真鏡名ミナ呪いの膨張記

真鏡名ミナ呪いの膨張記

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――――それから1月の月日が流れた。

 

「ここがミナさんの故郷なんですね〜」
「やっぱりこの暑さは堪えますね・・・・・・ ふぅ」
琉球の地に白い民族衣装に身を包んだふくよかな女性が遠路はるばるやってきた。
名をナコルルと言う。
ナコルルはかつてはるか北の地にあるカムイコタンの巫女としての役目を負っていたが、今では妹のリムルルがその後を継ぎ、肩の荷が下りた身である。
現在は外人でありがなら忍者をやっているガルフォードという青年と付き合っている。
ただ、そのガルフォードは時々悪を滅ぼしに行ってくる! と何処かへといなくなってしまうのだが・・・。
肩の荷が下りて気が抜けたのか幸せ太りなのかそれともその両方なのだろうか。
ナコルルはかつてのほっそりとした体が嘘であったかのようにむっちりとふとましい肉体になっていた。ふっくらとした頬を大量の汗がつたい、それをぬぐう手も昔のナコルルよりふた周り以上は太くなっている。
先の武芸大会でミナと友達になったナコルルはミナの故郷に興味を持っていたので、
ガルフォードもどこかに行って暇になったナコルルは久しぶりの旅も兼ねてミナに会いに遠路遥々やってきたのであった。

 

その頃、ナコルルがやって来てる事を知る良しも無いミナは相変わらず水をごきゅごきゅとがぶ飲みしていた。
チャンプルももう見慣れてしまったようで平然とそんなミナの横でのんびりとしている。
ミナの身体はよく見ないとわからないような美妙な肉体の膨張が1月分積み重なっただけあって、
今となっては誰がどう見てもぽっちゃり気味なムチムチとした肉体となっていた。
胸はより大きくなり、大量の汗で布地がやや透けてしまっている。
腰布を腰にとめている紐は前よりある程度ゆったり目に結んでいるので、あまりキツそうという感じはしないが、あまり激しく動くとなんだかずり落ちそうにも見える。
顔もぷにぷにっとしてきており、顔つきがなんとなく柔らかいものへと変わってきている。
無駄な贅肉などひとかけらもついていなかったはずの二の腕にはふわっとした贅肉はついていた。
腕を上げるたびにフワッと柔らかく揺れる。
下半身は臀部と太ももがグッと太くなり、元々露出度の高いミナの服がより露出度の高いものに見えてくる。
蒸し暑い時期が終わりムワッと暑い天候はミナにとって今まで感じた事のない暑苦しさを覚えさせ、
余計に大量の水分摂取をするようになっていた。
飲めば水分が全身にいきわたり、一瞬だけ暑さが忘れられる。
だが、暫くすればまた汗がブワッと噴出す。
その為最近では妖滅師の仕事の最中でも頻繁に水を飲み、その上で巨大な握り飯をモリモリ平らげるようなっていた。
脇や胸の谷間等の汗を手拭で拭きながら水をがぶ飲みしていると戸口の向こう側から声がしてきた。

 

「すいませーん。ミナさん。いますか?」

 

ミナの家の戸をトントンとたたくナコルル

 

「(ごきゅ・・・ ごきゅ・・・) ぷはっ・・・ え? もしかしてナコルル?」

 

ミナはあわてて戸をあけた。
「あ、ナコルル・・・・」
「ふふっ、久しぶりねミナさん」
ニコッと笑うナコルル。ほてった丸い頬が妙にかわいらしい。
「ひ、久しぶり・・・ だね」
ミナも照れくさそうに笑う。チャンプルも笑う。
「ねぇ、ミナさん、いきなりで悪いんだけど・・・ お水いただけないかしら? 喉渇いちゃって・・・」
「あ、うん。いいよ」
ミナはナコルルを井戸に案内すると、よく冷えた水を汲んだ。
「あ、コレ入れる?」
そう言ってミナは砂糖をナコルルに差し出す。
「あ、ありがと〜」
「それじゃあ入れるね」
そう言ってミナは砂糖を鷲掴みにしてドサッと汲んだ水の中に放り込んだ。
「それじゃあ、いただきます〜 (ごきゅっごきゅっごきゅっ・・・)」
やたら暑い琉球の地だ。余程暑くて喉が渇いていたのだろう。

ナコルルは水をガブガブと豪快に飲み干していく。口から漏れる水が首筋をつたって胸元に落ちていくの様はなんだか少しだけドキッとするものがあった。
たっぷりと水を飲みやっと落ち着いたナコルル。
それから二人はお菓子と水を飲み食いしながらいろんな話に花を咲かせた。
話に花を咲かせたといっても元々口下手なミナはあまり自分からは話さず、
ナコルルから色々と話かけてくれているものなのだが。
暫く会話が続くと二人は自分の身体が汗でベトベトしている事が気になり始めた。
「ナコルル、水浴びしにいこっか? いい所あるんだ。私がいつも使ってる川。」
「うん。そうだね・・・ 汗凄いもんね」
「それじゃ、チャンプルも一緒にいこっか」
「あい(沖縄弁で)」
ミナとナコルルは川へ水浴びへと向かった。

 

 

川に到着すると二人は汗でベトベトした体を洗い流すべく衣服を脱ぎ始めた。
「んっしょ・・・」
胸を押さえていた衣服による拘束を解くミナ。

 

ボルンッッッッ・・・・

 

元々胸の大きかったミナの乳房は1月続いた膨張でより立派なものになっていた。
乳輪もより立派になり、丸い乳房の頂上に赤と桃色が混じったような柔らかい色彩の盛り上がりを形成している。
胸の筋肉に支えられたその乳房はもうふた周り程肥大化すれば西瓜みたいになるのではなかろうか。
布地が密着してた箇所は汗でびっしょりと濡れており、ミナの発汗量の多さをより強調している。
ムチムチとした下半身。その内股は肉と肉でみっちりとしており、とても柔らかそうである。

 

「ミナさん、なんかふくよかになったね〜。私も変わっちゃったんだけど(照」
と、照れ笑いをしながらナコルルも衣服を脱ぎ捨てる。

 

ポロンッ

 

ミナみたいに元々あまり胸が大きくなかった為であろうか。
ナコルルの乳房は、大きくはなっているがやや垂れ下がる形で肥大化していた。
モチモチとした肌が彼女の大きな胸を余計柔らかそうに見せている。
それを見てミナはナコルルの乳房についつい注目してしまう。
とても柔らかそうだなぁ・・・ と。
ナコルルの乳輪は薄い桃色の色彩が引き伸ばされたかのようになっており、それがモチモチとした肌とあいまってとてもよく似合っているように見えた。
その乳房から視線を下にやればお腹の立派な膨らみである。
まるで子供を身ごもってるかのようなその大きなお腹は臍の辺りで二つに分かれている。
臍は中のお臍が飛び出して立派なデベソになっており、立派なお腹の真ん中の位置にて立派に鎮座している。

 

全身くまなく白くモチモチとした肌をしている上に、ムクムクと太くなった彼女の肉体。
サラサラとした黒い長髪の色彩がそんな彼女の肉体を余計強調しているように見える。

 

川の中に入り、チャプチャプと汗を流し、猛暑による暑苦しさから一時的に開放される二人。
川の水の冷たさに身を委ねてリラックスしている間はあの空の太陽ですらも心地よいものだとおもえてくる。
暫くの間、水浴びを堪能した二人は下半身を川の中に入れたまま川辺に腰を落とす。
「あ、おにぎり食べる?」
「うん、ありがとう」
チャプチャプと足を川の水の冷たさに委ねたまま、家で握ってきた握り飯を二人で食べる。

 

モグモグ・・・  モグモグ・・・・

 

((ミナの身体から)ボウッ・・・)

 

「?」

 

モリモリと握り飯を食べるナコルルはミナに奇妙な気配を感じた。
ふとミナの身体を見てみるとミナの身体から妙な光がうっすらと出ているのが見えた。
その光の色はなんと表現すればいいのやら形容し難い奇妙な色彩である。
気になってじぃっとミナを見てるとほんの一瞬だけ別の変化が出てきた。
おいしそうに握り飯にありつくミナの口元、いや顎の下である。

 

フワッ

 

ほんの僅かではあるが、彼女の顎下の肉が膨らんだではないか。
当の本人はそれに気づかずに手についたご飯粒もペロペロと舐めとっている。
ふぅと、握り飯を完食すると彼女の身体から立ち上っていた光がスウッと消えた。
「もしかして、ミナさん、何か呪われたりでもしてるのかしら?」
が、その光からは禍々しい物は感じなかった。祟りのようなものなのだろうか。
とはいえ、ミナが大飯食らいになって太った原因がどうやらあの光が原因である事は確かだ。
環境の変化とかでただ単に太ったのなら己と同様であろう。
だが、祟りか何かの影響で太らされているのなら話は別だ。
ナコルルはミナに早速彼女がなぜ肥えてきたのかを聞いてみる事にした。
「ミナさん、そういえばその身体どうしたのかな・・・?」
「え? 突然何?」
突然の問いに困惑するミナ。
ナコルルはさっきミナの身体だから出ていた奇妙な光の事等を話し始めた。
聞いてるミナはどうやら飲み食いしてる最中は何も考えられなくなっているのでそんな事は気にも留めなかったという。
ミナから前から自分におきた変化を聞けば、ものすごい汗っかきになった、食べる量が物凄く増えた、じわじわとムチムチと自分の身体が太っている事。
それらは説明されなくても見れば分かるような事ばかりであった。

「う〜ん、それじゃあそうなる前って何かしていたのかな?」
「えぇっと・・・・ あやかしを森の奥まで追い込んで祓ってたけど・・。」
ううん、と当時の事を思い出そうとするミナ。
ふと、当時の記憶の一部が思い出されてきた。
「あ、そういえばあやかし祓って帰ろうとした時妙な事あったよ」
「何かな?」
「なんかこう・・・・ 風邪引いたみたいなそんな感じしたんだけど気のせいだったかな? って・・・・ っっんんん!?」
「え?どうしたのミナさん?」

 

あのとき、妙な感覚があったのを思い出した瞬間。
ミナの乳首がヒクンヒクンと反応し始め、そこを中心にジュワッと2つの乳房が熱を帯びた。
「んっ・・・・」
フルンッと胸が揺れると彼女の胸がほんの僅かに膨らんだではないか。
「はぁぁぁ・・・・」
膨らんだ後はスウッとその熱はあっという間に引いてしまい、僅かに膨らんだ乳房だけが残った。

 

「ミ、ミナさん、それどうしたの・・・?」
「あ・・・・ あう・・・・ さ、最近よくあるんだ・・・ ナコルルの言う通りコレって呪いか祟りなのかな・・・?」
膨らんだ乳房を抱き抱えて困り顔のミナ。
だが、当の本人からすれば、前より食べ物がずっと美味しく感じられるようになり、今となっては食べる事がとても楽しみになっているのだ。
その食べる事への快感が己の身におきている現象に対する困惑の色を薄めてしまっている。
「それじゃ、その山奥に行ってみようよミナさん。身体がおかしいのなら原因突き止めて何とかしないと」
「あ・・・ うんそうだよね。」
「それじゃ、早速夜、そこに行ってみようよ」
「うん。ありがとうナコルル。・・・・と、その前に」
「その前に?」
「おにぎりのおかわりいる?」
「・・・・。」
ホント大食いになったんだなぁ、とナコルルは思ったのであった。

 

 

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