FGI氏その1

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#魔界戦記ディスガイア

 

第四話 『途中結果』

 

フジ日記
3日目の夜
『う〜ん、イイ! 少し伸び悩んだとは言え、順調に体重増加している。
この調子で太って貰いたい物だな〜。
フロンさん曰く「エトナさんが痩せる努力をしている」らしいが、あの薬を飲んだ以上、
最低でも一週間は食欲を抑えられないから、ダイエットも無駄に終わるだろう。
そうすればストレスで更に・・・ ムフフ・・・』

 

(4日目早朝、会議室(仮))
オ「今度は僕の部屋ですか・・・。」
カ「広間じゃ都合が悪いからな。ところで・・・」
ゴ「あ〜フジ君? 本当にあの薬は効果が有るのかね? 食欲が増えただけに見えるが?」
カ「ああ、俺もそんな気がする。」
フ「もしかしてお二人供、エトナさんが少しづつ太っている事に気が付かないんですか?」
カ、ゴ「「えっ!?」」
ゴ「(分からなかった・・・ )し、しかしだね。エトナ君が痩せる努力をしているかも知れないのでは無いのかね?」
オ「(・・・この人達は何も知らないな。)」
フ「もうやってますよ? ダイエット。ラハールさんに『胸が大きくなった』って言われてから、毎日運動してますよ。・・・痩せてないみたいですけど。」
カ「毎日あんだけ食えば痩せれないのも当たり前だぜ。」
オ「・・・そろそろかな。」
フ「へっ? 何がそろそろ何ですか?」
オ「いや、気にしないで下さい。」
カ「何考えてんだ?」
オ「ちょっとね。・・・フロンさん、エトナさんをさりげなく『観』察して下さいね。」

フ「ラジャー!!」
オ「お二人は?」
カ「後々の事を色々考えてるぜ。その為の機械開発をやってる。」
ゴ「うむ。私はそれを手伝っている!」
オ「(後々?) まあ、お二人に任せます。・・・話は以上ですかね?」
カ「ああ。効果が出てるなら特に話は無いな。・・・じゃあ、俺達は開発に戻るぜ。」
フ「私はラハールさんに呼ばれてますから、そっちに行ってきます。」

 

オ「・・・さて、僕も動きますかね。」

 

(外)
エ「あ〜!! ムカツク〜!! 甘いものでも食べないとこのイライラは抑えられない!!」
プリニー1(以下プ)「あ〜、エトナ様? 朝からそんなに沢山の甘いものは控えた方が・・・ さっき朝御飯も2人分食べてましたし・・・」
エ「うっさい!(攻撃)」
プ1「痛いッス!!」
プ2「エトナ様、何かイライラしてるッスね〜。」
プ3「しかし、最近良く食べるッスね。」
プ1「胸が大きくなって良いと思うッスけど(再びダメージ)ギャァァ!!」
プ3「あれ、でも確かエトナ様ってダイエットしてるんじゃ無かったんッスか?」
エ「うっさい! どう頑張っても食べ物を見ると何故かおもいっきり食べたくなるのよ!! だからイライラしてんでしょうが!!」
プ1「すっかりデブキャラが板に着いてるッスね。」
エ「(ピキッ)黙れ!!」
プ1「持っちゃ駄目ッス! 投げちゃ駄目・・・ うわぁっ!」
プ2、3「「こっち来んなッス〜!!」」
ドーン!!×3
エ「・・・はぁ〜。」

オ「(おっ、いたいた) エトナさ〜ん。」
エ「!! な、何でアンタがこんなとこに居んのよ!?」
オ「僕は甘党ですからね。甘いものを食べに来たら爆発音が聞こえたので、何事かと思って来たら、って事です。」
今回は嘘じゃない。爆発音で気付いたのだから。
エ「あっそう・・・。」
オ「・・・ところで、前から言おうと思ってましたが、エトナさん、ぽっちゃりして来ましたね。」
エ「(グサッ!) な、何を・・・ 前と変わってないわよ!」
と言っているが、明らかに2日前より肉付きが良くなっている。
何より、普段の露出の高い服を着ずに、素肌が隠れる地味な服を着ている所から推測出来る。
『また太ったな』と。
見た感じ全体的に更にパワーアップして居るが、今だに顔に肉が付いていないのが残念だ。
ちなみに、胸も大きくなった。今はBカップ位だろう。
オ「(順調・・・ か?) しかし、何かまるっこくなった気が」
エ「気のせいよ!! 絶対気のせい!! ・・・あー! イライラする! あたしは城に戻るわ!!」
そう言って行ってしまった。どちらかと言うと『逃げた』が正しい。
オ「・・・これで良し。僕も城に戻ろう。」

 

(昼前、城 エトナの部屋)
オ「(さて、フロンさんに『観』察は任せたから、僕は『監』察でも。)」
 (ちなみに今はエトナの部屋の天井裏にいる)
エ「うぅ・・・ まずい・・・ フジにすら太った事気付かれた。どうしよう・・・。」
と言いつつも先程買っていたおやつを食べている。
エ「このままじゃ恥ずかしくて外にも出れなくなるわ! 何とか痩せないと!」
口では言っているが、おやつを食べる手は止めてない。
オ「(もう少し精神的にダメージを与えてストレス太りさせようと思ったけど、ほっといても太るな。) ・・・ん?」
エ「・・・服着れるかな?」
そう言うとエトナさんはこの間まで来ていた露出の高い普段着に着替始めた。
オ「!!!! (い、いかん! 流石にこんな所を見るのは気が引ける・・・)」
頭はこう思っているが、体は完全にエトナさんに釘付けである。
我ながら変態だ。
エ「ん? ングッ!?」
オ「(ん〜 ・・・見た感じ、ズボンは無理だな。)」
2日前ならまだ着れただろうが、今はその頃よりも太っている。

太股の辺りから既に履きづらそうだ。
元々の体重でピッタリだった服を今の体重で着るのだから、相当無理をしているだろう。
今エトナさんは飛んだり横になったりと努力をしている。
エ「くっ・・・ ん!? は、履けた・・・ あっ!?」
オ「(あらら・・・)」
飛んだタイミングで履けたせいか、バランスを崩しておもいっきり倒れてしまった。
全身に付いた肉が軽く揺れ、ギリギリ着れていたズボンによって収まった腹のぜい肉も
ズボンの上に乗っかってしまった。
エ「・・・・・・」
オ「(固まってる。何か、これ以上見るのは悪いな・・・ 戻ろう。)」
どれぐらい太ったかはしっかり確認出来たので、とりあえず戻る事にした。
エ「・・・絶体に痩せてやる!」

 

この後、観察していたフロンさんに話を聞くと、エトナさんは昼ご飯を元の3倍は食べ、
食べ終わった後泣きそうだったと言う・・・。

 

 

第五話 『予想外の出来事(前編)』

 

(4日目 深夜)
オ「プリニー君、聞きたい事があるんだけど?」
プ1「なんスか?」
オ「今日の晩御飯の事だけど、なんでエトナさんは来なかったんだい?」
プ1「ああ、それはエトナ様が『食べたくない』って言ったからッスよ。なんか本気で痩せるとか。それがどうかしたッスか?」
オ「・・・そうか。ありがとう。」
プ1「???」

 

(城外 入り口前)
オ「(マズイ。あの薬の効果は『食べ物を前にすると食欲が抑えられなくなる』だから、食事自体をやめられると困)・・・ん?」
誰かがこちらに歩いて来る様だ。大量買い出し用のコンテナを運んでいる。
オ「・・・プリニー君達じゃないか。こんな夜中にどうしたんだい?」
プ2「・・・その言葉、そっくりそのまま返すッス。」
オ「いや、少し考え事をね。で、君達は?」
プ3「エトナ様が1ヶ月分のオヤツと食料買ってこいって言ったんッス。」
プ2「そうッス。それでこんな遅くに無理言って買い物させてもらったんッス。」
オ「1ヶ月分の食料? なんでまた?」
プ3「さあ? 1ヶ月間集中ダイエットでもするんじゃないッスか?」
プ2「最近急にエトナ様太ったッスからね〜。」
プ3「この間なんか椅子役(プ1)が危うく潰されそうになったんッスよ! オマケに降りる時も飛ぼうとして飛べなくてバランス崩して顔から落ちてたッス! 滑稽だった・・・ 痛いッス!!」
オ「ゴ、ゴメン! あまりにエトナさんの悪口を言われて思わず・・・。ほ、ホラ! 早く持って行かないと、投げられるよ!?」
プ2、3「「あっ!」」
プ2「しまったッス!」
プ3「じゃあ、失礼するッス〜!」

2人(匹?)はそう言って城内に走って行った。
オ「・・・。集中ダイエットの筈が無い。となると・・・。」
少し考えた僕はあるひとつの考えが浮かんだ。
オ「・・・今日は早めに寝るかな。日記は明日にでもまとめて書こう。」
城に2回の爆音を聞いた後、僕は自分の部屋に戻って行った・・・。

 

(5日目朝、食堂。)
朝に弱い僕が来た頃には、既にほとんどの人が食事を終えていた。
オ「おはようございま〜す。(寝起きは辛い・・・ うぅ・・・ 眠気が)」
ラ「遅い!!」
オ「わあぁ殿下!? 何でこんな時間に!?」
こんな時間と言っても朝の10時位で、普段の殿下がもっと遅いだけである。
ラ「うるさい! 俺様も好きでこんな時間に起きてる訳では無い!」
それだけ言うと部屋を出ていった。
オ「・・・しかし、何でまた?」
カ「愛しい女性を見て頻繁に気絶するから、好きな時に眠れないらしいぜ?」
オ「ああ、成程。・・・で、そのエトナさんは?」
フ「『調子が良くないからほっといて』だそうですよ? 扉に鍵がしてありました。」
カ「・・・そろそろ頃合いじゃねえか?」
ゴ「うむ! どうするかは知らんが、行動するべきでは無いか?」
オ「でも、殿下が気絶するんじゃなあ・・・」
カ「抜かり無いぜ?」

ゴ「うむ! しっかり準備為てあるぞ!」
フ「おお! なんかとても頼もしいです!」
オ「・・・どうするかは私に任せて貰いましょうか。フフフ・・・。」
フ「な、何だかとってもマッドサイエンティストって感じです・・・。」
オ「いえ、格好付けとくべきかなと思って。」
実際は本当にこんな心境だったりするが・・・。
カ「だったらお前にコレを渡しとくぜ。」
ゴ「体内に入れば起動する機械だ! 気絶する程の事があってもこれを飲んでれば気絶しない。いや、出来ない!」
オ「こんな物どうやって?」
カ「お前に言っても分からんだろうよ。気にするな。」
オ「はあ・・・ とりあえずもらっときます。」
カ「飲ませれば3日は気絶出来ない。首尾よくやれよ。」
オ「分かりました。では、私はエトナさんの所に行ってきます。」
フ「もうやるんですか!?」
オ「違いますよ。弟子としてエトナさんが気になるんです。それでは。」
カ「・・・さて、後は任せるかな。」

 

(エトナの部屋)
エ「・・・。」
オ「(やっぱりな。自分が食べるのを我慢出来ない事を分かっていて食糧買うなんて食べる以外に無いと思ったが・・・ まさか、1ヶ月分全部食べたのか!?)」
そんな馬鹿な、と言いたいがエトナさんの体型を見れば納得せざるを得ない。
最後にエトナさんを見た昨日の昼と比べると明らかに体型が変わっているからだ。
腕は元のエトナさんの太股よりも太く、腹部についた脂肪は見事な段を形成している。
2段腹だろうか、あれでは立った時に足元が見えないかも知れない。
それを支える下半身にもたっぷり脂肪がついている。
今まであまり脂肪がつかなかった顔にも少し脂肪がついたのか、二重顎になっている。
オ「(100キロ・・・ 超えたか?)」
昨日が(おそらく)80キロ前後くらいだったから、一晩で約20キロ増えた事になる。
普通なら異常だ。が、あの薬は元々拒食症患者が肥るための劇薬。
スイッチの入った食欲は抑えられない。とは言え・・・。
オ「(恐るべし効き目だな。しかし、全裸ってのは刺激が強いな・・・。)」
元着てた服は限界を超えて破れたらしく、今エトナさんは全裸である。
オ「(・・・静かだな。何してるんだ?)」

集中して聞くと、何か囁いている。僕は静かに聞く事にした・・・。

 

 

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