624氏その2

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そして約束の日から1ヵ月後。
いつもゆうくんを朝迎えに行くのだが最近はたいてい先に行ってしまってる。
何より迎えにいってもなぜかあまりうれしそうな顔をしてくれない。
だから最近行くのを控えてたんだ。
でも今日は約束の日、ゆうくんの家に迎えにいったんだけどやっぱりいなくてゆうくんのお母さんがでてきた。
「いらっしゃい、さとみちゃん、祐一は・・・って、あれ? さとみちゃんよね?」
「はぁ、そうですけど。」
「あ、あら、そう、そうよね。ごめんなさいね。私ったら・・・、祐一は先に行っちゃったの。まったく、女の子を置いていくなんて・・・よくいっとくからね。」
「いえ、いいですよ、ゆうくんに迷惑はかけたくないですから。」
「そう、それじゃあ行ってらっしゃいね。」
「はい、行ってきます!」
何かゆうくんのお母さん、様子が変だったな〜。
私のお母さんも何か変なんだよね。何かあったの?とか
何でも相談しなさいとか。
とにかく、ゆうくんには改めて昼休みに会おう!
67kg超えてればいいんだけど・・・。

 

学校に着くとグラウンドで早速みっちゃんにゆかちゃんと遭遇した。
「やっほ〜、さーとみ、おはよう!」
「さとみ、おはようです。今日は何だかうれしそうですね。」
「えへへ、今日はいいことある日なのだよ〜。」
「それはうらやまし〜・・・でもさ、さとみ。」
当然みっちゃんの声のトーンが少し下がる。
「ど、どうしたのかな?みっちゃん?」
「あんた最近どうしたの?休み時間も授業中もお菓子食べてるし、それにこれ。」
ぽにゅん、
「きゃはうぁ!」
「お肉、さすがにつきすぎですよ。さとみ。お胸もすっごく大きいですし。」
ぽにゅん
「ふぁぁ!」
「あはは、さとみったら敏感〜。そしてかわいい〜!えい!えい!」
「ほんとプニプニです〜、プニプニ〜。」
「いや、ほんと、二人とも、もう・あ、あひ・・ひゃあああん!」

 

ぶしゃああああああああああ!!
「へ?」
「あらあら・・・。」
あれ? あそこから・・おしっこじゃないものが・・・でてる。はうぁ・・・。
ペタン・・・。そのまま力なく座り込む。
何だか、ひどく、気持ちがいい・・・・。
「あれ・・・。あ、あはははは。ご、ごめん! さとみ!」
「あらあらあら? これは・・・まさかでした・・・。ごめんなさいです。」
何だろう、ベタベタしたもの・・・。おもらしなのかな?
「わ、私、おもらししちゃったのかなぁ・・・?」
「違うですよ。さとみ。それは愛液なのです。」
「愛液?」
「そうなのです、気持ちいいと出てくるのです。さとみは知らなかったのですね。」
「まぁさとみ、気にすること無いよ。あれよ、さとみは人より敏感なだけでその、あれとかじゃないから。」
「あはぁ・・・そうなんだ。でも、気持ちいいとあそこから出てくるって・・・ あれ? ・・・もしかして、私って変態さんなのかな・・・?」
そういう物が出るっていうのは聞いたことあるけどお腹をもまれてそういう状態になるっていうのは・・・聞いたこと無いよね。

「違うって、だから人より敏感なだけ! うん、私達がちょっと調子にのりすぎたね。
ははは・・・。」
ゆかちゃんはいつもと同じような表情だけど、
みっちゃんは・・・何だか変な表情で何かあわてている。
変な目で私を・・・見てる。

 

「本当にすみませんです。私達は本当は聞きたかったことがあったのですよ。」
「聞きたかったこと?」
「そうなの・・・あのさ、最近さとみってさ、その、太りすぎ・・・じゃない? ちょっと、なんというか、デ、デブ・・・になっちゃってる気がするというかなんというか・・・。」
「私は、太ったさとみも好きなのです。でも、太り方がはやすぎなのです。何か私達に隠してないですか?」
「わ、私そんなに太ったかな? か、隠してなんかないよ。ダイエットがバカらしくなったの! うん。食べたらおいしくて・・・で、でも、そんなに太ったかな・・・?」
「えーーーーーっと・・・・なはははは。まぁ、その、ねぇ・・・。」
「太ってもかわいいですから大丈夫なのです。」
このフォロー・・・・・だいぶ太ったみたいだ・・・。
で、でも大丈夫、ゆうくんがいる!
20kg超えてたらまたゆうくんの彼女になるんだ!
そうだ、また彼女に戻れるんだ〜!
「えへへへへへへへ・・・。」
「さ、さとみ!?」
「お、お気を確かにです!」

 

クラスに入ったら一気に視線が自分に集まった気がした。
あまり意識していなかったが最近いつもこんな感じかも・・・。
何だか気になって自分のセーラー服を見直す。
よく見ると上の服がスカートにしっかり入っておらず
スースーしてる。そこからだらしなくお腹のお肉が申し訳なさそうに顔をだしている。
恥ずかしい!! すぐにひっぱってスカートの中に入れる。
すると周りで見ていたほかの生徒は気まずそうに顔をそらした。
これでもう大丈夫、と思ったが姿勢をまっすぐにするとまたスカートから服が出てお肉が顔を出す。
入れてははみでて入れてははみでて、傍から見たら相当間抜けなことをしているのだろう。
少しイライラしてきた私は、思いっきり引っ張ってスカートの中に服を入れようとした。

 

パチン!

 

「へ?」
また視線が一斉に私に集まる。
私は訳が分からずとにかく無理やりスカートにいれようとする。
ビリリリリリ!

 

突然服が破けた。気づいた時には上はパツンパツンの下着姿になっていた。
「うわ・・・マジで市原のやつ相当デブになってやがる。」
「キャッ!市原さん!服服!」
「うぇ!あれが元クラスのアイドルの市原の体か?」
「市原のやつどんだけ太ったんだ?」
そんなふうに聞こえてた気がするし単なる妄想かもしれない。
私は思わず教室から下着姿のまま飛び出していた。
「ちょ、ちょっと! さとみーーー!」
「さとみ! 落ち着くです! 待つのですよ!」
後ろからみっちゃんやゆかちゃんの声も聞こえたけど、今はあの教室にはいられないよ!
とにかく保健室に行かないと!
ただ私がバカだったのは保健室があるのは1階、私がいるのは3階。
しかも私のいる場所とは別の校舎だった。
トイレにかけこめばいいのだがそんなことに全然頭が回らなかった。

 

「うわ!何だよアレ!?」
「キャーーー!変態!」
「何だよありゃ、露出狂か?」
「うはっwwwうえっwwwキモスwwww」
「おいおい!下着姿でデブが走ってるぜ。」
「うわ、すっげーオッパイだ・・・。」

 

何? デブって私のことなの?
太ったのは分かるけどデブとまでいわれるものなの?
私は男と同じくらいの体重だもん!
私がデブならあんた達もデブだもん!

 

「はぁふぅはぁひぃひぃ・・・。」
階段を下りきって校舎を移るときにはもう汗でびしょびしょ。
もともと運動は得意じゃなかったけどこの疲れは以前の比じゃない。
上が下着のせいで寒くて鼻からは鼻水が流れだし、恥ずかしくて涙まで溢れ出す。
「ふぅ・・へぇ・・・はぁ・・・。」
口からは無様な吐息、少ししか走ってないのにもう体は限界だ。
バタン!!
転んでしまった。情けなくて恥ずかしくて・・・
何より、以前なら男の子が周りに集まってきて私に手を差し出した。
今じゃ何だか哀れむような見下すような目をしながら私を避けて通っていく。
ふんだ! お前達なんかいらないもん!
私にはゆうくんがいるんだもん!

 

 

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