710氏その6

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/第5章・杖の魔女

 

眩い光に包まれたアリシアは目を細め…
そして、周囲の空気が変わったのを感じると、周りを見渡した。
気付けばアリシアは椅子にはまり込むように座り込んでいて… もしはまり込んでいなくとも、
自重で立つ事も出来なかっただろうが… アリシアは身動きがとれず。
ボブゥッ、と勢大に放屁すると、アリシアは恍惚とした表情になり…
ゲップをしながら、息を吐いた。

 

「ぁ…ぶふぅ…っ、此処は…?」
「…お待ちしておりました、アリシア様… 随分素敵な姿になられましたね?」
「く… き、貴様は… 魔王の、部下の…っ」
「杖の魔女と申します… 安直な名前な気もしますが、気になさらないで下さいね?
 ふふっ、それにしても可愛らしい姿… 少し、愛でてあげたくなりますわ」
「んぐ…っ、げ、ぷ…っ、や、やめ… んぶうぅっ!?」

 

ゲップをし、放屁を繰り返しながらも、嫌がろうとしたアリシアの顔を、
杖の魔女は両手でぎゅむ、と押し上げて。
途端にアリシアは肉に顔を押され、声を上げることさえできなくなり。
情けない豚鼻を晒しながら、フゴフゴと鼻を鳴らして。

 

「んご…っ、んぶっ、あ、ぶぅ…っ!!」
「こんなにも柔らかくて、心地よい肉… ああ、私にもこんな肉があれば、
 ゼ… ゴモリー様を喜ばせる事が出来るのでしょうか…」
「ん… ふがっ、ぁ… げぇっぷぅ…っ、こ、この、よくも…っ、あひいぃっ!?」

 

アリシアの言葉を無視するかのように、杖の魔女は今度はアリシアの腹肉を掴むと、
ぎゅうっと押しこんで。
魔女の腕は手首まで肉に埋もれ、それと同時に、アリシアは大きな音を立てて、
ぼぶっ! ぶぼぶぅっ!! と激しい放屁をしてしまい… その快感に、思わず甘い声を漏らして。
そんなアリシアの様子に気を良くしたのか、魔女はまるで生地でも捏ねるかのように、
アリシアの全身を揉み込み始めた。

 

「んへっ、ぁ… あひっ、げぷぅ…っ、んげえぇぇっぷっ!!!」
「ふふっ、酷い匂い… 恥ずかしく無いんですか、剣の聖女さん…?」
「んぉっ、ぁ… やめ… ぶふぅっ、やめ、ぇ…っ!!」
「はしたなく屁をこいて… ゲップして… ふふっ、下品ったらないですね…♪」

 

身体を揉まれる度にアリシアの全身に甘い快楽が走り、
次第にアリシアの身体は薄く汗に濡れ始めて。
全身を艶めかしく光らせながらも、魔女に揉まれる度に、ゲップも放屁も止め処なく漏らし続けて。
アリシアの反応が薄れ、口の端からだらしなく唾液を垂らし…
そして、時折ゲップと放屁をする時に身体をビクンと動かす程度にまで消耗した姿を見ると、
ようやく満足したかのように、魔女は手を離した。

 

「…ですが…ふふっ、とても気持ち良かったですよ、アリシアさん♪
 本当はもう少し肥えて頂こうと思ったのですけど…その様子を見る限り、もう充分みたいですね」
「ぁ…うげぇっぷ…ぅ…」

 

魔女の言葉に、消耗しきったアリシアはゲップをする事しか出来ず。
そんなアリシアの姿を見ながら、杖の魔女は笑みを深くすると… そっと、手を上に掲げる。
それと同時に… ヴァルナ、リリン、ケイロン、ローランが、アリシアを取り囲むように現れた。
アリシアは囲まれた事に反応しようとするも、消耗しきった身体では動くことさえ出来ず。

 

「…あーあー、こんなにしちまって… 可哀想に」
「わ、私は此処までやってないよ!? 私は普通に太らせただけだもん!!」
「わ… わたちも、ここまで… えっと… ふくは、わたちらけど…」
「………げぷ」
「何故視線をそらすんですか、『ローラン』さん?」

 

余りに変わり果てているアリシアの姿に、3人は一様に驚いたような、気の毒なような…
そして、羨ましそうな顔をして。
しかし、アリシアをこの姿にした張本人であるローランだけは、唯一視線を反らし…
気まずそうに、ゲップをした。
そんなローランを追及するように、ニコニコと満面の笑みで見つめる魔女。
そんな魔女の笑顔に居たたまれなくなったのか、ローランは…
冷や汗を流すと、ケプ、と小さくゲップをして。

 

「…も、申し訳ないです… 仲間が出来ると思って、ついやりすぎちゃいました…」
「まあ、可愛らしいから良いですけど…
 やりすぎて壊したりしたら、それこそ意味が無いんですからね?
 全員が全員、貴女みたいに強い魂を持ってる訳じゃないんですから…」

 

「…まあまあ、リーンもそこまでにしなさいな。
 セフィリアだって、悪気があってやった訳じゃないんだから、ね?」

 

そんな言葉と共に、ゴモリーが姿を現すと、5人はゴモリーの方に向き直り…
そして、小さく息を吐いた。
ゴモリーはゆっくりとアリシアに近付き、そしてアリシアの顔を覗き込んで。

 

「…うん、まだ大丈夫そうじゃない… それじゃあ皆、この子を介抱してあげて? 意識を取り戻して、元気になったら… 私が、彼女の相手をするから♪」

 

ゴモリーのそんな言葉に、5人は小さく苦笑しながら頷くと…
アリシアを連れて、その場から溶ける様に消えて行った。
そして、ゴモリーは少し不安そうに表情に影を落とし… 口を開く。

 

「…今回は、駄目かなぁ… 今度こそ、同胞になると思ったのに。
 あの子達が同胞になってから大分経つから、そろそろ一人くらい新しいのが欲しいんだけどね…」

 

そういうと、ゴモリーは小さくため息をつき… そして、5人を追うように、姿を消した。

 

 

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