830氏による強制肥満化SS

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暗闇の中、四つん這いのまま眠る私。
唾液とあの飲み物の甘い匂いで目が覚める。

 

考えるより早く、舌と口と喉を動かして、飲み始める。

 

欲望の赴くままに飲んでは寝る、飲んでは寝るという生活を繰り返すと、
時間と空間の間隔が無くなってくる。

 

何日経ったんだろう。
そういえば薬のんでないな・・・

なんだか飲み物が出る量が少なくなってきてる。

 

初日から比べると、徐々に染みだしてくる量が大分減ってる気がする。
最初は気のせいかと思っていたけど、しばらくしてそれが正しかった事が分かった。

 

いくら吸っても殆ど出なくなってしまったのだ。

 

「アウェエイー!!!」
阿藤を呼ぼうにも、喉の近くまで飲み口を頬張っている私の声は声にならない。

 

暫く叫んでいると頭に声が響いた。

 

「佐野さん、どうしました?」
「アウェ・・」
「何言ってるのか分からないので、これからは、ンーで YES、ンーンーでNOってことにしましょう。分かりましたか?」
「ンー!」

 

従う私。飲み口を口から外して会話しないところを見ると、近くにはいないのだろうか。

 

「何か問題が起きてますね?」

 

「ンー!」
「ちょっと待ってください。調べますから。」

 

しばらくして、私の思っている通りの疑問に答える阿藤。
「目標体重が近くなったので、管理システムがドリンクの出てくる量を制限してますね。」

 

そっか・・・もう58kgなんだ・・・

 

「早いペースで飲み過ぎってことです。どうしますか? システムの設定を変えれば制限も外せますよ。」

 

流石にこれ以上は太っちゃだめな気がする・・・
後少しだろうから、入院が終わるまで我慢しようと思った。

 

「 ンーンー!!」
「わかりました。じゃあ、あと5日間ですが、また何かあったら呼んでください。」

 

 

まだ2日しか経ってないなんて信じられない・・・
もう、いくら強く吸っても殆ど出てこないのに・・・
こんなのじゃあと5日、絶対耐えられないよ・・・

 

私にできるのは動物みたいな声で鳴く事だけだった。でも阿藤が答える事は無かった。

無限とも思える時間が経過して。
出てこない飲み口を死にものぐるいで吸い、阿藤に懇願する鳴き声を出し続けた私は疲れていた。

 

あきらめかけた頃、急に阿藤の声が聞こえてきた。

 

「どうしました?」
「ンーーーーーー・・・」

 

阿藤だ! 本当に嬉しい。

 

「制限、はずします?」
「ンー!!」

 

最後まで聞く事無く、私は即答する。
そう聞いてくる阿藤には私の気持ちが手に取るように分かっているのだろう。
そして、阿藤にはなにか思惑がある。
そこまで考えた途端、思考はほとばしるように出てくる液体に飲み込まれて消えた。

 

さんざんオアズケされた後に喉を通る液体、舌に絡む液体は、心地良いというよりは快感と言った方が正しかった。
阿藤がなにか言っているが全く耳に入らない。

 

き、気持ちいい・・・
そしてまた私は飲んでは寝る、飲んでは寝るという、泥沼の中に沈んでいった。

 

 

もう、起きている間は息付くひまもなく飲み続けるのが当たり前になった。
自分で制限を解除してしまってからは、私の欲望を止めるものは何も無くなってしまっていた。
阿藤の声もしばらく聞いていない。

 

そろそろトイレいきたいけど・・・ どうやってすればいいんだろう。

 

嚥下の合間に叫び、尿意を主張しても阿藤は答えない。
答えを待つ静寂の中、自分の鼻息がむなしく響くだけだった。

 

でちゃう・・・

 

普段ならしない位の我慢を重ねて、もう限界かなと思う事数回。
やっと阿藤の声が聞こえて来た。

 

「そろそろ・・・ トイレしたいですよね。」

 

阿藤が私の後ろにまわった気配がする。

 

「あ、もう少し漏らしてるじゃないですか。」

 

ひどい・・・ もっと早く気がついてくれないからだよ。
恥ずかしすぎる・・・

 

「じゃあ、トイレにしましょう。」

 

そう言って私の腰あたり、ショーツのスナップに手をかける。

 

え、あ、ちょっと待って!!
待った無しでお尻を滑り落ちるクロッチ部分。

 

なんとか隠そうと体を揺らして暴れるわたし。
腰の前にふんどしみたいに垂れた股布が、むなしく太ももを擦る。
たぶん、私のあそこは丸見えになってる。こんなの恥ずかしすぎるよ!!

 

「ウーウー!!!」
「あれ、止めますか? じゃあ、トイレしたくなったら、また呼んでくださいね。」

 

ちょっと否定の態度を見せただけで、それきり阿藤の気配は消えてしまった。

 

待って!!

 

阿藤の答えは返ってこなくなった。

 

 

一本ずつなら動かせていた手足は、いつの間にか肩幅よりちょっと広いくらいの位置に固定されていて動かなくなっていた。
今まで感じた事の無い尿意に、腰をあげたり、腕を曲げたり、我慢する方法はもうそれくらいしかない。

 

やだ・・・ 出したくない!!

 

でも元々限界だった膀胱に対しては抵抗むなしい。

 

で・・・る・・

 

一度出てしまうと、一気にこらえが利かなくなり、勢い良く出してしまう。
寒気がして体が震える。遅れて全身の肉が震えた。

 

汚したくない一心で、できるだけ腰を落として出そうとしても、ハーネスが動きを邪魔して殆ど四つん這いのまま出してしまった。
それでもなぜか足に飛沫が掛かったりしない。
ただ自分のおしっこが作る湯気が下半身を湿らせるだけだった。

 

途中まで出したところで、おしっこを止める・・・
尿意が弱まってきたところで、罪悪感が顔を出したのだった。

 

わたし、やっちゃった・・・

 

「結構出しましたね。ダメじゃないですか。」

 

今更になって現れた阿藤。
その言葉でマスクの下の顔がカッと熱くなる。この部屋では殆どかかないはずの汗がにじんだ。
追い討ちをかけるように、ペット用シーツを敷いておいてよかった、そう阿藤が言った。

 

「ちゃんと指示に従ってもらえば、床を汚す事もないですからね。」
「ンー・・・」

 

私はもう半分泣いている。
でも阿藤の指示に従わないともっと辛い事になるのが身に染みた。

 

「今度は、ウンチですね」
「ンー・・・」
「そう、素直に従って下さいね。 大丈夫です。腸内洗浄の器具と一緒ですから。」

 

腸内洗浄? なんの事だろう。

 

「入れますよ。」
「ンー? ・・・ンッンン!!」

 

きっとお尻に何か挿れられたんだろうけど、何が何だか分からないというのが正直な感想だった。
ウンチしてる時みたいな、感覚。痛みとかはない。あ、何か入ってくる・・・?

 

「お尻に薬液を入れてます。このタイミングで、おしっこはそのまま出してください。全部吸い取りますから。」
膀胱に残ったおしっこを全部だす。うう・・・ みじめだ・・・

 

「そうです。タイミングを忘れないでください。」

 

おしっこを出し終わる頃、今度はおなかから薬液が吸い出されていく感じがした。
しばらくしてお尻から器具が抜かれる。

 

よし、とばかりに尻たぶを軽く叩く阿藤。家畜に接するかのようだ。
「恥ずかしいかもしれませんが、早く慣れてくださいね。」

 

そうだ、下着着けますか、なんて当たり前の事を思い出したかように聞いてくる阿藤。
私の肯定に、汚れた下着の股布が再び元の位置に戻された。
きっと阿藤は、すぐに下着が着けられなくなるのを知っていたんだと思う。

 

 

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