肥満化教師
扉を少しだけ開けると、外から内側よりも爽やかな空気と白い月明かりだけが入ってくる。
視線だけで辺りの様子を扉の間から窺う。
さっきまで部活動で賑わっていたグラウンドに人影はなく、そこを照らす校舎の光もなかった。
確認を終えると扉を全開にする。
倉庫内に篭っていた空気がもわっと外に逃げて行くのが見える様だった。
代わりに涼やかな外気が入り込む。
先生「ん、ひゃぅ…」
夏とは言え夜の冷えた空気の流れを感じた先生が、マットの上でモゾモゾと身を捩る。
タプッと、肉が揺れ動く。
先生の常人より少し高い体温と一眠りしたとは言え、熱の冷め切っていない身体には、肌寒い物だったらしい。
先生「はれぇ…?」
寝ぼけ眼のまま先生は、ゆっくりとふらふらしながら上半身を億劫そうにさせながら起き上った。
まだしっかりと覚醒してないのか焦点が定まっていない。
先生「ほぇ…?」
瑞穂「もう外真っ暗ですよ。先生」
先生「え? …えぇっ!?」
先生は、開いた扉から外を確認しようと駆け出そうとするが、足がもつれて勢い良く私に向かってダイブする形となった。
瑞穂「きゃあぁぁああぁああぁ〜っ!?!?」
沢山の肉が作る先生の巨体は、あっと言う間に私の身体を飲み込む。
瑞穂「(………身体が… 潰れるぅ…)」
身体全部がしっとりと汗ばんだ柔らかい肉に包まれる。
柔らかい肉だったからこそ助かったけど、正直身体中が… 圧迫されて苦しい。
脱出しようと死に物狂いで身体を動かすと。
先生「あふぅん… 瑞穂のエッチィ、あんなにしたのにまだしたいのぉ…?」
愛撫と勘違いした先生は、恍惚とした表情で私の身体を全身に纏った贅肉で埋もれさせる。
このままだと冗談抜きで圧死する… 何とか私は顔を先生の身体から脱出させる。
瑞穂「先生、教師なんですから落ち着いて下さい! …じ、自分の体重を考えて下さい! …し、死ぬぅ!」
この際、先生の女心に気を配る余裕はなく、些か失礼な言い方で先生を説得する。
先生「あ、ごめんね!? すぐにどくから…」
私がわざわざ「教師」と言ったのが良かったのか、先生としての自覚が戻って来たらしく、先生は落ち着きを取り戻す。
瑞穂「とりあえず、先生の身体を隠せるものを探しましょう」
先生「へ? …あっ!」
先生は自分の姿にやっと気が付き、太い腕で胸だけでも隠そうと抱え込もうとするが、巨大な胸を隠し切れる訳もなく、何とか乳首を抑えて隠すのが精一杯だった。(SEX時以外は誰だって恥ずかしいよね?)
裸なのに加え、隠そうとした際に動かした腕に合わせて、上半身の肉が連動する様にユサユサと肉が揺れ動いた事に耳まで真っ赤に染め上げて、俯く先生。
どうやら今更になって、自分の身体の肥満レベルが分かったらしい…。
ふと思えば、先生の丸裸は今日初めて見たかも… 上半身の裸は何度も見たけど。
そんな事を考えていると、先生は少しでも身体を隠そうと腕を動かしながら(おまけに、ユサユサ肉を揺らしながら)私に呟いて来た。
先生「あぅ、どうしよう?」
瑞穂「え〜と、あ! …これでしのいで下さい」
私は、マットの上にあった教室のカーテンを先生に渡す。
カーテンは、先生の身体を包み隠す事が出来たけど、何だか西洋にある様な半裸の絵画みたいな見た目になってる。
カーテンの重なりの間からは、先生の身体が見え隠れして、裸の時よりも嫌らしい感じになってしまった。
瑞穂「まぁ、着てないよりは良いかな?」
先生「ありがとう、瑞穂」
先生が丁寧にお辞儀してお礼を言う。
女の子座りでお辞儀をした先生の身体は、お腹と胸が迫り出して先生自身の顔が胸に埋まってしまった。
その事実に先生は少し唖然としたけど、何を思ったのか、顔を上げてから両手で2つの胸を持ち上げたり、揉んだりし始めた。
先生「あ〜… すっかり胸が大きく、重くなっちゃったわ… これで母乳で胸が張ったら大変… 瑞穂、ちゃんと絞ってね?」
瑞穂「分かってますって♪ …じゃあ、もっとまともな衣服を探しに行きますか…」
先生「あ、なら職員用のロッカーに予備の着替えがあるわよ? …太り始めてから、予備の服は一応用意しておいたの… まさか本当に使う羽目になるとは思わなかったけど…」
先生の言葉に苦笑しながら、私達は倉庫を出て真っ直ぐ校舎に向かった。
先生「ねぇ、誰もいないわよね?」
しきりに周りを見渡す先生、流石に倉庫の様な閉鎖的な空間ならまだしも、野外でこんなカーテンを羽織っただけの… しかも、歩く度にユサユサと揺れるのがカーテン越しにも分かる胸に、こちらも同じく歩く度にまるで誘ってるかのように動くお尻、そして見事過ぎる大きなお腹がカーテンの隙間からちらちらと見えていれば、他人の視線を警戒するのは当然の事だ。
瑞穂「大丈夫です、この時間なら生徒はおろか、職員すらいませんよ?」
先生「そ、そうよね! …大丈夫よね!?」
先生を勇気付けつつ、職員校舎に辿り着いた私達だけど…。
瑞穂「鍵がかかってる…」
当然と言えば当然だ、だけどもし、このまま入れなかったら最悪先生はこのまま自宅まで帰る羽目になる。
こんな姿、こんな体型でそんな事をしたら、それはいったいどんな痴態露出野外プレイなの?
…正直、堪りません…。
瑞穂「(ぶっちゃけ、それでも私はOKだけど…)」
私がそんな事を考えていると先生が、ふふんと笑って胸の谷間から鍵を取り出した。
…多分、谷間から出したのはわざとだろうなぁ。
先生「ふふ、大丈夫… 破れた服の残骸からちゃんとキーは持って来てあるわ♪ …実はこれ、倉庫の鍵どころか全ての部屋を開ける事の出来るマスターキーなのよ、凄いでしょ?」
っというように、先生がマスターキーを持っていたおかげで校舎内に侵入するのは容易だった。
校舎には人は残っておらず完全に無人だった。
職員用玄関から廊下の先は真っ暗な闇に包まれていた。
ふと、私の身体がしっとりと汗で濡れた暖かくて柔らかいものに包まれた。
瑞穂「先生…」
案の定、私が振り向くと先生が青い顔で抱き付いていた。
先生「は、離れちゃ駄目よ? …み、瑞穂」
瑞穂「可愛いなぁ、先生は…」
私は先生の歩くペースに合わせながら職員用のロッカーまで先生を連れて行く。
瑞穂「さ、先生…早く着替えをしてください」
先生「電気は…」
瑞穂「そんな事をしたら学校外の人に気付かれます、見付かったら不味いですから… 付けちゃ駄目です」
私の答えに明らかに落胆したかに見えた先生は、すぐさま肉で膨れた頬を更に膨らませて私の腕を取った。
先生「ついて来て…!」
そう言って更衣室の中に引っ張り込まれてしまった。
流石にこの身体を支える事が出来るだけあって、力があるみたいだ。
背後で先生がロッカーを漁っている。
先生がこの格好は、あまり見られたくないと言うので、私は背中を向けている。
見てはいないが、想像じゃあ先生は今正真正銘素っ裸で漁っている筈…
漁ってるのが衣服じゃなくて食べ物だったらと、そしてそれを犬食いで貪っているとしたらと…
見れない分、私は先生を材料にたっぷりと妄想した。
先生「あ〜…」
ロッカーを漁る音と服の擦れる音が止まると、先生の情けない声がした。
振り返ってみると、カーテンで身体を隠した先生が、散乱した衣服がひろがる床に(体重的に)ドスンと座っていた。
先生「着替え… 全部サイズが合わないや… はぁ、疲れちゃった」
考えてみればすぐ分かる筈のその答えに、私はがっくりと肩を落とした。
そりゃそうだ、昼にあれだけ激太りしておいてサイズがあってたらおかしいよ。
それと、私は着れない服に四苦八苦している姿を見逃した事を悔やんだ。
瑞穂「(ちくしょ〜! …ちらっとでも覗けば良かった!)」
悔やんでても仕方がないので、先生の身体をまともに隠せるものを探しに今度は保健室に入った。
早速、奥にあった引き出しを漁る先生。
衣服を探す為に前屈みになると、先生の顔は苦しそうになり、そして紅くなって来た… 胸とお腹を両足と片手(もう片方は衣服を漁るのに使っている)だけで支えるのがつらいみたいだ。
当然と言えば当然、だけど、あの極太の両足と片手で支えてもつらいって… ま、そこまで太った先生はこの上なく魅力的だけどね。
私は、ふと壁にかけてあった時計に目を向ける。
22時過ぎ…どおりで真っ暗な訳だ。
薄暗い体育倉庫にいたおかげで時間の感覚がなかった。
私は携帯で自宅に電話をかけ、帰るのが遅くなる事を伝えた。
電話口では親にいろいろと言われたが… 最後に妹に。
妹「彼氏と朝帰り?」
と、言われて即行で電話を切った。
少しイラッとしたのは別にして、安心した私は携帯を閉じた。