937氏による強制肥満化SS
私の名前は夏島桜花。小さな食料品販売店の店主です。
私には妹がいて、名前は夏島秋穂といいます。彼女はハンバーガー屋で働いています。
自慢ではありませんが私たち姉妹は、楽運町で5本の指に入る美人として知られています。
清楚な私とおっとりした秋穂の姉妹は町内でも人気で、毎年開催される相撲大会に町長の要請で半ば強制的に出場させられます。
「まったく、あの町長は・・・。歴代最年少で初の女の町長はすごいですが、
こんな変な相撲大会なんか考えていい迷惑です。」
ついつい独り言が出てしまいます。
「お姉ちゃーん」
表で秋穂の泣き声が聞こえた。ただ少々野太いような・・。
「秋穂ですか?」入口のほうを見る。
そこには丸々と肥えた女性が立っていた。
「あの、どちらさまでしょう?」
「私だよー、秋穂だよー」
よくみると、顔の肉で幾分細くなっている目には秋穂の面影があった。
「どうしてそんなに太ってしまったの?」
「ハンバーガー屋で働いてたら、太ったお客さんが来て私に変な薬を飲ませたんだよー。
そしたら急に体が太りだしてこんなありさまに・・・。」
そう言いながら彼女は変わり果ててしまった体をしげしげと眺めた。
「なんてこと!その女の特徴は覚えていますか?」
「うーん、太っていて、あ、もちろん今の私よりは痩せているけど、それと勝気な印象がしたなー」
「許せないですね。そいつを見つけて痛い目にあわせてあげましょう」
「その必要はないわ」
表で再び声がした。
入口の方をみると気の強そうなぽっちゃりした若い女性が立っていた。
その後ろにはぼさぼさ頭に無精ひげの男性が立っている。
「あ、あの人だよー、私を太らせたのは。」秋穂が言った。
「あら、あんたはさっきのハンバーガー屋の店員。
こちらのきれいな女性はあなたのお姉さんかしら?」ぽっちゃり女性が私に向けて言った。
「あなたですね、秋穂をこんなにした人は」
「そうよ、あなたもすぐに妹のようにしてあげるわ」
そう言うとぽっちゃり女性はカバンの中からフラスコを取り出し私に向かって投げつけた。
ガシャン。
フラスコが割れて、中に入っていたピンクのスライムのようなものが私の方に向かってきた。
「気持ち悪い!」私は近くにあったモップを手に取り、スライムに振り下ろした。
ぐしゃっ。スライムは潰れ、いくつかの小さなかたまりになった。
「やった!」
しかし、スライムは砕かれてもなお動き、私の足から這い上がってきた。
「きゃ!」
振り払おうと足を振ったが、スライム達はしっかりとまとわりつき
腰から胴へ、さらに顔まで登り、口の中に入ってきた。
「ふぐぐ・・」
「お姉ちゃん、飲んじゃダメー!」秋穂が叫ぶ。
「で、でふぉ、いひがくるひいでふ・・(で、でも、息が苦しいです・・)」
あまりの息苦しさにスライムを飲み込んでしまった。
と、次の瞬間、私の体が膨らんで、薬を飲ませたぽっちゃり女性と同じ体形になってしまった。
「あはは、これで私と同じね。」ぽっちゃりが笑い声を上げる。
「それがどうしたというのですか!覚悟しなさい!」
モップを持ってぽっちゃり女性に襲いかかろうとしたその時
ぐぎゅうぅぅぅ・・・。
私のお腹が大きく鳴り、私は猛烈な空腹感を感じて立ち止まった。
「あれ、何だかとてもお腹がすいてきました・・。」
空腹感に耐え切れず、よろよろとお菓子売り場に向かった。
展示されていたポテチの袋を開け、中身を口の中に放り込む。
「んぐ、んぐ、ゲプ」
何秒もかからずにポテチを食べ終えるが、まだ空腹感はおさまらない。
私は自然と他のお菓子にも伸ばす。
「お姉ちゃん、何してるのー?!私の敵をとってよー」
秋穂の声が聞こえるが、その声は霧の向こうから聞こえるようにかすみがかかっているように感じた。
それよりもこの耐えがたい空腹感を満たしたい。
「んぐ、んぐ、このドーナツもおいしいですね。あ、こっちのケーキもいただきます。
ふぐ、ふぐ、ごくん。ああ、おいしい。ぱさぱさしたものばかりでのどが乾きました。
ジュース、ジュースっと。ごくごくごく、ゲーップ・・。」
秋穂はお菓子を食い漁る桜花をあっけにとられて見ていた。
ごそごそとお菓子をむさぼる桜花は、秋穂が知る普段の姉の性格からは想像もできなかった。
もぐもぐもぐ・・・。
秋穂の心配など全く気にせず、桜花は床にぺたんと座って手当たりしだいにお菓子を食べ続けている。
桜花は気付いていないが、お菓子を食べるにつれて彼女の体はさらにぶくぶくと膨らんでいった。
「お姉ちゃん!」
秋穂が叫ぶと、桜花はようやく秋穂に気づいたようにこちらに体を向けた。
しかし、その体はもはや完全にデブになっていた。
大量のカロリーが胸にいってしまったためか、
両手で回しきれないくらいの大きさにまで胸は膨らんでしまった。
また、桜花は下半身太りする体質だったのか、ぶよぶよの脂肪がついたお尻が、潰れたあんパンのように床について、以前とはくらべものにならないくらい重くなった彼女の体を支えている。
桜花は肉に埋もれた目を秋穂に向けた。その目には食欲しか映っていない。
「あ、あそこにおいしそうな大きなハムがありますね。あれもいただきましょう。」
そう言うと桜花は秋穂にのしかかった。
「ハムじゃないよー、秋穂だようー、分からないの?お姉ちゃんー!」
秋穂は姉を押しのけようとしたが桜花の体重が重すぎて太刀打ちすることができない。
「はむはむ、このハムは柔らかいですねー。」
桜花は秋穂に馬乗りになったまま、秋穂の大きな腹肉をぷにゅっと甘噛みしている。
秋穂は桜花のだらしない太ももの肉の感触を感じながら、なされるままに弄ばれていた。
「あはは、ざまぁないわね」
玲子は姉妹の痴態をあざ笑いながら店を出て行った。
「お前もひどいな。薬品の実験が終わったら元に戻してやるからな。」
栗栖が申し訳なさそうにつぶやいた。