500氏その8

500氏その8

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#サモンナイト,サモナイ

 

3.抜剣者と誓約者と召喚師

 

ア「ここが私の家よ」
アムとソノラ、そして出会った3人は、出会った場所である流砂の谷にて謎の魔物…蜘蛛の尖兵と戦いになったものの撃退に成功し、今はアムの家に皆で帰宅したところである。

 

?「え、えぇ!?本当に町になってる!?キルトに吸い込まれたのは確かな筈だし…本当にキルトの中にこんな空間があるんだ…」
もみあげが目立つ少女が驚きを露わに呟く、事前にアムから聞かされていたとはいえキルトとという護衛獣のような生物の中に町ほどの広大な空間があるとは半信半疑だったようだ。

 

?「あっはは、いや〜驚きだけど面白かった♪ ナツミも面白かったでしょ?」
こちらはアホ毛が目立つ少女が先ほどの少女、ナツミに笑いながら声をかける。

 

ナツミ(以後ナのみ)「面白かったって、あっという間の事で何がなんだか…ひょっとしてカシスは召喚師だからあぁいうのにも慣れてるとか?」

 

カシス(以後カのみ)「そういう訳じゃないけど、滅多にない経験だしね。好奇心の方が強いというか…」
アホ毛の少女、カシスがナツミに返事をする。

 

2人は元々サイジェントという街にて共に過ごしていた仲間であり、この世界でも2人で何とか生き延びていたらしい。

 

そして、 ?「はぁ〜…これは凄いですね、生物の中にこんな広い、ふぅ…空間があるだなんて」
ナツミ、カシスに続いて合流する事の出来た3人目…。ソノラの探していた相手、アティ先生が戦闘でまだ上がっている息を落ち着かせる為に一息つきながら周囲を見回していた。

 

ア「………」

 

アティ(アムと被るので以後もアティ)「…? アムさん、どうしましたか?」

 

ア「あ、いや…何でもないわ」
アティ先生から声を掛けられアムはアティ先生に向けていた視線を慌ててそらす、しかしまたすぐに視線はアティ先生へ…正確にはその身体に視線は向いていた。

 

ア「(ソノラの言ってた通り。うぅん、それ以上かも…)」 いつの間にか凝視するアム、カシスとナツミ…2人はごくごく普通の体型だがアティ先生はけっこう、いやかなりの肥満体だった。

 

まず下半身から見ていくと足は、その身体に蓄えに蓄えたお肉を支える為と言わんばかりに極太でブーツの靴紐は引っ張られてパツパツとなっており今にも靴紐が切れそうだ。
加えて両足の間には足の肉同士がくっついて隙間がなく、ここに来るまで歩いていた時も動かす度にムチムチムニムニと擦れている。
そしてその足が伸びている根元であるお尻は巨大の一言に尽きる、生地の長さ・大きさからして本来ならひざ程までは来るロングスカートであろうスカートはその巨大なお尻に生地を引っ張られ、持っていかれてミニスカートのようになってしまっていてこれまた巨大なパンツが見え隠れだ。

 

その上のお腹は流石というべきか1番のお肉の貯蔵場所であり、大きく楕円形に突き出た太鼓腹は腰辺りでクロスするように巻かれたベルト2本に支えられる形で前と左右に腹肉を溢れさせ、ベルトで抑えられたお腹は実に窮屈そうである。
更にそのお腹に負けないと言わんばかりに胸も大概な大きさを誇っており超乳と言うべきだろう、まるで中に何か詰まっているかのように丸くハリを持っている胸はお腹の肉に僅かに乗っかりつつもまだ垂れてないと自己主張をしているようだ。

 

腕はと言えば他の身体部分に釣り合わんとするかの如く同じく太く、立派な大木で出来た丸太のような圧巻の腕で、その腕は重量たっぷりの胸を支えるように胸とお腹の間に両手を合わせるように腕組みをしており、それに持ち上げられる形で胸が少し楕円にがり持ち上がって胸の存在を更に主張させている。
最後に顔は他と比べると肉付きはそれ程だが、あくまで他に比べるとであり丸々とした触るとプニプニしそうな頬肉に首をある程度隠す程に肉を蓄えた顎と、お肉で膨れた顔付きだ。

 

しかしそれ程、数百キロはあろうかという肥満体型だが不思議と嫌悪感は感じず、むしろ全部を包み込むような包容力を身体に感じ、プクプクと肉で膨れた顔は可愛らしさを感じる…。アムはそんな風に感じ、アティ先生を更にじっと見つめていた。

 

ア「(何だろう、この感じ…私ってそんな趣味があったのかな…分からないけど、嫌いじゃない。あの実っているというか熟しているというか…)」
そんな風にアムがぐるぐると思考を巡らせていると、

 

ソ「ア〜ム〜? 何をそんなに熱心に見てるのかなぁ?」

 

ア「…えっ!?」

 

声を掛けられた。ふと気が付けばソノラがジト目でアムを見ている、アティの方も流石に視線を強く感じていたのかしきりに体をよじらせて少しでも身体を小さく見せようとしているが逆に肉が動いて存在を主張していた。

 

ナツミとカシスはそんな様子を何かあったのかな程度に伺っているだけだが、
よくよく見ればソノラからは私のモノに手を出さないよね?という威圧の気配がにじみ出ており、アムは早く家に入ろうと場を誤魔化したのだった。

 

 

4.アムの悶々とした一夜

 

ア「ふぅ…なんというか、一気に一緒に住む人数が増えたわよね。ソノラが来たと思ったら次は3人同時にだもの…」

 

自室で独り言を呟くアム、今までずっとキルトとしか生活をしてこなかったアムにとってこの状況は嫌ではないものの非常に疲れる状況ではあった。
ベッドの上でゴロゴロと寝返りをしながらアムは彼女達の事を考える。

 

ア「(3人共悪い人ではない…むしろ良い人そうなのは分かってるんだけど…)」

 

アムは先程の皆との事を思い出す。
ソノラを誤魔化した後、家に入ったアム達はやっと安全なところで一息つけると腰を落ち着かせてから流砂の谷で戦いのせいで中断していたお互いの状況を改めて話し合っていたのだ。
そして話が一段落したところで、ソノラが席を立った。

 

ソ「話も纏まったし、私と先生はちょっと席を外していいかな? 無事に再会出来たし積もる話もあるからさ」

 

アティ「え? はい、確かにそうですね。私も話したい事はありますよ、ソノラ」

 

アティ先生がソノラに同意の意思を示すとソノラは嬉しそうに笑顔になる、それを見たアムはやれやれと言った感じで言う。

 

ア「まぁそうよね。2人は離ればなれになっていたもの、仕方ないわ。
 部屋は空いてるから好きなところを使っていいわよ。ナツミとカシスもいい?」

 

カ「勿論!状況とか自己紹介とか、話はほとんど済んでるしね」

 

ナ「仲間と会えたんだったらそっちを優先した方がいいよ、私達もあと少ししたら寝るだけだし」

 

ソ「ありがとう皆!それじゃ先生、いこっか?」

 

3人の同意を得られたソノラはアティ先生に近づいて手を取ると奥の部屋へと引っ張っていく。

 

アティ「あ、ソノラ、そんなに引っ張らなくても…」
そうして奥の部屋へ向かっていった2人を見送った3人は何をするでもなくそのままリビングにいたのだが、そこでアムが意を決したように尋ねた。

 

ア「ところで2人に聞きたい事があるんだけど、いいかしら?」

 

ナ「ん、何? まだ話してない事ってあったっけ…」

 

首をかしげるナツミにアムは軽い雑談程度よ、と付け加えた後で疑問を口にする。

 

ア「アティの事なんだけど…」

 

そこまで言ったところでカシスが、あぁと頷く。

 

カ「あの体型は確かにびっくりだよね、私達もそりゃ最初出会った時は、えってなったけどさ」

 

ナ「うん、まぁ、そうなんだけど…話してみれば凄く良い先生だし、何より流砂の谷で魔物に襲われていた私達を  最初に助けてくれたのは先生だもん。あ、勿論アム達にも助けられたし感謝してるよ!」

 

カ「確かに、私は何故かここに来てから召喚術が使えないし…本当に危なかったよ」

 

2人はお互いにうんうんと頷きあう、アムはそんな2人を見て更に質問をする。

 

ア「私も悪い人だと思ってる訳じゃないし、ソノラからも話を聞いてたから………
 あの、私はずっと1人だったからよく分からないけど普通はあぁいう肥満って
 嫌悪感を抱かれるって思ったんだけど」

 

アムはソノラからの話、そして今日、アティの身体を見て肥満、ひいては肥満化に強い興味を抱いていた。
しかし、

 

ア「(別に無理に自分を変える気はないけど、コレが普通とは違う事くらいは分かる。
 ソノラは別にして、この趣味?なのかな…ともかく隠す隠さないは決めておかないと)」

 

今まではソノラしか相手がいなかった為、自覚し始めたこの趣味らしきものがばれたとしても問題がなかったがこれからはカシスとナツミがいる(※アティ先生にばれたとして、肥満に嫌悪感があるなんて言われたら鏡を見ろとアムは言う気だった)。
他人との交友関係の築き方、接し方なんてほとんど分からないがそれでも関係を築く上で隠すべきものがあるくらいは知っていた。
ナツミとカシスの回答次第ではこの興味はなかった事にして墓場まで持っていく気である。
そして2人の回答は…。

 

ア「他の人はともかく自分達はそういう偏見はない、か……召喚師と召喚獣、サイジェントの貧民層と富裕層の扱いの違い、孤児院での日々…それらを経験してるからこそ肥満だからとか、そういうモノを色眼鏡で見ないのね」

 

はぁ、と溜息をつくアム。
思い返してみても結果は何も変わらない、だからこそ悶々としてしまう。

 

ア「(いっそ、嫌悪感があるって言ってくれた方がきっぱり割り切れてよかった…)」

 

2人が肥満に対して嫌悪感を少なからず抱いていると言えばアムはこの湧き出た興味をなかった事にする気だったのに、2人は嫌悪感を抱かず偏見も見せずにアティ先生にも好印象を抱いているのだ。
これではこの興味をなかった事になど出来ない…むしろアティ先生を見てから興味は湧き上がるばかり、そして2人が否定的意見を出さなかった時から歯止めもきかなくなりつつある。
頭の中でぐるぐると思考が回り続けるアムだったが、突然ベッドから飛び上がり腕をばたつかせた。

 

ア「………あぁもう!!面倒臭い!!こんなに気になるなら確かめてやる!それで興味が湧くも薄れるも知った事じゃないわっ!」

 

袋小路に入った思考を吹き飛ばすように叫ぶとアムはソノラとアティ先生が向かった部屋へと行くのだった。

 

 

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