人間兵器

人間兵器

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・・・五日目・・・・六日目・・・・

 

・七日目

 

「三日ぶりだな脂女君。さらに脂がのってるね! んーもう脂女ってレベルじゃないね。そうだなぁ・・・ 油田だな」
「油田!!!!!!!!!! 生き物ですらないじゃん!!」
「冗談はおいといて・・・ ってか恥ずかしくないの? もろ裸体」
「・・・・ぅ」
「まあしょうがないね。昨日たまたまモニター越しに見物させてもらったけど傑作だった。君がステーキをほおばっていたときだったっけな。ブッチーンといって下着がはじけとんだね! あの時は人生で初めて下着に同情したよ。かわいそうだったよ。録画したから再生してみるよ。ほい。」
『んぐぅ・・ んぐぅ・・ もちゃも・・ (ブッチーン!!) わあぁぁあ・・・・ 私の下着があ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・もちゃもちゃ・・・』
「でゃはははは!! 下着ははじけたってのにすぐまた喰ってんの!!」
「やめてぇえええ!! とめてよー! 恥ずかしいよぉぉぉぉ!!!!」
「はは、あ〜ぁ恥ずかしいね。同じ人間・・ いや豚とし・・ いや今や豚にも失礼かな」
「豚に失礼って!!!」
「だって、君首ある?」
「首ぐらいほら・・・ぅ」
もはや薫の首がはっきりしないことは主観的にもわかるくらいであった。
「いけないいけない豚も首がよく分からなかったね。そうだ豚は歩けるぞ」
「そ・・ そんなの私だって・・ ほら・・ う・・・ ううううぅぅ・・ 立てない・・・ お腹が・・・ 重すぎて・・・」
「無理もないね君は今や350キロ。自力で立ち上がるのさえ困難なのだよ」

「350キロ!!!! ・・・・・・なんでそんなに・・」
「上部からスピードを上げろと要請をうけたから食べ物に薬も盛らせてもらったよ。まあ健康上よくないからあまり使用したくなかったけど・・・」
「・・・そんな・・ ふん! ふん!・・ だめだ動けない・・ 脂肪が邪魔して・・」
薫のお腹はスイカを50玉ぐらい入りそうなほど肥大しており、床にもう少しで到達するほどに垂れ下がり、太ももの太さはドラム缶並み。
おまけに腕もこれかといわんばかりの脂肪に覆われて機能をほぼ失っている。
「・・・それにしてもでかい腹だなぁ・・ ははは、やわらかくて気持ちいいな! ぷにぷにっていうよりぶよんぶよんしてるな。この際ベッドに転職したらどうだ?」
薫のお腹をぶるんぶるん揺らしている。
「さ・・ 触らないでよ」
「それにこの太もも。肉が垂れ下がってるぞ! 太ももというレベルを超えてるな」
「だから・・ 触らないで・・」
「ほほ・・ でかいおっぱいだな〜・・ どれどれ揉んでやろう。ほれほれ。」
「・・ぅはぁ・・ やめてよ・・」
薫は性的快感を感じる。やはり他人からもまれると気持ちいい。
「まさか肉塊のくせして感じてるじゃないだろな」
「おねがぃ・・ ぅぅ・・ ぁはあ・・・・ や・・ めてぇ・・」
「やめてほしかったら抵抗したらどうだ? ん?」

薫は抵抗しようと試みた。
しかし性的快感に浸っている彼女の体は抵抗を拒んだ。
「やめて・・・・・・」
「いっちゃうってか?」
「・・・・」
「・・安心しろ。心配しなくてもすぐいかしてやるよ」
プス・・・・ 田淵は薫に隙をついて注射した
「・・・時は熟した・・ 食欲という快楽に溺れるがいい・・ 性欲以上のな・・」
「ぇ・・・・・ ぁ・・ あつい・・」
「大丈夫だ・・ じゃあな・・・ 脂・・ 楽しかったぞ」
そういい残し部屋を去った
「あつい・・ あついよぉ・・ お腹が・・ 太ももが・・ 胸が・・・・ 身体中のお肉が・・・ あつい・・・・」
ドクン!
「きゃああああああああああ!!!!!」
薫に猛烈な空腹感が襲う。
すぐ食べなければ死んでしまうような極限に追い詰められたときの空腹感を越えるほどの激しい空腹。

「わぁあああぁああぁあぁああ!!! だ・・・ だめ・・・・ ぁあぁ・・ こ・・・ これ・・ 以上・・ 太った・・・ らぁ・・・ もう・・ 戻れなく・・・ な・・・ る・・・」
ゴウン!!!!!
「・・ぃいやあああああぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガッブ! ゴッグッ!! モグモグ!! バクバク!!!!
ものすごい勢いで食べ物を胃に流しこむ。
もはや自分の意思ではとめられない。
薫の身体はさらに肥大し脂肪がどんどん溜まってゆく。
お腹とおしりの肉は床にぺっとりとつき、足と腕はみるみる太く太く広がる、もはや五体の姿が完全に贅肉に埋もれるのは時間の問題だ。
「・・だ・・ だす・・ だすけてぇ・・ だれ・・・ か・・・」

 

 

・・・一週間後・・・・

 

「ははは・・・・ ご苦労だったね」
「・・・・た・・ ぶち」
両手にどら焼きを持ちながら薫は振り返った。
薫の肉体は贅肉が滝のように流れ出し人間としての外見は消滅しかかっていた。
おそらく800キロほどに膨れ上がったのだろう。
しかしながらD型の血によってまだ身体は健康であった。
「それだけ喰えば上等だ化け物。君はこれから戦場に派遣され我が日本帝国のために戦ってもらう。」
「たたかう・・ わたし?」
「そうだ、陸軍から君の任務が送られてきた。君は明後日アメリカのサンフランシスコに送られる。君のミッションはその街の食糧を食い尽くすことだ。食糧というものは軍事最重要品だからね、非常に重要な任務に携わることになるのだよ。」
「そんな・・・ わたし・・・ しんじゃうよ・・」
「心配無用だ化け物。君が3日ぶりに寝たときにあれこれ改造させてもらった。今や君の肉体は銃弾・火炎・電撃・核は効かない。それもこれも君の溢れんばかりの・・ もう溢れているが・・ その贅肉の恩恵なのだよ。つまり世界最悪の人間兵器になってしまったのだよ。」
「・・人間兵器」
「そうだ、私も今回の功績によって軍の幹部への昇進が決まった。ははは・・ あ・・ お礼に真帆ちゃんのこと教えちゃうと、 “マザー”になってもらった。新たなるD型の血を受け継ぐ人間兵器を生産するためにね。今や種を植えて2週間で出産できる時代だからね。もうじき超高知能の人間兵器の子供が誕生する。検査で胎児は女の子らしいからそいつもぶくぶくに太らせて戦場におくってやるよ。しかし・・ 君は2週間前に比べてずいぶん醜くなったね・・ ぶははははああはああぁああ!!! あぶらぁ!!!脂まみれの人生だなぁ!!ぶははああ・・・・・・ ぇ・・」
田淵は何かの衝撃を受けて倒れこむ、足元をみるとスライムのような薫のお腹の肉がのっていた。
「・・ぬ・・ 抜けない・・ 脂ぁ!! その気持ち悪い腹の肉をどけんか!!」
「あんた・・ ここで・・・」

薫はじわじわ田淵に身を寄せる。
「いたたたたたた!!! 脂の分際で貴様・・ 私を何様とおもってやがるんだ!早くどけろ」
「ここで・・・」
田淵の下半身は薫の腹の肉で完全に埋もれ、肉は勢いよく上半身へ流れ込みそのはかり知れない重みに田淵は悲鳴をあげる。
「重い! 重い! 重い! 重い! 重い!!! 骨が折れる!! た・・ 助けてくれぇ・・ 薫くん!!」
「ここで・・・」
田淵の全身からミシミシっとした音が広がる
「ぎゃあああああああああああ!!!! 重いぃぃぃぃ!!!!! デブがあああああああああああああああああああああああああああああぁあぁぁぁ!!!!!!」
「・・・死んで・・ もらうわ・・」
「やめろおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!! 重いぃぃぃ!!!!!!!!!」
薫の全身の体重を一度に田淵にかけた。
バッキィ! バキバキバキィ!!
「!!!!!!!!!・・・・・」

 

 

〜新人間兵器生産プラント“マザー保管室”〜

 

「・・・・・」
「・・・・オギャァ!!!」

 

 

〜THE END〜

 

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