豚の花嫁

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第6章 花嫁修業

 

3週間後(受胎より8週間)―

 

がつがつ…もぐもぐ…くちゃくちゃ……

 

「はぁ…はぁ…ぷっ……うあぁぁ……苦しぃ…お腹パンパンになるまで食べてるのに…なんでぇ…お腹が空くよぉ…」

 

大きくなっていく胎児は、胎の内から大量の栄養摂取を母体に命じ、マリアンは絶え間ない空腹感にさいなまれている。

 

「うふふ…お腹がこぉんなに大きくなってぇ…おぞましく邪悪な魔力を感じるわぁ…」

 

3週間前まで「瓢箪」だったマリアンヌの体型だったが、その後腹部の膨張が著しくなり、今ではその膨らんだ腹は、豊満乳房と巨大尻に釣り合うサイズとなった。
ぶよぶよした腹部をさすれば、分厚い脂肪の層の下に、張り詰めた感触を得ることができる。胎児と羊水でパンパンに膨らんだ子宮である。

 

「お腹…お腹苦しいよぉ……お腹空いてるのにぃ…もう食べれないよぉ…」

 

胎児は、母体の順応を上回るスピードで成長していた。
腹は大きくなったが、胸や尻はあまり大きくなっていないようだ。
胎児が栄養を吸収し、肥満化にまわらないということだ。
胎児が大きくなれば、それだけ求められる食事量は増えるが、消化器官の成長が追いついていなかった。
ただでさえ、消化機能が追いついてない胃や腸は、子宮によって押し上げられ圧迫されている。
結果、腹に可能な限り食物を詰め込んでも、胎児の旺盛な食欲に見合う食事量には応えることができず、マリアンヌは、腹の膨満感と、底なしの空腹に同時に苦しめられている。
今では強制肥満化に伴う「食べたくないものを食べさせられる」苦しみよりも、「食べても食べても満足できない」苦しみのほうが勝るようになった。
(もう、なんでもいいから満腹感を感じたい―)
いつしかマリアンヌはそう願うようになっていた。
空腹の前にはプライドが保てなくなっていた。
マリアンヌの「精神の豚化」はこのようにして、本人も気づかないまま進行していった。

 

「はぁー…はぁー…(もっと食べたい…)」
「ふふ、雌豚さん、もっと食べられるようになりたいかしら?」
「!?」

 

図星を言い当てられ、マリアンヌはハッとする。
マリアンヌが否定するよりも早く、イサベラが話を続ける。

 

「大丈夫よぉ…アナタはもう安定期に入ったから…次のステップに進みましょう…」
「次の…ステップ…??」
「ホンモノの豚みたいに…幾らでも食べれるようにしてあげるわぁ…ふふふふふふ…」

 

そう言われて連れてこられたのは、豚の王の住処である地下洞穴だった。
あの夜、聖女の純潔が穢され、邪悪な種を注ぎ込まれたマリアンヌにとってもっとも忌まわしい場所である。
奥のほうに、肉の小山のような豚の王がいた。

 

「ピグシーちゃぁん、お嫁さん連れてきたわよぉ!」

 

フゴッ? ピッギイィィィィィーーーーーーッッ!!

 

豚の王がイサベラの声に反応し、その脂肪で覆われた醜い豚顔を振り向かせた。

 

ハァハァ…コフッ! コフッ! ぶしゅううぅぅ…

 

「花嫁」マリアンヌの姿を確認した豚の王は、息を荒くし、重い体をひきずって二人に近寄る。
股間には、ガチガチに膨らんだ肉棒が顔を出し、ぷらんぷらんと揺れている。

 

「ひっ…」

 

その陰茎が、槍のように自分に向けられると、忘れようとして頭の片隅に追いやっていた記憶がほじくり返される。
処女を奪われ、聖女としての純潔性を失った悪夢の記憶だ。

 

「ピグシーちゃんったら、アナタが安定期に入るまで、ずっと交尾お預けで、鬱憤が溜まっていたの…毎日オナニーばっかりして…さぁ雌豚ちゃん、受け止めてあげなさぁい。」

 

そう言うがすぐに、イサベラはマリアンヌの背中を蹴飛ばした。
マリアンヌは豚の王の股間の前にボテッと贅肉を揺らして蹴倒される。
豚の王の目には、そのよく肥満した女体は、この上なく美味なご馳走に映った。

 

ふごおぉぉあーーーーーっ!!

 

洞穴全体に響き渡る雄たけびをあげると、待ってましたと言わんばかりに、豚の王はマリアンヌを仰向けにひっくり返し、のしかかる。

 

「あぁっ! いやぁ!! 重いぃ!!」

 

巨体にのしかかられ、ザラザラした黒い雄豚の肉が、柔らかく白いマリアンヌの肉に覆いかぶさり、押しつぶす。
豚の王は、むちむちとした太ももを掴むと、マリアンヌをまんぐり返しの格好にし、陰茎をねじ込もうとする。

 

「いやぁあ!? 痛い! 痛いぃ!!」

 

ずぼぉ! ずるるっ!!

 

一気に陰茎がマリアンヌの膣内に滑り込み、そのまま豚の王はピストン運動を始める。

 

ずっちゃ、ずっちゃ、ずっちゃ…ぐぽっ…くっちゃくっちゃ…ぱぁん! ぱぁん!

 

豚の王が、その脂肪がたっぷりつまった下腹をマリアンヌの膨れあがったボテ腹に打ち付けると、重量感ある音が洞穴に響いた。

 

びゅっ! ぢゅびっ! ぢゅぼっ、ぢゅぼっ!

 

結合部から、液体がほとばしる。

 

「あらあら、ぐしょぐしょねぇ…はしたない…」
「ふっ…ふえぇ…??」
「あそこから愛液が出ているのを感じるかしら…? ご主人様の精を受けて、アナタの肉壷が悦んでいるのよ。」
「嘘…そんなはずは!?」
「半豚人の先走り液は、強力な媚薬なの…抗ってもムダだわ…オスに犯されるメスの悦びを感じなさい…」
「いや…うぅあ…いやあぁあぁぁ…」

 

イサベラの言うとおり、半豚人の先走り液は人間にも有効な催淫効果がある。
この魔力が込められた体液で、半豚人のオスは、妊娠したメスを出産に適した体質に変えてゆくのだ。
初めての時は、マリアンヌ恐怖心でその催淫効果が現れることがなかったが、豚の仔を宿した今は、「母」の肉体は主人である豚の王の体液に敏感してしまう。

 

ビクッ!…ドクッドクッ!!

 

「はあぁあぁ!? 赤ちゃん!? 赤ちゃん動いてるぅ??」
「あらぁ、お腹の赤ちゃん、パパの存在に共鳴してるのね。いい機会だわ、魔の胎動を感じて、『母』であることを自覚なさぁい。」

 

ぶよぶよの二体の肥満体が、ひとつに結合し、体液を撒き散らし蠢く、グロテスクな光景が繰り広げられる。
豚の体液を体内に受けると、マリアンヌの「母胎」は活性化する。
オスの精が膣を潤し、子宮を収縮させ、胎児と共振する。
血が熱くなり、全身の脂肪細胞が刺激される。

 

そしてボーっとした脳の奥底から、「それ」はやってきた。

 

「はっ…はぁん…な、何か来るぅ…こ、怖いよおぉ…」
「怖がらなくて大丈夫…それがオルガスムの感覚なのよ…肉体が精の悦びを感じている証拠…」
「悦び!? 違う! そんなの、感じてなんかない…ああんっ!」
「イキそうでたまらないのね…分かるわ、蜜が溢れ出ているもの…イヤらしい娘…さぁ、快感に身をゆだねて、イキなさい!」
「だめぇ! イッちゃダメェ!」

 

男根を押し込まれるたびに、膣がヒクつき、熱が高まる。
聖女としての尊厳を保とうと、必死にマリアンヌは抗うが、そんな彼女の理性とは裏腹に、肉体は従順に快楽に応じていく…
舌がもつれ、ろれつが回らなくなっていき、抵抗の言葉も不明瞭なものになっていく…

 

「きっとお姫様は自慰なんて一度もしたことないんでしょうね…いいわ…初めての快楽に身を落としなさぁい…」
「らめぇ…イヒたくない…やだっ…豚にイカされちゃう! 豚にイカされひゃうぅっ!!??」

 

ぷしっ…ぷしゅうぅぅぅ……

 

「ひゃああぁぁあぁぁぁぁぁ!!??」

 

豚の王がひときわ深く男根を押し込んだ時、我慢していたものが耐え切れなくなり、マリアンヌは絶頂に達した。
生まれて今まで感じたことの無い快感が、マリアンヌの頭からつま先まで駆け巡る。
自らの体が発する感覚に、抗うことは不可能だった。
自分が豚にイカされ、快楽を覚えていることに、たまらない屈辱と自己嫌悪、そして敗北感と絶望感がこみ上げる。

 

「…は…はあぁ……うそ…わらひ…豚に…豚なんかに…イカされてるぅ………」

 

ブリッ…ぶぼぼぼぼぼ…ぷりぷり…

 

「あらあら、こんな時にウンチお漏らし? 気持ちよすぎてお尻の穴緩んじゃった?」

 

何の予兆もなく、まんぐり返しにされてむき出しの肛門から便が漏れ出した。

 

「強制排泄魔法を使いすぎて排泄系がバカになっちゃったかしら? ま、汚らしい家畜にはそれでもいいかも知れないわね…」

 

フゴッブゴッ! ぶひーーっ!!
  …ずっちゃ、ずっちゃ、ぐっぽ、ぐっぽ…
「へあ…ひあぁ……」

 

既に絶頂に達し脱力しきったマリアンヌを、それでもなお豚の王は陵辱する。
豚の王が満足するまで、人形のように扱われるのだ。

 

「ピグシーちゃんも喜んでくれたし、よかったわぁ…さぁて、本当の地獄はこれからよぉ…」

 

 

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