535氏による強制肥満化SS
帰宅途中
私は安田に復讐することだけを考えていた
許さない!!
絶対あいつだけは許さない!!!
いつか復讐してやるでも・・・ どうやって・・・
その時ふといつか聞いた都市伝説を思い出す
だがすぐに馬鹿らしいと考えるのをやめる
実際にそんな人形あるはずがない
もしあるならぜひ欲しい そしてすぐにあいつに復讐してやる
やっと家へつく
学校へは毎日徒歩で登校しているため 帰りも当然徒歩だ
家のドアをあけすぐに自分の部屋へ向かう
「美代子? おかえり」
母のこえが聞こえたが無視
今は誰とも話したくない
バタンッっと乱暴にドアをあけ部屋に籠る
自分が持っていた荷物を机に置こうとしたときに
それに気付いた
ちょうど手のひらくらいの大きさの肌色のそれは
うすぎたない布で作ってある人型の人形だった
まさか・・・?
いやあり得ない・・・ 都合がよすぎる
でももしかして・・・・・
私は机の引き出しからカッターを取り出す
そして迷わずあいつを思い浮かべ
人形の背中を掻っ捌いた
・・・・
きれいに背中は裂けたがなにも起こらない
なにをやっているんだろう・・・ 私は・・・ ばからしい・・・ 疲れてるんだな
・・・今日はもう寝よう
そう思い人形から眼を離し
ベットに近づこうとしたときにそれは現れた
『貴様が今回の契約者か?』
脳に直接響くような声
恐る恐る後ろを振り向く
そこにはさっき背中を裂いた人形の真上に小さなブラックホールのような物体が
ほ、本物・・・ だった?
「あ、あなたが・・・ 悪魔さんですか?」
悪魔さんという言葉に自分で疑問をかんじつつもその物体に問う
『そうだ私は人の恨みや憎しみから生まれた悪魔だ。それで貴様は契約者なのか?』
本物の悪魔・・・
ここで違うといったら自分が何をされるかわからない・・・
「そうです!!」
あわててこたえる
『・・・復讐したい相手はあいつでいいのだな?』
おそらく安田のことだろう
「はい!!」
『ならば契約を終わらせるぞ。この闇に手を突っ込めそうすれば契約は完了だ』
闇とはこのブラックホールのことだろうか?
どうやらブラックホールは悪魔の本体ではないようだ
「代償は・・・ なんですか?」
漫画やアニメのこういう契約には代償がつきもの
死んだあと魂を地獄に持っていかれるかもしれない
それともいまここで殺されるのかも
『そんなものはない、俺は貴様の憎しみをいただくだけだ はやく闇に手を突っ込め』
私は悪魔の言うとおりに
ブラックホールのようなものに手を突っ込む
ぬるっとしたようなどろっとしたような奇妙な感触だ
『契約成立だ』
そう言うとブラックホールは人形と一緒に後かたもなく無くなり
人形があった場所には上等そうな紙が一枚
手にとりみてみる
どうやら契約書のようなもののようだ 読んでみる
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〜この紙は契約書でありあなたの能力の説明書でもあります〜
契約書は悪魔の降臨にも使用できます。
悪魔に用事がある場合は念じて呼び出しましょう。
契約者
悪魔 恨みと憎しみの悪魔
人間 山口 美代子
相手
人間 安田 未麗
空白
空白
能力
・能力の発動条件は相手との接触です。
・あなたの能力は相手に自分の負の部分を写させることができます。※1
・自分を写した相手の生きる上で負になる部分をあなたが自由に強化出来ます。
・自分を写した相手の体を操ることもできます。※2
・いちどこの能力を使ったら二度と能力を解くことはできません。※3
・ 空白
・ 空白
※1あなた自身の負の部分が消えるわけではありません。
※2相手の意思は残り続けます。
※3あの世でもこの契約は適応されます。
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なるほど・・・ 悪魔も意外と親切ではないか
空白と書かれた部分は一体何だろう?
代償もないと言っていたし まぁ、きにする必要もないだろう
いざとなれば悪魔を呼べばいい
・・・明日の学校が楽しみだ
翌朝、教室に入り
「おはよう」
友人に挨拶をする
「・・・」
無言のままだ、いつもなら挨拶を返してくれるはずなのに様子がおかしい
「どうしたの?」
もしや安田になにかされたのではないかと心配になり聞く
「あれ・・・」
と彼女がどこかを指差す
彼女が指差したのは私の机があるべき場所だった・・・
「・・っ!!」
そこには何もなかった 本当に何も 椅子も 机もなかった
私の中で何かが切れた
急いで安田の席に向かう
楽しそうにクラスの女子と話していた彼女の肩を強引につかみ
こっちを向かせ 彼女の綺麗な顔めがけて
渾身のビンタを放った
『能力発動確認』
彼女の頬に触れた時何かが聞こえた気がしたが構わず振りぬく
バチーン!!
さっきまでガヤガヤとうるさかった教室が教室が一瞬で静まりかえり
ほぼ全員の生徒がこちらを向く
「おい山口!!! なにやってんだよ!!!!!」
安田と席が近い男子が叫ぶ
うるさい!!!
悪いのはこいつだ!!!
私は悪くない!!!
「そうだてめぇ豚のくせにでしゃばるなよ!!!」
別の男子が怒鳴る
私の行動に私の体型なんて関係ない!!!
お前も安田と一緒だ!!!
「私は大丈夫だから・・・・ みんな落ち着いて、ね?」
安田が諭すように言う
こいつ!!!!
「でもよー・・・ 痛かっただろ」
最初に叫んだ男子が安田に近づき 心配そうにいう
被害者は私だ!!!
心配されるべき人間は私なんだ!!!
ガラガラと引き戸を開ける音とともに担任が現れた
「はい! 全員席につけ! ホームルーム始めるぞー!」
みんなは席に着くが
私には席が無い
「おい山口机といすはどうした?」
困って立ち尽くす私に担任が言った
「安田さんが隠したんです!!!!」
大きな声で言い放つ
すると担任はこちらにちかづいてきて
「安田がそんなことするわけないだろ!! 悪ふざけならやめろ!!」
と怒鳴った
信じられなかった
先生まで安田に騙されている
チラッと安田をみると心配そうにこちらを見ていた
ここで安田が裏側を見せることは絶対にない
落ち着け・・・ 悪魔から能力をもらっているんだ
そうだよ! さっき私はビンタをしたときにあいつに触れたもう能力は使えるはず!!
確実に復讐できるんだ
・・・今は 今だけはおとなしくしておいたほうがいい・・・
私はそう判断し
あふれる怒りを抑え
担任に謝罪し
空き教室から机といすを持ってきて
その日の授業を受けた
安田覚えていろ!! 必ずおまえに復讐してやる!!