622氏その1

622氏その1

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#テイルズオブシンフォニア,TOS

 

プレセアは家に入り、痩せる方法を考えていた。

 

「ふぅ・・・ふぅ・・・とにかく、どれくらい太ったのか確かめなきゃ・・・」

 

プレセアは文字通り重くなった身体で体重計にのる。

 

「う、嘘!?まさか・・・こんなに・・・・」

 

彼女の元々の体重は24キロだった。だが、体重計に乗り、針がしめしている数字は190キロ。
プレセアは元々の体重の約8倍太ってしまったことになる。

 

どうしましょう・・・こんな身体、ロイドさん達に見せられない・・・

 

そもそもたった数日でここまで太るなんてありえません。
あの果実に何か特殊な成分が入っていることは明らかです・・・。
とにかく、あの果実が肥満化の原因なら、もうあれを食べるわけには・・・・。

 

とにかく、こんな身体で戻るわけにはいきません・・・・。
ダイエットしなきゃ・・・・・。

 

プレセアはテレビをつけテレビショッピングを見ていた。
そのなかで気になる商品があった。

 

「さあ、今日ご紹介するのは、こちら!特性ダイエット用具!」

 

胡散臭い司会者がペラペラと喋っている。

 

「今ならダイエットビデオをつけてお値段5000ガルドです!いますぐお電話を。」

 

プレセアは胡散臭いと思いながら先ほど表示された番号に電話をかけ商品を注文した。

 

 数時間後

 

 コンコン!

 

早いですね。もう届いたんですか・・・・。
「ご注文の品お届けに上がりました。」

 

こんな身体見られるわけにはいきません・・・・・
私はドアを少しだけ開け、そこから手を出し商品を受け取った。
「ありがとうございます。これ代金です。」
私がお金を渡すと宅配便の人は少し戸惑うような顔をしたがすぐに
「ありがとうございました」
といい帰っていった。

 

ふ〜見られなくてよかったです。

 

さっそく、開けてみましょう。

 

バリッ、バリッ!

 

中身はダイエットビデオとウォーキングマシン、スポーツドリンク数本、
妙な鉄の棒にくっついた縄跳び、スクール水着だった。

 

「なんで、水着が入っているんでしょう・・・・?」

 

まあ迷っていてもしょうがないです。さっそく始めましょう。
ビデオデッキにダイエットビデオを入れた。

 

派手な効果音が流れ、画面にスラっとした体型の女の子が映った。
商品としてとどいたスクール水着を着ておりとても可愛い子だ。
見た目からして16、17くらいだろう。
効果音が流れ終わると女の子はスーっと息を吸いしゃべり始めた。
「こんにちは。私はダイエットのお手伝いをさせていただくヤミと申します。
 一緒に頑張りましょう。」
ヤミはペコリと礼をした。

 

礼をし終えるとヤミは再び口を開いた。
「では、さっそく始めましょう。まずはこのビデオと一緒に入っていた水着に着替えてください。」

 

どうせ誰もいないですし・・・・・・恥ずかしがることなんて・・・。
改めて入っていた水着を手にとった。とても大きいです。これなら今の私でも着れそう。
さっそく着替えましょう。

 

ふ〜なんとか入りました。さて続きを・・・・・・。
なんだか妙な気持ちになりながらもリモコンの再生ボタンを押し続きを始めた。

 

「着替えましたか?それでは始めましょう。まずはウォーキングマシンをセットしてください。」
ヤミはそういうと、おなじウォキングマシンを取り出した。
「ではまずはマシンの速さを標準に設定してください。ランニング程度の速さになります。」

 

標準ですか・・・・これですね。あっ、動き出した・・・・。

 

「それではゆっくり走りましょう。このペースをしばらく続けます。」
ヤミも同様に標準に設定し走っていた。

 

「ふぅ、ふう・・・」
走るたびに身体の脂肪がぶよぶよと揺れる。

 

それにしてもスピードはゆっくりなのにこんなにも疲れるなんてやっぱり太ったからですね・・・・。
腕やお腹、身体中に汗がだらだらと流れる。

 

「それでは、そろそろ慣れてきたと思うので、スピードを速いに設定してください。」
テレビの画面でヤミさんが告げる。やはり彼女は痩せているだけあってあまり疲れていない様子だ。
それにしても標準でこんなに疲れるのに速いにするなんて・・・・・。
いや、痩せるためです。いつまでもこんな身体じゃ・・・・・。

 

意を決して私はスピードを速いに設定した。
「あっ、ふぅふぅ・・・・」
は、速いです。ついていくのがやっと・・・・・。
でも、走らなきゃ!痩せるために!

 

プレセアはしばらく走り続けた。

 

「はぁ、はぁ、ふう、ふぅ、も・・・・・もうだめですぅ〜〜!」

 

しばらく走り疲れ果てたプレセアはマシンを止めてその場に座り込んでしまった。
ふとテレビの画面を見ると、ヤミはまだ黙々と走っている

 

「はぁ、はぁ、こんなに走ってるのに疲れないんですか?」

 

プレセアが言い終えたのと同時にヤミが走るのをやめた。
さすがに痩せているヤミでもあれだけ走ったのだ。身体中が汗まみれだった。

 

「それでは少し休憩にしましょう。一緒にお送りしたスポーツドリンクを1本飲んでください。」

 

スポーツドリンク・・・・確か入っていましたね。見てみましょう。
あった。ありました。これを飲むんですか。みたところ普通の飲み物ですね。

 

ヤミも同様のスポーツドリンクを手に取っていた。

 

「ではフタを開けて一気に飲んでください。」

 

ヤミはフタをあけグビグビと飲み始めた。

 

喉がカラカラです。私も・・・・。

 

プレセアもフタを開け、一気に胃に流し込んだ。

 

美味しい・・・・・ただのスポーツ飲料なのに・・・・。
しばらく休んでいると同様に休んでいたヤミが立ちあがった。

 

早いですね・・・・休憩は終わりですか・・・。

 

だが、ヤミはいつまでたっても何も言わない。

 

どうしたんでしょう?何か問題が・・・・?

 

するとヤミは自らの身体のあちこちを触り始めた。
見ると身体中に冷や汗をかいている。

 

「なっ、何っ!?何かおかしいです!私の身体!」

 

ヤミが叫ぶとそれと同時にヤミの身体が膨らみ始めた。
もともと痩せていたヤミの腹にぶっくりとした脂肪がついた。
スクール水着を着ているので太っていく様がよくわかる。
顔は肉まんをつめたようにぱんぱんに膨れ上がった。
もともと貧乳だった胸は脂肪がたっぷりつきメロンのように大きくなった。
お腹は太りすぎて三段腹になっている。
水着もビチビチになり限界がきていた。

 

ビリッ!

 

見るとヤミが着ていた水着がビリビリに破れてしまった。
するとヤミは顔を真っ赤にし、泣きそうな顔になった。

 

「いやぁぁぁあぁぁぁああぁぁ!!!!!見ないで下さい!!!」

 

ヤミは必死に身体を隠そうと破れた水着を着ようとしている。

 

「なんで、なんですか!!こんなの進行にはなかったのに!!」

 

ヤミは泣きながら訴えフラフラと立ち上がった。

 

「もうこんな身体で人前に出られません!嫌ぁぁぁぁぁぁあぁあぁ!!!!!」

 

ヤミは大声を出して走り出した。

 

「痩せなきゃ!!痩せなきゃぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ヤミが走っていると躓いて転んでしまった。
必死に起き上がろうとするが脂肪がぶよぶよゆれるだけで無意味だった。

 

 

「痩せなきゃ、こんな身体は嫌!!起こして!起こしてぇぇぇぇえぇ!!」

 

そう叫ぶと、いきなりプツっとビデオは終わった

 

 

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