看板娘Lv.21
―2007年2月15日 午前0時27分―
「うっ…うぅぅ…ぐす…ひっ………」
ギイイイイ………
「…ぁ………………」
「なんだ、まだ泣いてるのか?」
「…うるさぃ…ぐずん…あ、あんたのせいよ…あんたの…せいで…こんな…こんな身体に……」
「『こんな』身体?」
「うっうっ…そうよ…こんな…ブヨブヨの…バケモノみたいな…デ、デブ…に……」
「バケモノみたいな身体がいやか?」
「いやに決まってるじゃない…も、もう1トン超えているのよ…信じられない…これじゃデブっていうか贅肉の塊…贅肉の…塊…」
「それは君だけの個性だ。体重1トンを超える人間は世界にきみだけだ。」
「バカにしないでぇっ!! …はぁっはぁっはぁっ…そうよ、わたしだけ…はぁはぁ…わたしだけがこんな醜いデブなのよ…!」
「……………」
「こんな身体…一歩も自力で歩くことができない…毎日毎日、食べることしかできない! …これじゃ見世物小屋の珍獣よ!」
「…そう、見世物だ…」
「!?」
「きみは、このスレの見世物…それも超売れっ子の見世物だ。みんながきみが太っていくのを楽しみにしている。」
「な、何を言い出すのよ…?」
「きみが太っていくのを見ると、幸せな気持ちになるひとがたくさんいる。このスレはそういうひとたちばっかりだ。」
「へ、変態たちのことでしょ…?」
「きみはみんなに必要とされている。こんな多くのひとに必要とされているひとはなかなかいない。きみは特別なんだ。」
「…必要…? …特別…? …わたし、食べることしかできないんだよ…!?」
「それでいいんだよ。それだけで、きみの価値はあるんだ。きみは看板娘だから、この部屋で、太り続けるだけで、意義があるんだ。」
「…意義…でもでも……」
「きみのことをバカにしたり、罵ったりした奴がいたかい? みんな、きみが太ることを望んで、差し入れをくれたろう?」
「……差し入れは…おいしかったけど……」
「太る前に、あんなに食べ物がおいしいと感じたことは?」
「……………ない……わたし、おかしくなっちゃったの……ぅ…ぁ………」
「看板娘として、おいしいものを食べながら、太っていって、みんなに愛される…そんな生き方は嫌か?」
「…………………ぇ…ぁ…あの……出て…って…わたし、今日は何だかおかしい……お願い、今日はもう出ていって……」
「わかった。今夜はもう終わりにしよう。それじゃ、ゆっくり考えてみてくれ。」
「…ぅるさぃ……さっさと…出てけ…………」
現在1012s 1トン超え ツンツン→??