500氏その1
#サモンナイト,サモナイ
5.先生の監視とある前兆
クノンがアティ先生の監視を開始した当日、アティ先生は海賊カイル一家の船の自室で目が覚めた。
アティ「ふぁ〜…よく寝ました、さて、早く起きないと」
ん〜っと背を伸ばした後、アティ先生は起きて着替えを始めた…が、いつもと同じの筈なのに少しアティ先生は違和感を感じた。
アティ「あれ? 何だか少しブーツがきついような? それに服も…」
少し考え込み、アティ先生は1つの考えにたどり着いた。
アティ「…紐を強く締め過ぎたんでしょうか、いつまでも寝ぼけてたらいけませんね」
当然、紐を強く締め過ぎたのではなく、アティ先生が太ったのが原因である。
そしてクノンはと言うと…。
ク「ちゃんと肉は付いたようですね…とりあえず安心です」
船の外、木の上から隠密の隠れ方でクノンは監視していた。
(なぜそんな事が出来るかというと鬼妖界集落の護人・忍者のキュウマに教えてもらったからだ。そして、どこで覚えたのか監視グッズの1つ?のサングラスをかけていた)
ク「後は引き続きアティ様の監視…食事と運動量のチェックは、最重要事項です…む、動き出しましたね」
カイル達と朝食を取る為に船の一室に向って歩いている間、アティ先生は今朝のことが気になって自分の身体を触っていた。
アティ「む〜…もしかして紐を強く締め過ぎたのが原因じゃなくて少し太ったのが原因なのかも知れません…」
ちゃんと確認するために立ち止まり、下半身からまず触り始めた。
足を触ってみれば少しぷにぷに感があり、ほんのちょっとだけ肉がブーツからはみ出ていた。
お尻はというと、ムチムチとした感触があり横に僅かにボリュームがあった。
次に上半身、お腹は肉が付いた感じはあまりなかったがスラっとしたくびれは少しだけだがなだらかになり、ふにふにと柔らかかった、腕はうっすら肉が乗った感じがある。
最後に胸はと言うと、朝は寝ぼけて気付かなかったが、下着がきつく…というかサイズが合っていない。
よく見てみれば3,4カップ分くらいは大きくなっている気がする。
綺麗な球状の形をした胸を触ってみると…少し気持ちが良かった。
アティ「むむむ〜……やっぱり少し太りましたね、気を付けないと… (でも、少しだけ気持ちよかったかも、いやそんなことは…)」
思考の渦にアティ先生がとらわれている時に、背後からいきなり。
ソノラ(以後ソのみ)
「せんせー! おっはよー!!」
アティ「うひゃあぁっ!?」
とソノラが朝っぱらから大声で挨拶をしてきて、アティ先生は驚き、盛大に叫びを上げた。
アティ「あ、ソノラ…もう、驚かさないでください!」
ソ「あはは、ごめんごめんって、あっ! 先生〜…」
アティ「な、何ですか? (ももも、もしかして他の人から見たらけっこう肉が付いたように見えるんじゃ…!?)」
ソ「ずるいよ〜、そんな胸大きくなって〜! 私のは大きくないのに〜! ぶ〜ぶ〜!!」
アティ先生の心配をよそにソノラはアティ先生の胸を見て怒っていた。
アティ「そ、そんなことないですよソノラ? (安心して…いいんでしょうか?)」
ソ「そんなことあるよ! もう〜…えいっ!」
アティ「ひゃっ!?」
そう言うとソノラはいきなり胸をつかみにかかった。
ソ「(うわ…すごい……)」
冗談のつもりでソノラが両手でアティ先生の胸をつかんだ途端、ずっしりとした重みと張りが手に伝ってきた。
大きいだけじゃなくて、中身がぎっしり詰まっている感じで、力を入れるとむにむにといくらでも押し返してきた。
手の内で胸が…というか肉が押しあいあって、なんだか手の神経いっぱいにいけない感覚が目覚めてしまいそうになった。
他の所も触ってみると、過剰に目立つ訳ではないが肉の感触がなんと気持ち良いことか…。
ソ「(なんだか癖になりそう…)」
アティ「や、やめてください…ソノラ……」
いつの間にか夢中になって触っているソノラにアティ先生はなんとも魅惑的な声を上げてやめるように頼んだ。
ソ「あ、ごめんごめん!」
慌てて離したその手のひら全体にアティ先生の胸や他の身体の肉の感触がじわんと残っていた。
ソ「(当分この手洗いたくないなぁ…)」
アティ「もう! 冗談が過ぎますよ!」
ソ「ごめんごめん、もう多分しないから! この位で勘弁してよ〜 せんせー?」
アティ「もう、わかりました。さ、早く朝食を食べに行きましょうか」
ソ「うん、そうだね」
アティ「(うう〜…にしてもいきなり触ってくるなんて………少し濡れてるのは驚いたからですよね?)」
ソノラとアティ先生が再び歩き出した時、船の外の木の上で。
ク「ソノラ様の行動により、予想外の情報が手に入りましたね。幸運です…感度は良好、胸が1番でその次がお腹ですか。その他のスキャン結果から感度が少なからず増加するようですね…濡れたのがその証拠…薬の副作用でしょうか?」
クノンはメモ帳に次々と観察記録を書き込んでいった。
そしてその後の監視もばれることなくこの日の監視は終了した。
6.先生の監視と意味深げな言葉
クノンがアティ先生の監視を始めて少し月日が経ったある日のこと、アティ先生は船の自室で考え込んでいた。
アティ「う〜ん…どうしてしまったんでしょう、何故だかいくら食べてもお腹が一杯になりません…」
アティ先生はここ最近、朝昼晩共に前の10倍近くは食べていた。
にもかかわらずお腹は空腹のままである。
アティ「カイルさんは、たくさん食えるのは健康の証拠だ!って言ってましたが、どう考えてもこの空腹は………」
今もお腹は「く〜」っと可愛らしい音を立てて空腹であることを表している。
アティ「いや、空腹も問題ですが、それよりも…」
そう言ってアティ先生は鏡を見てみた。
ソノラに肉をつかみかかられた日(監視初日)と比べると大分太った気がする…というより確実に太っていた。
朝昼晩、10倍近く食べているのに合せて、ナウバの実やその他色々な食べ物を間食していれば当然である。
アティ「流石に太り過ぎですよね…まぁ、戦闘で不覚をとる事は無いんですが、肉が揺れてる気が…というより揺れてますよね…ふぅ」
悪さをしていた悪行召喚獣を懲らしめる為に1人で戦った際、剣を振ったら腕や足、お腹の肉がブルンブルン揺れ、召喚術を行使する際に手を空に掲げ背筋を伸ばした時も、胸がプルンと大きく揺れ、息も軽くだがはぁはぁと少し上がってしまっていた。
(ちなみにその時偶然通りかかったソノラが、はぁはぁと軽く息を切らして、戦闘による体温上昇でほんのり頬が赤く染まっていて、吹き出る汗がなんともエロティックな雰囲気を出してしまっているアティ先生を見て欲情してしまったかは監視していたクノンしか知らない)
アティ先生は現状を確認するために身体を触ってみた。
前はほんのちょっとだけ肉がブーツからはみ出ていた程度だったのが、もう紐が最後まで縛れていなく上半分が紐で食い込んでいて高級ハムを連想させた。
足全体を見るとドラム缶は言いすぎだが、もっと太くなったらドラム缶と言えるくらいの太さがあり、お尻はと言うと、横にボリュームがかなりあり、スカートが押し上げられてしまっていたが、ブーツとマントがそれなりに補って似合っていた。
次に上半身、お腹も結構肉が付いて、一応残っていたくびれはなく丸みを帯びた軽いぽっこり腹になっていたが、全体的な身体の肉付きを見ればちゃんとしたくびれを形成していた。
腕も前はうっすら程度だったのが、今は貫禄ある太くて丸っこい腕になっていた。
最後に胸はと言うと、前と比べるとかなり大きくなっていた。
カップで言えばもう中の下くらいだ。
しかしそれでも、形は綺麗な球状を保ったまま突き出ている。
アティ「むうぅ〜…やっぱりと言うか、前よりかなり太りましたね、あはは…」
はぁ、とため息をついて頬杖をついた。
前はほとんど肉が付いていなかった顔にもしっかりと肉が付いていた、
2重顎にはなっていなく目や口も圧迫された感じはなかったが、かなり丸っこい顔になっており、頬はつねくったらかなり気持ち良さそうな雰囲気を出していた。
(ちなみにソノラに頬をつねられた時、この気持ち良さは反則だよ〜♪と言って当分の間離してくれなかった)
アティ「みんなは、そんなに私が太ったのを気にしていない感じでしたが…本当の所はどう思っているんでしょうか? ソノラは本当に気にしていない様子でしたけど…」
不安にとらわれそうになっているアティ先生だが島の住民はそんなことで嫌ったりしない善良な者達ばかりなのでアティ先生の心配は無意味に終った…
そして、クノンはと言うと木の上で上達したのか隠密顔負けの監視をしていた。
ク「肉付き・問題なし、戦闘面・問題なし、まわりの反応・問題なし…実験はほぼ順調、乳牛のような身体付きにもあともう少しで完了…肌も実験前と同じく張りがしっかりとある綺麗さを保ったまま…アティ様の印象も崩れないままうまく肥満化は進んでいますね…印象は顔が圧迫されなければ差ほど変化しませんからね…しかし、食欲に若干の問題ありですか…」
そう言ってクノンはディスクを見た。
中にはアティ先生が写っていて、色々な画像や動画が保存されていた。
(太って行くのが分かる様にする写真以外にも、その他色々な実験過程写真・動画や着替えやら入浴やらの写真を保存する為のディスクだ)
その中でクノンが見ている画像には食事関係の動画で、問題になっているのは自室でお風呂上りにバスタオル2枚身体に巻いて頭にターバンっぽくタオルを巻いてるアティ先生がケーキを食べている動画だ。
生クリームが身体に付いても気にした様子もなく沢山のケーキに食べ付き、初めはフォークを使っていたのに途中から一気に食べれる素手で食べ始め、最後にはお皿に残った生クリームを舐め取り、身体に付いた生クリームも指で取り舐めて「はふぅ♪」と熱がこもった声を上げ、お腹を撫でてご満悦の様子だった。
ク「ぐ、むむ………食欲関係の薬の効果が強すぎたようですね…甘い物を食べるのが快楽になって来ています…あれこれ支障が出る前に薬を使い甘い物に対する快楽を抑えてしまいましょう」
薬による思わぬ事態に少し焦ったが、この問題は今は実験に支障が出るほどではないのですぐに気を落ち着つかせ、妥当な案を出した。
ちなみにアティ先生が乳牛のような身体付きになるようにしたのはアルディラに「豚肉と牛肉、どちらが好きですか?」と聞いて「牛肉の方が好きね」と言われたからである。
(勿論アルディラは食材の方で聞いてきたと思って言っただけである)
ク「さて、あとは「あれ」が起きたら…全てのフェイズが完了です、初めは情報収集不可能と考えてましたが…ソノラ様の行動によって可能性が出てきました…お願いしますよ?ソノラ様?」