令嬢・九条麗奈の献身 最終章

令嬢・九条麗奈の献身 最終章

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最終章:変態と変態

 

 

今になって思えば、私は九条家に生まれたことに罪悪感を覚えていたのでしょうね。生まれながらにして約束された成功と栄光――恵まれすぎたその環境が私には『不平等』に思えてしまったのです。献身的な性格になったのもその罪悪感を拭うためだったのかもしれません。

 

だからこそ、歪んだマゾヒズムが私の中で芽生えたのだと思います。

 

不平等から解放されたいという思いからか、私はやがて潜在的に人から罵られ蔑まれる事を望むようになっておりました。そんな私の為に、望田さまは最高の贈り物を授けて下さったのです。

 

どれだけ恵まれた家に生まれようとも、どれだけ端麗な容姿を生まれ持っていても、どれだけ優秀な人間であっても――その全ての美点をかき消す程に大きすぎる『汚点』を――

 

とっても醜くて、とっても美しい、私の生まれ変わった身体を――♥

 

*****

 

麗奈さんからの告白から1年。そして俺たちが付き合っておよそ半年の事。
彼女の家に遊びに行った時の事である。

 

「ご覧下さいませ……望田さま。私ったら最近また太ってしまいましたの♥」
「あ、あの……麗奈さん? 突然そんな格好でどうしたのかな?」
「そんなの、望田さまに私の醜い身体を見て頂くために決まっておりますわ♥ この格好なら全身くまなく確認して頂けるでしょう?」
「いや、そうなんだけどさ……でも……」
「全裸のままドヤ顔で決めポーズされても困るんだけど……。」

 

そう、麗奈さんは今あろうことか服も着ないまま所謂セクシーポーズをしているのだ。グラビアアイドルのように堂々とした態度とは対照的に、彼女の身体はあまりにだらしなく肥え太っており、普通の感覚からすれば滑稽にさえ映るかもしれない。

 

九条麗奈
分厚い脂肪の塊を全身に纏った彼女の身体は、どの部位も普通の女性の倍以上の太さはあるだろうか。膨れた頬肉により目元は小さくなり、立派な二重あごが形成され、テラテラと汗が滴る彼女の顔に以前の美貌を見出すことは難しいだろう。元々はそれほど大きくなかった胸も、贅肉を蓄え確かに大きくはなったが、中年女性のようにだらしなく垂れている。本来ならば最も凹ませなければならないお腹は、残念ながら彼女の身体で最も脂肪を蓄えたで箇所である――重力でダラリと垂れた二層の巨大な贅肉の塊は、もはや下着がなくとも隠すべき所を隠す程に肥大化している。太股に至ってはその丸太のような太さもさることながら、セルライトによって生まれた凸凹とした肌質がグロテスクにさえ映ってしまう。
もはや1 年前の麗しい彼女の姿など見る影もないが、このだらしなくブクブクと太ったデブこそ現在の麗奈さんなのである。

 

にも関わらず彼女は150kg を超す巨体を揺らしながら、あえてその醜い部分を強調しながら俺を誘惑しようとしているのだ――違和感を覚えない方がおかしいだろう。
だが俺たち2 人にとってはいつもの事である。

 

「望田さまぁっ♥ 私の身体は本当に贅肉まみれで……醜いですわよね♥ 変態の貴方様の為にたくさん蓄えたのですから……ドキドキして下さいますわよね♥?」

 

ポーズを変える度に至る所に付いた贅肉がブルブルと揺れ、その全身に纏った脂肪の重さが一目でわかる。一々動くのが大変だからなのか、それとも興奮しているのか、彼女の息は少しずつ上がり、全身から噴き出す汗の量も多くなっていく。

 

「貴方様の大好きな雌豚の麗奈が♥ こうやって求愛のお誘いをしているのからぁ♥ いつでも襲って下さって結構なのですよ♥ ほら……どうです♥?」

 

(うーん……。この前、ヤッたばっかりなのになぁ。麗奈さん、最近いよいよ食欲だけじゃなくて性欲まで増えてきてないか?)

 

そんな事を考えながらも、俺の股間にはすぐさま血液が集まっていき臨戦態勢に入る。
そして彼女が何も覆われていないドデカい桃尻をこちらに向けてきた際、とうとうこちらもスイッチが入ってしまう。

 

「もう……麗奈さんは本当に節操がないんだね。そんな君にはお仕置きをしないと……ね!」
「お、お仕置きとは何を……」

 

バチィィィィン!!!!

 

「ひゃぁぁいぃぃ♥!! いきなり私のお尻をブツだなんてそんなぁ……♥」
「豚は豚らしく、痛い事しないと躾も出来やしないよね? 家畜なんだからさ……ホラっ!」

 

バチィィィィン!!!!

 

「ひっ……痛いぃぃ♥!! 痛いです、酷いですわ♥ 私の大切なお尻が……こんなに激しく叩かれては赤く腫れてしまいますわっ♥♥」
「感じてる癖に良く言うよ……変態ドMの麗奈さん?」

 

バッッチィィィィン!!

 

「はっひぃいぃぃぃ♥♥♥!!!! すみません、嘘付きましたっっ♥ 本当はとっても感じてますっ♥ 変態の雌豚奴隷の九条麗奈♥ スパンキングで興奮しておりますのぉぉ♥ もっと苛めて下さいませ、望田さまぁぁ♥♥」

 

彼女はその赤く腫れたお尻をまるで本当の豚のようにフリフリと振り、目の前にいるご主人様におねだりをする。今の彼女には九条家の一人娘という自覚など残ってはいないだろう、ただ目の前の快楽を追い求める一匹の雌豚でしかなかった。

 

「ほらほらっ……望田さまぁっ♥ 私の身体を……この九条麗奈のでっかいお尻をっ♥ 貴方のお好きなようにして下さいませぇぇ♥」

 

だが快楽に堕ちきった目の前の超巨体の持ち主は紛れもなく麗奈さんなのだ。俺はふとその姿を1年前の彼女と重ね合わせてしまい、不覚にもドキリとしする。

 

(これが……あのお嬢様の麗奈さんなんだよな? 俺の目の前で馬鹿デカい尻を突き出してるのが、あの優等生の麗奈さんなんだよな? こんな痴女同然の醜く太ったデブが……今の麗奈さんだなんて……)

 

(超、興奮するっっ!!!!)

 

「全くそんなはしたない真似……どこで覚えてきたのかな。 お仕置きが足りないみたいだね。」
「はいぃぃっ♥!! 物わかりの悪い雌豚の為に、身体で覚えさせて下さいませ♥」
「だったらその汚い股をもっと見せてよ。ドスケベな君のことだから、もう既にグショグショなんでしょ?」
「あ、ありがとうございます♥! 雌豚麗奈の発情おま○こぉぉ♥ 望田さまのおち○ぽを食べさせて頂く為に準備万端でございますっっ♥♥♥」

 

そう言うと麗奈さんは更にお尻を突き出し、股を開いて自身の秘所を俺に晒す。

 

肉の壁の隙間から、確かに彼女のソレが俺の目に入った。汗と愛液でムレムレだったためか、強烈な臭いが俺の鼻を刺激する。だがその臭いさえも以前の彼女とのギャップを感じ、俺の興奮を高めるスパイスとなってしまうのだ。

 

そして俺は躊躇うことなく、後ろから自身の張り詰めたソレを彼女の身体にねじ込んだ。

 

「きったぁぁぁぁぁっっ♥♥♥!!!! 気持ちいいっ、気持ちいいですっ♥ 望田さまのおち○ぽ、最高ですわ♥ だからもっと激しくっ♥ 変態で淫らな私を躾けてくださいませぇぇ♥♥」
「ははっ……全くどうしようもない程に変態でドMだね、麗奈さんは。仕方ないな、今日は徹底的に躾けてあげるから覚悟して……ね!」
バッッチィィィィン!!

 

「はひぃぃぃ♥♥!!!! お尻も同時に叩かれて感じてしまいますのっ♥ ありがとうございますっ♥ 望田さま、大好きです♥ ド変態の私の為に、もっと苛めてくださいませぇぇぇっっ♥♥♥!」

 

こうして変態2人の夜は、いつもと同じく歪んだ交わりと共に過ぎていく――

 

*****

 

何度目になるかも分らない絶頂の後、疲れ果てた俺は思わず彼女に尋ねた。

 

「ねぇ麗奈さん。最近の君はその……色々と積極的すぎじゃないかな? 逆に俺の方が心配したくなる位エロくなったし……太ったよね?」
「あらそうですか? でも勉学は変わらず続けておりますし、他人に文句を言われるような人生は送っておりませんわ。ただ望田さまの仰る通り、性欲と食欲は最近一段と増しているかもしれませんわね……ふふっ♥」

 

そう言うと彼女は、何も心配ないといった様子で可愛らしくはにかんだ。
太る事を頑なに拒んでいた以前と比べると、180度変わったその姿に俺は驚いてしまう。

 

「本当に変わったよね……麗奈さん。」
「おかげさまで♥ 私もすっかり変態さんになってしまいましたわ……むしろもっと太ってしまいたい位です。そうすれば皆さんも、私の事を今以上に蔑んで下さるのかしらね♥」
「今以上って……既に学校で酷い扱いを受けてるっていうのに、もっと苛められたいの!?」

 

学校で有名人だった美人のお嬢さまが僅か1年で超肥満体のデブになったのだ――その噂は瞬く間に学校中に広がった。他の生徒達からの尊敬や憧れは瞬く間に消え去り、今ではごく親しい友人を除いては、醜く太ったその姿を陰に陽に見下すようになっていたのである。

 

だが彼女は堂々とこう言ってのけたのである。

 

「ふふっ……自分でも馬鹿げた事を言っているのは分かっております。ですが今の生活の方が、以前よりも『ドキドキ』するのです♥ もっと色々な方に私の恥ずかしい姿をご覧になって頂いて、たくさん罵って頂きたいのですわ♥ それに望田さま自身も、そんな私に『ドキドキ』して下さるのでしょう?」
「全く君には構わないな……うん、その通りだよ。」
「でしたら問題はありませんわね♥ そうそう、今の会話で思い出しましたが明日は学校にコーラを持っていく予定ですの。久しぶりにクラスの皆さんに私のはしたないゲップ姿をご覧になって頂き、たくさん『ドキドキ』したいと思います♥」
「またアレをやるの……!? もう、君は本当にモノ好きだよね。」
「あら、ソレは私の言葉ですわよ……ふふっ♥」

 

彼女の冗談に俺も思わず笑ってしまう。確かにその通り、俺たち2人はモノ好き中のモノ好きだ。

 

生まれた身分も全く違う。世間からはなんて思われるかは分からない。
だけど変態の2人はこれからもきっと、今と同じ道を歩いていくに違いない――。

 

〜最終結果?〜
九条麗奈:157 cm / 129 kg (44週目) ⇒ 157cm / 155 kg (55週目)

 

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