622氏その2
#MIXIM☆11,ミクシム☆イレブン
〜小梅視点〜
僕はトイレのドアをゆっくり開けた。
中の恋ちゃんの姿を見たときに彼女がさっき言っていた意味をやっと理解できた。
え!?こんなことって・・・・・・。
「お兄ちゃん、助けて下さい・・・・・」
恋ちゃんは顔を赤らめて恥ずかしそうに言った。
うん・・・・これは動けないよね。だって・・・・便器にお尻がすっぽりとはまってるんだ。
身体はやっぱり薬の効果が切れて、元に戻っていた。
便器の傍には恋ちゃんが着ていた水着がビリビリに破れて置いてある。
・・・・・って、こんなことしてる場合じゃない!
「恋ちゃん・・・・その身体は!?」
うわ〜いきなり思ったことが口に出ちゃった・・・・
僕の質問に恋ちゃんはまた恥ずかしそうに答えた。
「お、お兄ちゃんとはぐれて、捜していたら急にお腹が空いてきて、我慢できなくて・・
ふぅ、ふぅ・・それで、ふう・・・ふう・・・」
太ったせいでしゃべるのも息が切れちゃってる。息を切らしながらも恋ちゃんは続けた。
「それで、ふぅ、レストランに行ったら・・・薬の効果が切れて・・・・元の・・・・
太った身体に戻っちゃって・・・・」
「それでここに隠れたの?」
恋ちゃんはそれから少し黙ったけど、また話し始めた。
「はい。ここに入って・・・ずっと鍵を閉めてました。
それから便器に座ったら抜けなくなってしまったんです。」
恋ちゃんはいままでのことを全部話してくれた。
「それで・・・・・」
何か話そうとしたけど急に黙っちゃった・・・・僕は恋ちゃんの顔を見てみた。
見れば、瞳いっぱいに涙を溜めている。きっといままでの辛いことが全部出てきたんだろう・・・。
「それで・・・・ひぐっ・・・・こんな身体をいろんな人に・・・見られて・・・
えぐぅ・・・笑われたりして・・・・」
恋ちゃんの目から涙がぼろぼろとこぼれ落ちる。
「みんな、恋を憐れんだ目で見てくるの・・・・
恋は好きでこんな身体になったわけじゃないのに・・・・
ひぐっ、えぐっ、うわぁぁぁぁぁ!!」
恋ちゃんは泣いた。しばらく泣き続けた・・・・・。
しばらくすると恋ちゃんは泣きやんだ。どうやらすこし落ち着いたみたい。
こんなときにかける言葉が見つからない・・・・。僕は恋ちゃんになんて言えば・・・・。
そんなことを考えていると恋ちゃんが小さな声で僕に話しかけてきた。
「あの、お兄ちゃん、すみません・・・・・。」
「ううん。僕の方こそごめん。恋ちゃんを一人にしちゃって・・・・・。」
そうだよ。恋ちゃんは何も悪くない。僕が悪いんだ。あのとき恋ちゃんを一人にしなければ・・・。
「あの・・・お兄ちゃん。お尻を・・・・・抜くの手伝ってくれませんか/////?
自分で何度も抜こうとしたけど抜けなくて・・・」
「あ、うん。わかったよ。」
僕は恋ちゃんがはまっている便器の前に立った。
それにしてもどうやって抜こう・・・・壱松みたいに力づくで・・・・
当たって砕けろだね!やってみよう。
やる前に恋ちゃんには断っておかなきゃ。
「恋ちゃん、抜くとき、ちょっとお腹さわるかもしれないけどいいかな?」
「・・・・・////」
恋ちゃんは顔を真っ赤にして困惑してる。やっぱり女の子相手にはっきり聞きすぎたかな?
恋ちゃんは少し黙っていたが、すぐに口を開いた。
「はい・・・・・恥ずかしいけどお願いします」
「ごめんね。すぐに抜いて動けるようにしてあげるから。」
恋ちゃんの為にも絶対に抜かないと・・・。
僕は両手で恋ちゃんを抱くようにしてお腹をつかもうとした。
・・・・・・やっぱりダメだ。恋ちゃんにそんなこと・・・・・。
「恋ちゃん手をのばして」
「あ、はい」
僕は恋ちゃんの両手を掴んで引っ張り上げる作戦に変更した。これなら大丈夫だよね・・・。
「いくよ、恋ちゃん。せーの!」
僕は合図とともに恋ちゃんの両手を引っ張る。うう〜なかなか抜けない・・・