787氏その2
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繁華街の路地裏で怪しげな取引をする2人の男がいた。
「では先生よろしくお願いしますよ。」
そう言うとスーツを着た男が先生と呼ばれる男に2つの袋と一枚の紙を手渡した。
袋の1つには札束が入っているのが見える。
もう一つには何やら茶色い粉のようなものが入っていた。
「本当にこれだけでこんなにお金をもらっていいんですか?」
先生が口を開いた。
「えぇ。もちろんですよ、あなたがしっかりとそこに書いてあることをやってくれるのならね。」
先生と呼ばれる男の名前は近藤高志。女子高の教師である。
スーツを着た男は名前は不明だが何やら生体調査の仕事をやっているらしい。
取引を終えた高志は足早に家に帰って行った。
家に着いた高志はソファに座りながら、先ほど渡された紙を見ていた。
「はぁ、こんなに簡単なことでいいのかな…。」
その紙には二つの指令が書いてあった。
〈1〉渡された茶色い粉を自分の担任するクラスの給食に混ぜ生徒に食べさせること。
〈2〉1か月に一度身体測定を行いその結果を送ること。
女子高の教師をやっている高志からすればこんなことは造作もないことだった。
高志は深く考えることもせずに眠りについたのだった。
〜翌日〜
高志はいつものようにホームルームのため自分のクラスへと向かった。
「おはようございます。」
担任が入ってきたことに気づくと生徒が挨拶してきた。
このクラスには笑顔の可愛い美少女がとても多いようだ。
それもそのはずこの学校はクラスごとにスポーツ、勉強など特色が分かれている。
そして高志の担任する3年1組は、モデルやグラビアを目指すクラスであり必然的に美少女が集まるのである。
ホームルームを終えると高志は職員室に戻り本日の給食を確認する。
「えっと今日は… やった。」
給食はカレーだった。これであの茶色い粉もばれることなく入れることができる。
後は給食の時間を待つだけだ。
そして4時間目の授業が終わり給食の時間がやってきた。
高志は給食室に入り込み自分のクラスのカレーに例の粉を入れることに成功した。
その後、生徒たちにカレーが配られたが生徒からはいつもより美味しいと好評であった。
これでとりあえず指令のひとつは終わった。
そして午後の授業を終え帰りのホームルームの時間がやってきた。
「今日は放課後に身体測定を行うからみんな残るように。」
普通は嫌がるはずの身体測定だがやはりモデル/グラビア養成クラスだけあり嫌がる生徒はいなかった。
その後、身体測定を終えた高志は職員室でその結果を見ていた。
やはりレベルの高い娘たちばかりだが、その中でも群を抜いてる2人がいた。
高橋希、工藤明日香の2人である。
希は165cmのB93W57H88の体重50kgで高校卒業後はグラビア行きが決まっている、
髪は肩にギリギリかかるくらいのセミロングの女の子。
明日香は173cmのB82W53H79の体重45kgで高校卒業後はモデル行きが決まっている、
スレンダーボディが売りのロングヘアーの女の子である。
高志はこの結果をFAXで送ったのだった。
「次は1ヵ月後だな。」
高志の指令も一段落ついたのでここからは高橋希の視点で物語を見て行こう。
私は今、学校帰りに親友の明日香と一緒にショッピングに来てるの。
やっぱりグラビアを目指すんだからファッションもしっかりしていないとね。
それにモデル志望の明日香と一緒なら学ぶことも多いし。
「希、次はあの店に行こうよ。」
明日香に連れられるがまま私はは次の店へと入って行った。
そんなこんなで1時間くらい服屋を回った頃に明日香が提案してきた。
「私ちょっとお腹すいたからどっかで食べてかない?」
明日香にそう言われ気づいたが私もお腹が減っていた。
「いいねェ、ちょうど私もおなか減ってたみたい。どこに行く?」
「そうねぇ… っあ、あそこに行こう。」
そう言って明日香が指さした先には焼肉屋があった。
普段なら太っちゃうし、焼き肉とかは避けてるけど今日はなぜか避ける気にならなかった。
それに明日香も行きたいみたいだしね。
そうして二人は焼肉屋に入ることにした。
「焼肉なんて久しぶりに食べるなぁ。」
「私も何か今日はお腹減っちゃってさぁ。」
始めのうちはそんな会話をしていたが肉が運ばれてくると二人は食べるのに夢中になっていた。
90分の食べ放題を終えて二人は店から出てきた。
「ふぅ〜、今日はちょっと食べすぎちゃったみたい。」
そう言って希は膨れている腹をさすっていた。
「帰ったら少し運動しないとなぁ、太ったらモデル失格だもん。それじゃそろそろ帰るかなバイバイ。」
そう言って明日香は帰って行った。
明日香と別れしばらく歩き私も家に着いた。
「希お帰り〜、晩ご飯はどうする?」
母が話しかけてきた。
「今日は明日香と食べてきたからいいや。」
そう言って夜飯を断ると私は自分の部屋へと上がって行った。
「本当に今日は食べすぎちゃったなぁ。」
ソファに座り自分のお腹をみてみるが焼き肉が消化されたのかいつもの細さに戻っていた。
「あれ? もう消化されたのか早いな」
いつもより早い消化に疑問を感じながらもお腹も軽くなったことだし私はお風呂に入ることにした。
私はたまにお風呂上がりには体重測定とストレッチをやってるの。
今日は一週間ぶりくらいに体重計に乗ったけど針はいつも通り50kgを刺した。
できれば40kg台になりたいけど胸の大きさを考えればしょうがないかな。
そして裸のまま鏡の前に立ってみた。
やっぱり私の強みはこの大きな胸かな。
そう思いながらポーズをとってみるがまんざらでもないわね。
88cmのお尻はちょっと大きい気もするけど張りがあって垂れることもなく
プルンとしてるからこれもありかな。
ウェストは脂肪も無いしおへそもしっかり縦に伸びてるけど、
明日香と比べちゃうとやっぱりまだ絞れるのかなぁ。
と私は自分の体を見てこんなことを思ったけどグラビアアイドルとしてなら合格点なんじゃないかなぁ。
それから着替えてストレッチも終わり私はベッドに入り眠りに落ちた。
〜翌日〜
私はいつものように学校へ向かった。
教室に入り友達と他愛のない会話をしていたがなんだかその日の教室ではお菓子を食べている子が多かった。
3時間目が終わったころ私はいつも以上の空腹を感じていた。
ちょうどそのとき明日香が売店に誘ってきた、明日香もお腹が減っていたようだ。
「うわっ、混んでるね。」
明日香と一緒に売店にやってきたがまだ飯時でもないのにちょっとした行列ができていた。
3分くらい待ってやっと私たちの番がやってきた。
「じゃあ焼きそばパンとアンパンください。」
明日香が注文した。
「明日香そんなに食べるの? 給食もあるんだよ。」
「大丈夫よ、これくらいだったら食べれるって。」
「そうかなぁ。じゃ私も同じので。」
結局私も同じのを頼んじゃったけど食べきれるかな…
なんて心配をしていたけど私のお腹は思ってた以上に空いてたみたいで簡単に食べきっちゃった。
でも結局そのあと給食もしっかり食べちゃったんだよね。
食べすぎかな? 少し気をつけないと。
その日の放課後は明日香の家に行って遊んでいたが明日香がチラシの中から
ケーキバイキングのチラシを見つけた。
読んでみるとそれは明日香の家のすぐ近くだったし、300円で食べ放題。
高校生には嬉しい値段だ。
ケーキの写真を見ていると無性にケーキが食べたくなってきた。
「ねぇ明日香こっから近いし行ってみない?」
「いいね〜 行く行く。」
どうやら明日香も行きたかったようだった。
明日香の家から5分くらい歩いてそのケーキ屋に到着した。
300円という値段なのでそんなに期待はしていなかったが、入ってみると想像を超える種類と量のケーキがあった。
しかも時間は無制限だという。私と明日香は限界が来るまでケーキを詰めこんだ。
最近少し食べる量が増えたから胃が広がったのか、いつもよりたくさん食べれた気がした。
焼肉のとき以上に膨らんだお腹で私たちは明日香の家に戻った。
「はぁ〜 また食べすぎたよ。」明日香が言った。
「いいじゃない。300円でこんなに食べれたんだから。」
「そうねェ、確かにお得だよね… ねェこれから毎日あそこに行かない?」
「っえ!? 毎日はさすがに太っちゃうでしょ。」
「しっかり運動すればこのくらいすぐ消費できるでしょ。っね? いいじゃん行こうよ。」
「まぁ明日香がそんなに言うならいいよ。」
明日香に諭されるまま私たちは毎日ケーキバイキングに行くことになった。
その後1時間がたち私は明日香の家を後にしたのだった。
そして家に帰ると夕食が待っていた。
普段ならケーキをあんなに食べた後だし夕食は抜くところだが、
ケーキはすでに消化されたようで夕食もしっかり食べてしまった。
そしてさらに3日がたち金曜日の夜になった。
私はお風呂の中で今週のことを思い返していた。
今週はケーキバイキングもそうだし売店のパンもそうだし食べすぎちゃう日が続いた。
でも私だけじゃなくクラスのみんなも教室でお菓子を食べたり、給食以外に間食する人が多くなった様に思う。
っあ、そうそう明日は明日香と一緒にプールに行くんだ、楽しみだなぁ。
なんてことを思いながら風呂からあがり私は久しぶりに体重計に乗った。
「っえ!? …うそでしょ?」
体重計は56kgを差した。
「っそ、そんな確かに食べすぎたけど1週間で6kgも太ったっていうの!」
私は驚きを隠せずに鏡を見てみた。
顔には若干の肉が付き丸くなった感じもする。
お腹もくびれが緩くなり縦に引っ張られていたへそも若干横につぶれている。
そしてお尻から太ももにもしっかりと肉が付いている。
全体的に見て前よりもぷにぷにした感じがする。
元が細いからまだまだ細い部類だと思うけど1週間で6kgは異常異常よ。
明日、明日香の前で水着を着ることを思い出した私は、必死の抵抗でストレッチをした。
しかし、体を曲げるときにお腹の肉が下着に乗ったりして太ったことを思い知らされるだけだった。
〜翌朝〜
私は起きてすぐ体重計に乗ってみた。
「っえ? 57kgってまた1kg増えてるじゃない。」
浮かない私は空腹に耐え朝ご飯を抜いて、明日香との待ち合わせに向かった。
プールに向かうバスの中で私は明日香に太ったから驚かないでねっていう話をしたけど、
明日香は私もすっごく太ったんだって言っていた。
私に気を使ってくれたのかな?
プールに着き私たちは更衣室に入って水着に着替えた。
私はビキニしか持ってないからしょうがなくビキニを持ってきたけど、太ったからいやだなぁ。
なんて考えながら着替えたが久しぶりのビキニはとてもきつくギリギリ入ったという感じだった。
私は着替えを終えて、明日香の着替えが終わるのを待った。
明日香が更衣室から出てくると私は、驚かないでねと念を押して体に巻いていたタオルをとった。
「確かに希も結構太ったね。でも私も太ったんだ。」
そう言って明日香もタオルをとったが… 驚いた、確かに明日香も太っていた。
細かったウエストにはやわらかい脂肪がまとわり付き、うっすら見えていた腹筋の線も消えていた。
そしてとくに下半身が太くなったようだ。
太ももは前に比べれば2回りは大きくなったし、元は小さかったお尻も前の私くらいの大きさになっていた。
顔はあまり変化がないので気がつかなかったが明日香も下半身を中心に太っていたようだ。
「やっぱり私たち最近食べすぎだよね…」
「そうだね、あんなに食べればこんな体になっちゃうよ…」
お互い太ってしまって暗くなる私たちだったが少しでも消費するために泳ぐことにした。
水中で何度かじゃれ合ったりしたが、やはり明日香の体は前よりもとても柔らかくなっていた、
でもこれは私も同じなんだろう。
ここのプールには水着のままで食べれるレストランがあった。
さすがに太ってしまったので行く気はなかったが2時間くらい泳ぐとお腹も減ってきて
ついに私たちは食欲に負けてしまった。たくさん動いたのだからプラスマイナスゼロだという
言い訳を作り、私たちはそこでもお腹いっぱい食べてしまった。
水着だっために膨らんだお腹がよくわかり私たちは恥ずかしくなり帰ることにした。
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