天外アナザーストーリー

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第4話〜デブの宴と裏話〜

 

 

帰宅後、ドスドスと自分の部屋へ戻り、台所から取ってきたドーナツの入った紙箱から、ドーナツを取り出しモシャモシャ食べながら、ふと、私の机に置かれた2枚の写真が目に入った。
左側はまだ痩せていた頃の私とサラとケーラが仲良く3人で並んで写ってる写真だ。
右側のは、デップリと(サラはパンパンにだが)太った私たちが並んで写ってる写真だ。
二枚の写真を手にとって比べると、まるでこの2枚の写真を取った間の期間が数年に思えてしまう。
だが、実際は1年どころか、半年すらも経過していない。
「みんな・・・・かわったね・・・・・・・・わたしも慣れないとだめなのかな?エース様・・・・・・。」
横に肥大した背中をシュンと縮めて溜息をつきながらも、紙箱の中のドーナツはいつの間にか残り一個になっていた。
残り一個のドーナツをペロリと平らげ、ぼんやりと外を眺めていると、私はパパに呼ばれた。
「カレン、アペティとかいう人からパーティにお呼ばれしてるよ。これはどうしたんだい?」
「え?し、しらないわよ・・・・。」
アペティといえば、豚の顔をした婦人で、ここいら一帯を治めているらしい人物(?)である。
ついこの間、大量の美味しい料理と共に私たちの町にやってきた時、この町のデブ達の生活をより快適にしてあげるから太ってくれと言ってきて、町のデブ達に好かれるようになった人(?)である。
私やサラやケーラみたいな大食いが家の家計におけるエンゲル係数が、家計を圧迫する程になっていないのは、彼女のおかげである。

 

これは大分後になって少し耳にする噂なのだが、町を訪れたあの4人組は、アペディと戦って完膚なきまでに叩き潰されて食べられたとか何とか聞くのだが、その時は、アペディの存在は町の私たちみたいな大食いにとっては神様みたいな存在になっていた。
最初はよくわからないけど、足が踏みとどまってしまったけど、食欲には勝てず、招待状に書かれている「生まれたままの姿での出席をお願いします」「女性限定」と言った、項目がひっかかるが、女同士だからまぁ、いっかとつい思ってしまい、 私は当日、同じく招待状を受け取ったサラとケーラらとともに、巨大トラックに乗せられて会場に向かったのであった。

 

「パーティーっていうからにはすっごいご馳走が出るんだろうね♪」
「甘い物も出るのかな?」
わくわくしているサラとケーラだが、招待状の内容を確認する度、「生まれたままの姿での出席をお願いします」と書いてあるのにはて?と首を傾げる。
「正直言えば楽しみといえば楽しみなんだけど・・・・・。」
食欲からくる本能的な期待と同時になんとなく脳裏をよぎる不安感。
回りの女の子はわくわくと期待に満ちた表情をしている。
巨大トラックの中に肥満体の女性が十数名乗せている光景はなんとも凄いものがある。
多分私達の住む町ではトップクラスにデブな子らだろう。
半数程顔見知り程度だが、皆かつての面影は大分薄れている。
「しっかし、熱いね(;^^)これだけおデブちゃんが集まってると」
「たしかに(汗」
「ふう・・・・・・ふう・・・・・そ、そうだね」
トラックの中は窓を開けているものの、皆の身体から立ち上る湯気はその場の気温を上げている。
特に大きなデブである私は熱くて熱くて身体中の汗を汗疹ができぬようタオルで拭き取り、水を飲む。
ガバガバと水を飲めば、胃袋でジュワッと水分が体中に染み透るのが体感できる。
喉が渇き、水分を欲するのが早いのがデブの欠点か。

 

その後1時間程経過してトラックはパーティー会場である、アペティ邸に到着した。
トラックから降りて、いざ会場内に入るとそこはまさに天国であった。
焼きたての菓子パンに始まりローストビーフや肉汁があふれ出るハンバーガー、山と積もったホッドドック。
既に数十名の肥満した女性達が一心不乱にそれらの豪華な(物量が多い)料理を貪りまくっている。
「う、うわ、すごい〜!部屋中とてもいい香りで一杯なんだけどっ!」
「これは予想以上だわ」
「す、すご・・・・。」

 

「あら、かわいい子豚達、私たちだけの宴にようこそいらっしゃいました」
横を見ると、私たちの大食い生活を実質的に支えてくれているアペティが立っていた。
彼女は前と同様に半分豚の顔に丸々と脂肪の実った大柄な体躯にピンクのドレスを纏っている。
ゆるりとまん丸としたお腹をさすり、彼女の顔はホワッとした赤に染まっている。
「(人?)」
「(ぶた?)」
「(クリーチャーの類?)」
太ってるだけならわかるが、半人半豚のその顔は見る物に強い疑問を持たせる。
だが、アペティはニコニコと笑って、私たちに近寄ってきて、ムギュっとサラを抱いた。
「ようこそ、大きくなりましたね」
「うわ・・・・・やわらかっ」
続いてケーラを抱く。
「あったかっ・・・・。」
その次に私をむぎゅっと抱いた。
アペティの巨大なお腹と胸はアペティの大きい身長も相まってか、抱かれると親に抱かれる幼子になったような気にさせられる。
「私はね、かわいく美しく太った子が好きで好きでしょうがないの。」

アペティは半人半豚のその顔で優しく微笑む。
化粧が少し悪趣味な気がするがそれでも思ったほど怖いとは思わなくなってきた。
そういう笑顔だった。
「今日は、思う存分、食べてちょうだい。これは貴方達に捧げるご褒美よ」
そう言いつつアペティは躊躇いも無くドレスを脱ぎ巨大で大きく太ったその裸体を私たちに晒した。
「「「「「「うわ・・・・・スゴ・・・・・・」」」」」」
皆の目がついついアペティの持つ体のボリュームに圧倒される。
丸くてデカい。
掌に収まりきらないほどの巨大な乳輪、そしてその真ん中に堂々と勃っている乳首。
私のおっぱいが子供の程度に思えてくる。
お腹も大きく、見た感じサラの太り方と似た感じだが、レベルが違いすぎる。
こんな身体で抱かれたのだから親に抱かれた幼子になった気持ちになってしまったのも頷ける。
「ほら、貴方達、服が邪魔でしょう。早く脱いで思う存分お食べなさい」
後ろを向き、横にあったメロンにがぶり付いて、目で私たちを宴にさそう。
臀部にチョコッと生えている豚の尻尾が視界に入ってきたが、空腹でもうどうでもよくなってきた。
さっきから部屋の中に立ち込める食欲をそそるに臭いが、私たちの胃袋を刺激し続けている。

 

グギュルルルルル〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

腹の虫の大合奏だ。
私たちはもう我慢できずにいそいそと服を脱いでいく。
「へっへへ、いちばんのり〜♪」
ふと、私はサラの裸体を見た。
二の腕や尻、太ももに脹脛、そのどれもが空気でもつめてるかのようにパンパンに肥えている。
「〜〜〜〜〜♪」
立派に丸く膨らんだ臀部は同性だというのに思わずどんな触り心地なのか確かめたくなってしまう程だ。
サラはすぐさまローストビーフを切り分けもせずに一個丸ごと両手にとってガブガブを貪り始めた。
「あ、まってよ〜」
ケーラの洋ナシ形体型も立派なものだ。
ケーラは果物のコーナーに向かってモリモリと林檎やメロンを貪る。
全身の脂肪が柔らかいためか、ブルンブルンと全身の肉が揺れ、溢れた果汁が、胸元に滴り落ち、床を汚している。
他の女の子達も先客のデブっ子と混じって既に食べている。
皆の食べっぷりを凄いと思ってみている私も既に全裸である。
もう食欲を抑えきれないのだ。
既にビスケットやクッキーが文字通り山盛りされているコーナーで私はビスケットとクッキーを鷲掴みにしては、口の中に押し込み、飲み込める程度の素早く力強く咀嚼して飲み込み、コーラで強引に流し込む。

一心不乱に食べているうちに私の身体が猛烈に熱くなりはじめ、大量の汗が滴り落ちる。
そして、私の身体をデブにしたあの感覚が蘇ってきた。

 

「(うそ?この感覚って・・・・・。もしかして今食べてるこれ?)」
あたりを見回すと、皆もピクンと一瞬体を硬直させては僅かにだがプクッと肉がついてるようだ。
「いっしょにたべよ〜♪」
全裸のサラとケーラも二人で肩を組んで私の所にやってきた。
二人の身体もよくみると、どこかがピクッと動いては僅かに肉がついてるようだった。
「(二人とも・・・・ほんのちょっとだけど太った?)」
「(もしかしてここにあるのってあの時のクッキーと同じなんじゃ・・・・。)」
そう困惑して食べるスピードが遅くなってきた私を見て、サラたちも心配そうに私を見る。
「どうしたの?どっか身体の調子悪いの?」
「い、いや・・・・そういうけじゃ・・・・ねぇ、これってあの」
「ご一緒してもよろしくて?」
私の言葉に横槍を入れるかのようにアペティが私たちの隣に寄ってきて、無造作に菓子を食べつつ語る。
「ここにある食べ物には貴方達のお肉よをより魅力的にしてくれる成分が入ってるの。カレンちゃんは勘が鋭いわねぇ〜♪」
アペティはまた私をむぎゅっと抱いてきた。やっぱり温かい。
「へ〜丁度私、後10〜20kgは太ろうかなぁ〜なんて思ってたから丁度いいや♪」
「私は15kg位かな」

「ふふっ、さぁたんとお食べ」
み、みんな何かおかしいよ。
今の状態よりもっと太っちゃうんだよ!?
「ほら、カレンちゃんももっとお食べ。クッキーばかりではなくケーキもいかがかしら?」
アペティはウィンクして私の鼻元にティラミスの甘い香りを感じさせる。
思わずアペティからティラミスを受け取ってしまい、まじまじと見つめる。
本当に甘くていい香り。食べたらどれだけ幸せな気持ちになれるんだろう。
少しだけ口にする。
甘い・・・・。美味しい・・・・・。
あぁ、もう我慢できない!決心してティラミスにがぶりつこうとしたその瞬間。
「あ、食べないの?」
「二人ではんぶんこしよ♪」
ケーラがパッとティラミスを奪い取り、半分に割って、二人でペロリと平らげた。
「ふふっ、目の前にまだまだ一杯あるのに、いじわるさんね」
アペティはクスッと笑いながらも、またティラミスを取り出し私の手元に置く。
「食べるならさっさと食べてよね〜!」

ふざけたノリで怒って見せるサラ。
「(あれ?サラってもうちょっと痩せてなかったっけ?)」
サラの顔は少し全体的に浮腫んでおり、よりムクムクムチムチとした顔になっていた。
そのサラの顔もピクッと痙攣したかと思うとモコッと僅かに肥えた。
「(ケーラもなんか心なしか太ったような・・・・。)」
そして私の身体も・・・・・。さっきから身体のあちこちがピクッピクッと僅かにケイレンしているのだ。
でも、もう耐えられない。
食欲は加速するばかり。
食べる事の幸福感は増すばかりだ。
「そう・・・・・それでいいのよ・・・・かわいい子豚ちゃん」
アペティはチョコレートを食べながらカレンの頭をなでる。
おいしい。オイシイ。美味しい。
3人で一緒になって仲良くコーナーを回り続け食べまくる。
サラの身体が少しずつ膨らみ続け、ケーラの脂肪も肥大していく。
そして私の身体も肉をつけていく。
もう太る恐怖感より食欲が遥かに勝っている。

「ケーラ、このステーキすごいよ〜バターがこんなにおっきいの〜」
もはや理性も吹っ飛んだ勢いで私は宴を堪能してしまっていた。

 

「あ〜これなに?」
「これはね、遠い国の料理でチンジャオロースというものだよ」
「油っ濃くて美味しい〜♪」

 

「げっぷ・・・・・お腹いっぱいだよ〜」
「まだまだ料理はあるわよ♪無理しないで小休止してまた食べなさいな」
「は〜い♪」

 

「ふふっ・・・・なんだかんだいってカレンちゃんの食べっぷりが一番豪快ね」
「だ、だって・・・・おいしいんだもん・・・・・んっ」
「少しだけどおっぱいが大きくなったわね」
「カレンちゃんまた胸大きくなったんだ?」

 

 

何時間続いたのだろうか。
宴が終わり、アペティに「またおいで」と見送られ、私たちはトラックに乗せられて町に戻っていた。
皆入場していた時に着ていた服がキツくなってきたようで、ボタンやベルトを外して、水をがぶ飲みしながら宴の感想について面白おかしく語り合っている。
サラとケーラも例に漏れず、最初はピッタリだった服をパンパンに張らせていた。
そして私も・・・。
また太った。
だがそれよりも深刻な問題が私の身体で生じている。
私を太らせたあのクッキーをもう一度食べたい!
理性が止めるんだ!と警告を発しているが、もし目の前にあったら理性は本能にかき消される。
間違いない。
でも、私に食べさせた「D」の行方は私は知らないし、サラ達も知る訳がないだろう。
「(私、変になってきちゃったよね・・・・明らかに)」
脇や股に溜まった汗をタオルで拭き取りつつ夜空の月を見上げて私は内心ぼやいたのであった。

 

 

ここでこのお話の主役が一時的に変わる。
例の4人組の事である。
なんとかアペティの前にたどり着いた4人組・・・・・雷神らは、死闘の果て敗北してしまっていた。
雷神と禅剛は半殺しにされ手下によってはるか遠い未開の地に取り残されてしまっていた。
今ごろどこなのかもわからぬ砂漠の中で朽ち果ててるだろう。
そして雷神の幼馴染の夢見とインディアンの娘である夕能はアペティに飼う存在として気に入られ、 彼女のペットとして飼われていた。

 

 

―――――――――宴が終わった後の会場のすぐしたの地下室。
宴での余りながらも、山のような食事を二人の肉の塊が食べさせられている。
「がふ・・・・・げふ・・・・・・。」
「うぐ・・・・・がふ・・・・・・・・。」
ぶよぶよの肉の塊というよりは肉の山というべきか。
残飯と手の付けられていないものもごちゃ混ぜにされた料理を夢見と夕能は貪っていた。
夕能は、全身の肉がだらしなく垂れ下がり、顎も4重顎になっている。
座っている尻が座布団のようになっており、デロンと肥大化した腹もグロテスクだ。
股間や腋毛は異常なまでに生え茂り、もわわっとはっきりとした形で湯気が出ている。
胸にあった炎の紋章(刻印?)も無残にデロンと肥大しすぎた胸のせいでみっともない形になっている。
脇の肉も盛り上がりは彼女の肩を押し上げ、その肩の肉と頬の肉が押し合いへし合っている。
夕能は肉料理や脂っこい料理の上にラードをたっぷりとぶっかけた状態にしたのを食べさせられている。
夢見は元々小柄な体に脂肪を大量につけさせられたのでさらにタチが悪い。
身長にして実年齢よりも大分幼く見えてしまう夢見にとって3mオーバーの胸囲は異常極まりないものだ。それを更に上回るウエストやヒップももはや人間とは呼べるものではないだろう。
顔は横に巨大なおにぎりかパンのようになっており、泣いてもその表情はパッと見ただけではわからない。
数メートル離れて見ればかつての幼い面影が強く残っていたあの時の夢見の顔ではなく、肉の塊にサラサラとした少しオレンジのかかった金髪が生えてるだけ・・・・と言ってもおかしくはないだろう。

可愛げなんてありゃしない、これでは醜悪なモンスターですら泣いて逃げ出すのではないだろうか。
その身体を好む者を除けば。
例えば、子供が二人の前に立つとする。
きっと子供には分厚く巨大な壁が立ちふさがってるように見える。
そう思わせる程、肥満した・・・・・。いや、されたのだろう。
薄暗く、錆塗れ埃塗れのライトが唯一の光源となる地下室では、太陽の光なんてものは差し込まない。
ただ、夕能と夢見は両足の筋肉を再起不能にまで痛めつけられ、何週間もここに監禁されている。
お互いもはや顔の向きをかえるにしてもデロンデロンに肥えた脂肪で動き難い。
大食いというより文字通り底なし沼のようになってしまった二人の消化器官は、二人に会話をさせるだけのエネルギーを消費させる位なら栄養摂取に務める為に使えと命じる。
あまりに長い期間そこに座っていたためであろう。
二人の肌は床に癒着してしまっている。
ただ二人はまるでゴミ処理機に物を投げ込まれるかのように食べ物を詰め込まれている。
ただ、食べるだけ、薬物の実験台のために生かされている。
蠢く程度にしか動かず、人間らしい会話も食欲という本能的な衝動で忘れ、羞恥心も忘却の果てだ。

 

「おやおや、最近はなかなかふとってはくれないねぇ」
ドスドスとあの私たちを返り討ちにしたアペティが降りてきた。
両手にドロリとした茶色のゲルがたっぷりと入っているバケツをそれぞれ一杯ずつ持っている。
「あ・・・・・・う・・・・・・・・・」
「が・・・・・・・・・・・・・ぁ・・・・・・」
何週間も薄暗い密室で監禁されひたすら太らされてきたのだ。
二人の視界はぼんやりとしており、思考もかなり曖昧なものである。
「・・・・・しかし、ただ太らせるとなるとたしかにきもちわるいといえばきもちわるいわね」
アペティが侮蔑の目を持って、「う〜ん」と豚鼻から大きく息を漏らし、唸る。
「まぁ、今度新しく調合した肥満薬、試させてもらうわよ」
「ゃ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ぁ・・・・・・・・・・・・・・・・」
二人とも、口から拒否の意思を占めそうとするが、顎回りに過剰なまでについた脂肪で喋るのも辛いようだ。
いや、喋るというよりただ声を出す程度しか二人にはできないだろう。
そんな二人の口にアペティがバケツの中身を2人に近づけるや否や、二人の胃袋が体の中で暴れ出す。
そのバケツの中のを全部平らげろ。と。

グギュルルルと腹の虫が張り響く。
「おぉっ、すっごい腹の虫だねぇ。ゾクゾクするよ」
「ぇあ・・・・・・・・・・・・・」
「んぁ・・・・・・・・・」
二人の口から涎が出ているが、頬の肉で認識は難しい。
ただでさえ大量の汗を垂れ流しているのだ。
汗と混合されてしまい、涎を出してもはっきりとは確認はできない。
「さぁ、おたべ。そして私に人間がどこまで太れるのか私に見せてちょうだい」
アペティは最初に夕能の口にバケツの中身をゆっくりと流し込んでいく。
最初はこらえていた夕能もバケツの中の油っこい臭いに食欲を刺激され、一度飲み込んでしまう。
その後はもう止まらずに、流し込まれた分だけゴクゴクと飲んでいく。
「がぶ・・・・・・・・ごあ・・・・・・・・・・・・」
夕能の体がより一層ブクブクと肥満していく。
おっぱいの肥大は尋常ではなく、とうとう地面についてしまった。
巨大になった乳首からドブドブと母乳があふれ出る。
甘い甘い臭いが母乳から放出される。

「ぐぶ・・・・・」
肥大する夕能の身体は夢見の身体に接触し、夢見の巨体を圧迫する。
「次は夢見ちゃん・・・・・」
次にアペティは夢見に先ほどと同じ容量で夢見の口にバケツの中身を流し込む。
「ぐぶ・・・・・・・・・・・・・がぁ・・・・・・ぁぁ・・・・・・・・・」
夢見の場合は吸収が早いのか、流し込んだら流し込んだ勢いに乗るようにブクブクと肉を付けていく。
「あら、個体差が激しいわね。これ。後でその辺改良するよう指示しとかなきゃ」
ふむふむとまるで主婦が今日作る夕飯の料理を決める時のノリの様だ。
アペティは夕能の柔らかすぎる脂肪を優しくゆっくりと力を入れて捏ね繰り回す。
「ぁ・・・・・・ん」
「あら、気持ちいいの?」
アペティは捏ね繰り回す手の力をギュムッと強める。
「・・・・・・ぁ・・・・・・・ぁ!!」
すっかり細くなりきってしまった両目を閉じ、口を開けて夢見は痛がる。
「ふふ・・・・あなたたちのおかげでこの薬ももっと改良できるわ。礼を言うわ・・・・。」
アペティはニコリと笑って2人を放置して地下室を後にした。

 

「ぃ・・・・・・・・・・・・ゃ・・・・・・・・・・・・」
薄暗くて全部は確認できない。
だが、二人の視線を少し下に下げれば視界に広がるのは肉の山。
大量の汗をかき、汚らしく、時々底なし沼の胃袋が唸りを上げる。
さっき飲まされたよくわからない液体のせいか、ブクッブクッとその肉の山は重みを増している。
肥大しすぎた両手は脇の肉が巨大なクッション(又はゼリー)のようになっていて、2週間程前から両手を90度も上げれなくなっていた。
腕を動かそうにも、腕が重く、巨乳の大きさや重量、弾力も腕の動作を疎外しているのだ。
背中の肉も肥大しており、上から2人を見たら、見事な巨大な丸が2つあるように見えるだろう。
横から見れば、脇の肉に埋もれた腕部が見え、妖怪のような二の腕と巨大に浮腫んだ手が見える。
肋骨の下部と思われる部分に出来た巨大な肉と肉の谷間が見えてくる。
「ぁ・・・・・・・・」
「ぁぁ・・・・・・・・・」
二人の身体が肥大し、どんどん密着していく。
2人はどこまで太らされるんだろうか?
この部屋が私たちの脂肪で埋め尽くされるんだろうか?
そう思うだけで恐怖で身体が震えてしまうのだが、それを上回る食欲が2人の恐怖の感情を相殺する。

いっそこの食欲に身を任せてしまえばいいんじゃないか。
どうせもう雷神らは生きてるのかどうかもわからない。
それにもう2人の身体はかつての身体、そして生活には金輪際戻るのは不可能な身体になってしまった。

 

いっそこの食欲に身を委ねよう。
それでも自分の身体が日に日にバケモノになっていくのは怖いけれど。
この激しい底なしの食欲がどうにかしてくれるんだ。

 

それから数日後、涙を流すことなく、まるで家畜のように出されたものを食べさせられる。
ただ食べさせられ、肥満薬の実験台にされるだけの二人がそこにいた。
「ふふっ、やっとふっきれたようね。おばさんうれしいわぁ・・・・・」
アペティは肥大した二人の脂肪をクッションにするように寛いでいた。
そして、二人の実験台としての仕事ぶりに満足げにしていたのであった。
ムワッとした様々な分泌物の交じり合った臭いに包まれて地下室内は異様な光景となっていた。

 

 

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#天外魔境 第四の黙示録


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