伝助の妄想劇場3

伝助の妄想劇場・コモエ編

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#エイケン

 

 伝助が昼休みに歩いていると、廊下がなにやら騒がしい。

 

「ったく、こんなところをふさぐなよな!!!」

 

 いらだった男子生徒の声が聞こえてくる。

 

「そんな言い方ないでしょ、チハルだって好きでふさいでるわけじゃないんだから」

 

 この声に伝助は聞き覚えがあった。たしか、チハルとよく一緒にいる3人組みの一人の声だ。
 人ごみを掻き分け、覗いてみると、廊下を巨大な肉塊がふさいでいる。
 よく見ればそれはユリコとチハルだ。

 

 完全に挟まっているのでまったく身動きがとれず。互いの腹を擦りつけ合うようにしている。
 男子生徒たちが片方の体を押しテイルが、体が肉に沈むだけでまったく無駄だった。
 伝助はどうしようもないので、声をかけようとしたが、後ろから強烈な衝撃を受け気絶した。

 

「オラオラ!! 邪魔だ!!!」

 

 気絶する間際に見たのは、いつぞや対決する羽目になったあのプロレス双子の姿だった……

 

 

「だ、大丈夫ですか〜〜〜〜〜〜」

 

 伝助が気がつくと、保健室で寝かされていた。

 

「お昼を買おうとしてたら伝助くんが倒れていたんでびっくりしましたよ〜〜〜」

 

 めがねから溢れんばかりの涙を流しながら先生は伝助の手をつかむ。

 

「伝助さん、一体どうしたんですか?」

 

 先生の隣にはコモエがおり、その横にヒカルも居る。

 

「ああ、いや、急に何かが当たって……」
「……たぶん、ライデン姉妹にドロップキックされたんだと…… 思います」

 

 ヒカルはあの時そこに居たのか、具体的な状況を説明する。

 

「そういえば、チハルちゃんたちは? 廊下で詰まってたはずだけど……」

 

 二人が並んで歩く姿を見ることは不可能なのは分かるが、あそこまでとは……

 

「それなら大丈夫です。ライデンさんたちがムリヤリ押しのけていましたし……
 ただ、会計委員長が無茶苦茶怒ってましたけど……」

 

 ライデン姉妹が力ずくで解決したせいなのか、それともチハルたちのせいなのか、
 廊下の壁が壊れたらしい。

 

「ところで、何で先生とコモエちゃんと大善寺さんが一緒に?」
「お昼一緒に食べるつもりだったんですよ〜〜 先生はパンを変えなかったんですけど……」

 

 リアルに自分で言っておきながら落ち込む先生。

 

「大丈夫ですよ、コモエが先生のぶんも買ってきましたから、伝助さんも一緒に食べましょう」

 

 そう言ってコモエは小さな体で伝助を引っ張り、外へと連れ出した。

 

 

 外で4人でパンを食べ、一休みしながら伝助はふと3人の体を見ていた。

 

(先生は…… やっぱり大人だよな)

 

 腰に括れが目立ち、胸は小ぶりだが、それよりも腰から下がやはり大人の印象を見せてくれる。

 

(大善寺さんは…… 細いよな)

 

 病的に細いヒカル。

 

(コモエちゃんは…… やっぱりかわいいな)

 

 まだ小学生なのに、エイケンヴでかなりの大きさを誇る胸。体重の半分はこの胸らしい。

 

(ってあれ? 本当にこうだったっけ?)

 

 何かがずれている気がする。
 そう、何かが違う。
 何か分からないけど、何かが違う。

 

「そろそろ時間ですけらみなさん、教室に戻りましょうね」

 

 パンと手を叩き先生がそう言って伝助たちは教室に戻ることにした。

 

 

『やあ、またあったね?』

 

 教室に戻る途中で伝助はあの時の男子生徒とであった。

 

「どうも」
『君は幸せだね、女の子に囲まれて』
「そ、そんなことないですよ」
『ハハハ、そんな慌てなくても』

 

 笑いながら男子生徒は手に持った本を読みながら伝助の肩にてをおく。

 

『だってあんなにきれいな人たちと一緒にご飯食べてるんだから』

 

 確かにそうだ。
 エロイ体をした教師に、かわいい先輩、小学生離れした後輩。
 確かに幸せなのかもしれない。

 

(頭がボーっとする)

 

 さっき頭を打ったせいなのか、頭にもやがかかる。

 

『ははは、妄想はほどほどにしないとね、取り返しが付かないよ?』

 

 そう言って、男子生徒は笑いながら去っていった。

 

 

 放課後、部室に入るとコモエが一人でウドンをふんでいた。
 小学生離れした胸が豪快にゆれ、小学生にしては突き出たお腹もプルプル揺れている。

 

「あ、伝助さん」

 

 ハアハアと荒い息遣いをしながらコモエは伝助に気づき、ウドンふみをやめた。
 いつものエプロン姿で、伝助を迎えるコモエ、

 

「今日もウドンふみ?」
「はい、みんなに食べてもらおうとざるうどんを作ろうとしてたんです」

 

 ウドンを踏むには結構力がいる。伝助の渾身をこめたふみでもなかなかコシが出ない。
 しかし、コモエが踏むとコシが出るし、おいしい。
 何でこんなにコシが出るのか、伝助には分からない。
 そう思って伝助は再び始めたウドンふみに集中しているコモエをみる。
 身長は小さいし、パワーがあるわけでもない。

 

 ぶっとい足で力いっぱいふんでいるだけだ。
 それだけでコシが生まれるとは思えない。

 

(ということは、他の要素が加わるのか?)

 

 そう思って他の部分を見る。
 パンパンになっている制服の中でどうやらお腹の肉が揺れているのか、上下に激しく動いている。
 巨大なおしりも同じようになっているし、巨大な胸も動き回っている。

 

(そうか、上下運動にシンクロするように全身のお肉が動いているから
 衝撃過重が強烈で腰が出るのか)

 

 ふみ終わり、汗だくになっているコモエの姿にひとつの結論を結びつけ、伝助は納得した。
 完全に肉饅頭のような顔に、脂でつぶれた鼻、視界を狭めるほほ。
 肩幅の倍はある腰周りに座ればテーブルになるほどの腹。
 股は常に開いた状態になり、まるで卑猥なポーズのように突き出しているお尻。
 パンパンな腕に、膨らみきった指、足首や膝の位置が分からないほどぶっとい足。
 同年齢の小学生が10人集まってもシーソーが動くかどうか分からない。
 何よりもそこまで突き出たお腹を覆うように鎮座している胸は丸みを保っている。
 でも、垂れ下がり、横に広がってしまっている。

 

「ぶひぃーぶひぃー、伝助さん、できました」

 

 鼻息荒く、完成したウドン生地をもってコモエは着崩れした服を直し(というか、完全に特注で
 作られた制服なのか、一切の露出がないのもすごいが)、なべで湯を沸かし、ウドンを煮出した。
 数分後、出来上がったウドンを冷やし、二人でざるウドンを食べた

 

 コモエ 111/46/65 → 320/280/190 300キロ?

 

 

 300キロを超えた肥満体のコモエの歩く速度はやはり遅く、すぐに息が荒くなる。
 脂肪でつぶれた鼻とたるんだ頬に圧迫される口、そして、結果的にしたから視野を狭められ、
 細く見える眼、脂肪で膨れた顔には大粒の汗がにじむ。

 

「コモエちゃん、大丈夫?」

 

 へとへとになっているコモエに伝助は声をかける。

 

「ブヒィーブヒィー…… 大丈夫…… です」

 

 そう言って笑うが、どう見ても大丈夫そうじゃない。

 

「私…… こんなに…… 太って…… ます…… から

 そう言って自嘲気味に笑うコモエ、

 

(特注かどうか分からないけど、もう溢れそうだもんな……)

 

 そう言って伝助はコモエの体をじっと見る。
 ボタンとボタンから肉が見え、いつはじけてもおかしくない。
 ぞくっと、頭の中で何かがはじけたようなイメージが出る。

 

 ゾクゾクゾクと背筋が凍る。
 頭の中でこれでいいのかと警鐘がなる。 
 そうだ、これじゃだめだ、これじゃだめだ、もっとだ、もっと……

 

「伝助さん…… 大丈夫ですか?」

 

 コモエの声で伝助は我に帰る。

 

「ん…… うん、大丈夫、ちょっと貧血か何かを起こしただけだと思う……」
「本当に…… 大丈夫…… なんですか?」
「うん、もう、大丈夫だと思うから」

 

 そう言って、伝助はコモエのほうに振り向く。
 そこにいるのは、肉の台というべきか…… 伝助よりはるかに低い身長の肉の…… 脂の丘だ。
 立っているのに腹を引きずり、スカートなど意味がないほど巨大で
 熊柄のパンツが食い込んで埋もれている。
 頭から背中、お尻までのラインは完全に折れ線が入っており、
 ビー玉を転がしてみれば絶対にお尻に行く前に止まってしまうだろう。
 ふくらはぎは靴を埋めてしまうほど何段にたるんでヒダになっているし、
 腕はラリアットなどされたと仮定したら伝助の頭など埋まってしまうだろう。

 

「コモエちゃん、そろそろ迎えが来る時間なんじゃないの?」

 

 時計を見るとそろそろいい時間だ。

 

「そう…… ですね…… ぶびぃー 正門まで…… ぶびぃー、いかないと」

 

 完全に顎、首、肩が一体化している脂まみれの顔を動かして、方向を変えようとしているが、
 1歩で振り返れるはずもなく、後ろ向きになるまでに10歩は歩いている。
 一歩動くたびに巨大な胸が動く、その胸片方だけで伝助4人分はありそうで、
 腕にめり込んで腕の稼動範囲を上と後ろに絞り込んでしまっている。

 

「それ・・ ・ぶびぃーぶびぃー じゃあ、ぶびぃー さようならです」

 

 もう一般人のお尻と見間違うほど肉の詰まった頬で殆どどこにどのパーツがあるか分からないほど
 肉まみれの顔で笑顔を作り、コモエはのっそりと、のっそりと体の肉を揺らし、歩いていく。
 背中にあるひだ肉の後姿を見送って伝助も家路に向った。

 

 コモエ 320/280/190 → 800/720/850 700キロ

 

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