830氏による強制肥満化SS
たぷんっ・・・ たぷんっ・・・
体がすこし揺れるだけで垂れ下がった肉同士がサワサワとお互いに擦れるのが分かる。
体を前後に揺らしてみる。
重くぶら下がったおっぱいが振り子のように腕の間を窮屈そうに通り過ぎる。
ぴたん、ぴたんと体の下で音を立てているのだろう、おっぱいととお腹がぶつかり、形を変える。
今度は体を左右に揺らしてみる。
一瞬軽やかに動いた気がしたが、体の動きに肉がついてきていないだけだった。
直ぐにお尻と太ももの大量の肉がぶるん、と打ち寄せる。
ブルッ、ブルッ。
逃げても逃げても、どこまでもついてくる肉。
なにこれ・・・・イヤぁ・・・・
あ、またミルクが・・・・濃くなって・・・
前にも増してまどろみの中で肥育される日々。
「お疲れさまです。これでお約束の一週間が経ちました。」
一週間の入院肥育期間の終わり、その時は急にやって来た。
「肥育にはまだまだご満足いただけてないみたいですが、当初の目標体重も大分超えた事ですし、私としては一旦退院をおすすめしますが・・・ どうされますか?」
私は答えずにひたすら喉の快感をむさぼる。
体重の事はあまり聞きたくない。
目標体重の設定を解除して以来、私は飲みたいだけあの飲み物を飲み続けている。
きっとすごく太ってしまっているのは分かってる。
阿藤が不意に口から飲み口を抜く。
ああ・・・ 飲ませてよぉ・・・
口は声を出すためでなく、ミルクを求めて動いていた。
喉から手が出るほど欲しいとはこの事だろうか。
ミルクを求めて自然と舌が伸び、だらしなく空を舐める。
舌の上に一滴、滴り落ちるミルク。
ああっ・・・ 飲み口がすぐそこにあるんだ。
「どうします? もう十分ですよね?」
「ンーンー!!!」
もっと飲みたい・・・
自由になった口で普通に喋れるはずなのに動物のように鳴いてしまう。
「それでは・・・ 継続して肥育を希望されるということでよろしいですか?」
だって、もっと飲みたい・・・
もうちょっと太ってもいいから・・・ もう少しだけ飲みたい、そう思っていただけだけど、そんな甘い考えの積み重ねが今の私の立場を作り出している。とはいえ理性では分かっていてもだめなのだ。このミルクの前で私はただの動物になってしまう。
また、舌の上に一滴。カメレオンの捕食さながらに舌を含み、口の中をねぶる。
鼻息が荒くなる。それは口を閉じているからではなく、興奮しているからだった。
足りないよぉ・・・ もっと・・・ もっと・・・ 飲みたいよぉ・・・・
「継続して肥育を希望されますか?」
阿藤が事務的に言う。これで答えなければ、きっともう肥育してもらえない。
私は追いつめられて・・・ 堕ちた。
「・・・ハイ・・・ もっと・・・ 肥育して欲しい・・・ です。」
一週間振りに喋った私はひどく従順になっていた。
阿藤への依存、それは依存というよりこういったほうが正しいのだろう。服従と。
白いマスクの顔にぽっかりと開いた赤い口だけがのぞく。
ミルクを啜る事しか考えていない惨めな生き物。
ミルクを与える阿藤はその生き物にとって絶対的な存在なのだ・・・
「わかりました。それでは佐野さんの希望通り、このまま肥育を継続しましょう。」
嬉しい・・・ 早く・・・ 続きのミルクが飲みたい・・・
これからもミルクが飲み続けられる、それを保証する阿藤の言葉は無上の響きだ。
「今後の肥育プロセス等の準備もありますが、その前に、まずは・・・ 大好きな・・・ ミルクですね。」
その言葉を聞くやいなや、私は応える代わりに口を拡げ、鼻で息を始めた。
マスクの下で荒い鼻息が響いて、自分でも興奮しているのが分かる・・・
鼻息がまたミルクを飲む快感を想起させ、さらに興奮してしまう。
ああっ・・ もう来たぁ・・・
舌先に飲み口が触れた途端に嬌声が漏れる。
もはや愛おしいとすら感じてしまう。
徐々に入ってくる飲み口。時間がとても長く感じる・・・
それを唇で優しく包み込み、迎え入れるだけで、泣きそうになるくらい気持ちよくなってしまう・・
ああぁ・・・ これぇ・・・
これが欲しかったのぉ・・・
全神経を集中する私は、口だけの存在になったみたいで、
肉質の物体が徐々に喉の奥まで満たしていくのを、まるで性器を貫かれているように感じていた。
そして、それは・・・ 私の欲望に応えるようにミルクを噴き出した。