日前と比べると、間違いなく体重が増えているなと分かる点が多数見える。
一番それがよく分かる場所は、露出度の高い服(ゲーム参照)を着ているエトナさんにとって最も致命的な場所でもあるお腹の辺りだろう。
普段ならくびれが良く見える部分に脂肪が付いたらしく、ぴったりのズボンの上に多少の肉が乗っかっている。
『ぷにょん』って効果音が合いそうだ。
普通の人には分からない位だが、こういう部分を注意深く見る人には良く分かる。
他にも二の腕や太股にも肉が付き、全体的にムチムチになっている。良い感じだ。
オ「(これに殿下は気付いたのか。如何にエトナさんを見てるか良く分かるな。)」
エ「本当に無いの!?」
オ「し、強いて言うなら、胸が大きくなった位ですかね?」
一応、脂肪が付いて胸も多少大きくなっていた。(興味は無いが。)
エ「あっ、そう。なら良いわ。」
オ「・・・。」
エ「もう帰って良いから!」
オ「す、すみません!! ・・・何かあったら何時でも相談に乗りますからね! では! 失礼しました〜!」
そう言ってさっさと逃げる事にした。
これ以上居てもゴードンさんと同じ目に逢うだけだ。
エ「・・・・・・。」
エトナの日記
今日
『案外ばれないものだ・・・。体重が4キロ増えてもそんなに外見は変わらないらしい。
しかし、それに殿下が気付くなんて・・・。思わず頭が真っ白になってしまった。
痩せる努力をしなければ・・・。』
そう日記に書いたエトナだったが、その日の夜も元の4倍は食べ、深夜にはしっかりと食堂で夜食をあさっていたらしい・・・。