830氏による強制肥満化SS
ゆっくりと揺れる自分の肉を感じて目が覚める。
阿藤が私の体を揺り起こしていた。
目が覚めた瞬間から肉を意識させたいのかと思う。
阿藤は直ぐに私に四つん這いに戻るよう指示する。
眠るときの全く逆、手足を一本ずつ動かして、立ち上がる。
うぅ・・・ やっぱり体が重い・・・
「あッンン・・・」
四つん這いになると、休む間もなくおしりに例の器具を挿入された。
これからは、トイレは必ず起きてすぐにする、そういう事になった。
肥育されるなら覚えなくてはいけない躾け、らしい。
腸の中をきれいにされながら、おしっこをする。
ジョオ・・・・・・・・・・・・・・・・・
おしっこが止まらない・・・
ミルクに夢中でいままで気づかなかったけど、信じられないくらいの量が出る。
それだけミルクを飲んでいるのだ。
「これじゃあトイレにも行けませんからね。トイレトレーニングしてよかったでしょう。」
阿藤が言う。
この恥ずかしい排泄方法も肥育が終わるまで暫くの我慢。
そう思っていた私は甘かった。
仮に今肥育を止めたとしても、多分二本足で歩く事は出来ない。
四つん這いで歩く私は、トイレまで行って普通に排泄できないのだ。
これ以上太ったらどうなっちゃうんだろう・・・?
いくらミルクが飲みたくても、これ以上は絶対に太れない。
そう決心した私は、長い排泄の後、思い切って阿藤に切り出してみる。
「あの・・・ 先生・・ お薬はもう飲みたくないんです・・・」
「佐野さんから喋るなんて驚きました。お薬ってホルモン剤の事ですか?」
「はい・・ 先生が減らすと仰ったあの薬です。」
「ええ。でも、もうずっと飲んでないじゃないですか?」
???飲んでない???
「え、だってミルクに入って・・・るんですよね? だからこんな太っちゃって・・・」
「佐野さん。ミルクには薬なんて入ってませんよ? 最初少し体質を換えるために飲みましたが、あれきりですよ?」
そんな・・信じられない。
「じゃあ何で太って・・・」
「佐野さん、ミルクを沢山飲んでるじゃないですか。」
「え? でも・・・」
「魔法でも何でもなく、ただ栄養分が多いので、飲めば飲むだけ太る、それだけです。」
「えっじゃあ・・・?! 私が太ったのは薬じゃなくてミルク・・・」
「つまり佐野さんご自身の選択ですよ。」
絶句する私の口に間髪を入れず肉質の棒が差入れられる。
や、やだ・・・ もう太りたくないっ!!
なけなしの理性の抵抗と相反して、濃厚なミルクが喉に快楽をまき散らして下っていく。
それが私を太らせる原因と頭で分かっても、食欲の虜となった私の体に拒む気配は微塵も無かった。
家畜
わたしは自分の事を自然とそう考えるようになっていた。
阿藤に管理してもらって、飼われて、生きている家畜。
これまでの肥育の仕上げをする、そう阿藤が言ってから、どれくらいの時間が経ったんだろうか。
これで最後・・・ もう意味を失った言い訳を繰り返しながら、あれからのわたしはずっとミルク漬けの生活を続けていたのだった。
四つん這いで暮らし、床で寝る。食べたいだけ食べて、トイレは決まった時間にする。
人間だったらおかしいけど、家畜だったら当たり前の生活・・・。
豚、牛、羊・・・ どんな家畜にも役目がある。
ぶくぶく太ってゆくだけのわたしは、一体何のための家畜なんだろう。
なんだか、動物みたいな臭いがする・・・
ハッと気がついて、肩口に鼻を近づけると腋はもちろん、肌が獣臭い。
やはり、自分の体から動物のような臭いがしている。
この部屋がいくら代謝を落とす環境になっているといっても、汗や皮脂の分泌が全くなくなる訳ではないから、どうしても臭ってくるのだろう。
それでも、すえた臭いになっていない。
恥ずかしいけど、生き物だから仕方ないよね、と妙に納得してしまう。
本当だったらもっと臭くなっているはずなんだし・・・
何か乳臭いような臭いがするのも分かる。
ブラのカップを嗅いだ時みたいな、それをもっと濃厚にしたような臭い。
それと、もっと違う、強い臭い。女の子の臭いをキツくしたような。
雌臭いという言葉を思いついて、恥ずかしい気持ちになる。
臭いのもと、たぶん、あそこからもっと強い、雌の臭いがしてる・・・
惨めな生き物だって思うと、なんだか安心する・・・ どうしてだろう・・・
「起きてください』
ずっと聞いていなかった阿藤の声で目覚める・・・
なぜか心の底から嬉しい・・・
ふと思い出す、小さい頃飼っていた犬。
今のわたしは主人の声を聞いて歓喜する動物に似ていた。
起きると同時にお尻をあげる。
いつものように排泄に備えていると、トイレは後にしますから、まずはいろいろテストしましょうと言われた。
異常な作法が身に染みついている事を恥じる暇もなく、阿藤が診察を始めた。
診察は舌をだして口の中のチェックからはじまり、全身をくまなく触診されてしまう。
これだけ管理されていても、阿藤が私の体に触れる事は滅多にない上、各部の肉を絞り出したりも揉み込むように触られるので、平然としていられる訳が無い。
マスクの中では自分の吐息が厭という程響く・・・
耳が赤くなるような恥ずかしさで震えていると、阿藤が尻たぶを叩きながらいった。
「大分・・・ 臭いますね」
「す・・ すいません」
謝りながら思った。
でも恥ずかしいのに嬉しいんだ・・・ わたし
「ちょっと歩いてみましょうか」
わたしは小さくはい、と応えて、歩き出す。
重たい・・・
んっ んっ はぁ はぁ
やっと四つん這い歩きができる程度の鈍重な生き物。
ちょっと歩いたところで、もういいですよと阿藤が言った。
それでもわたしは息を切らしてしまう。
「はぁ、はぁ、あの・・・、そろそろ飲みたいです・・・・・」
いつもならミルクが貰えるはずの時間。
わたしは恥ずかしげも無くミルクをねだる。
おそるおそる言ったのは、喋っていいのかな、と感じたから。
「口寂しいでしょうから、どうぞ」
願いはあっけなく受け入れられた。
鼻の先に阿藤の手があてがわれる。
その上にはなにか小さくて丸い物があった。
ミルクの匂いがするそれを直ぐに唇と舌で拾い上げる。
阿藤の手から直接ものを食べる事に全く抵抗はなかった。
口から全身に陶酔感が広がる。
「おいしいですか?」
いつものミルクを固形化したものなのは直ぐにわかった。
口の中ですぐに溶けてペースト状になる・・・・・ 美味しい・・・
じゅるじゅると音を立てて舐めるわたしを他所に、ハーネスが徐々に引き上げられていく。
体重が軽くなる久々の感覚。
しばらくすると、わたしは完全につり上げられていた。
上半身が起き上がり脚を拡げたような格好で、下がる肉の重みを感じていた。
「これだけ立派に育って頂いてわたしも嬉しいです。」
阿藤がわたしの体を撫でてくれる。
わたしはよだれを垂らしながら恍惚としていた。
「お休みの間に体をきれいにしたりしておきますからね。」
体を擦られているうち、言葉通り、わたしは眠りに落ちていった。