710氏その8
#読者参加型
ルートB:食堂
「…っ、く… 兎も角… 早く、此処から出なければ…」
暫く呆けていたコーデリアだが、少しすると短い手足をじたばたさせながらも起き上がった。
そして周囲を見渡せば、改めて、コーデリアは自分に起きた変化を実感してしまう。
周囲の全ての物が大きい。
嘗ての身体ならば簡単に開けられた扉も、今は背伸びをしなければ開ける事が出来ないだろう。
唯一救いだったのは、彼女たちが通ってきた扉は全て破壊され、開け放たれていたことだろうか。
しかしそれでも、彼女に振りかかった変化は並大抵ではない。
先程まではまだ普通に歩けていたのに、今では身体を左右に揺する様にしなければ、
前に進む事も出来ない。
バランスも大きく変わったからか、度々よろけ、ふらつき。
身体を動かす度に、ハートマークが身体に食い込み、甘ったるく喘いでしまい。
剣のおさめられた鞘をカランカランと引きずりながら歩くその様は、
かつての面影など欠片もなかった。
しかしそれでも諦めることなく、螺旋階段が有った部屋を出て…
そして、その瞬間、コーデリアは目を丸くした。
そこにあったのは、元あった筈の廊下ではなく… 食器や調理器具、
さらに食材や完成した料理等が並ぶ、所謂食堂だったのだ。
荒れ果てた様子など欠片も無く、人気が無い事を除けば、
コーデリアの国の城にも有りそうなほどに立派な食堂で。
余りに魔王城に似つかわしくないその場所に、コーデリアは言葉を失っていた。
身体を左右に揺すりながら、食堂の中を歩くコーデリア。
見れば、椅子もテーブルも整然と並んでおり、そこには血生臭さも何もなく。
慎重に一歩一歩進むコーデリアも、段々と警戒を解いていった。
何しろ敵の気配も、ましてや生き物の気配さえもないのだ。
それはある種当然のことだったのだろう。
そうして、暫く歩き続けたコーデリアの目に、一つの椅子が目に入った。
デザインも色も、他の椅子と何一つ変わらなかったが、そこには文字が刻まれていて。
「…コレは… 私の名前、か…?」
背もたれの裏側に、コーデリア・アーデルと書かれた椅子を見ると、コーネリアは思わず足を止め、そして身構えた。
恐らくは罠だと、コーデリアも理解したのだろう。
罠が発動するよりも早く斬れば問題ないだろうと、腕に近い位置に巻き付けた剣を手に取り、
強引に引き抜くと… その椅子を、真っ二つに両断―――
「いらっしゃいませ、今日は何になさいますか?」
「―――え」
―――した、筈だった。
コーデリアは、今自分がおかれた状況を理解出来ずにいた。
目の前にあるのは、純白のテーブルクロスが敷かれたテーブル。
そして、コーデリアは何故か椅子にギュウギュウに詰め込まれるように座らされており…
足も地面に届かず、身動きが取れなくなっていて。
「かしこまりました、ビーフステーキですね。今すぐお持ちいたします」
「な… 待て、何だこれはっ!?」
いつの間にか剣も取り上げられ、正面の椅子にかけられており。
コーデリアの言葉も聞かずにウェイトレスが立ち去ると、
そこにはポツンとコーデリアだけが残されてしまい。
焦って椅子から抜けだそうとするも、コーデリアの短い手足では何も出来ず。
ジタバタと動くも、身体がタプンタプンと波打つだけで。
唐突に、コーデリアの鼻孔に香ばしい香りが届けば、目の前にはいつの間にかビーフステーキ…
それも脂身がたっぷりで、1kgはあろうかと言うサイズ… が並べられていた。
「どうぞ、お召し上がりください」
「…な…っ、んぐむうぅぅっ!?」
その言葉と同時に、ビーフステーキが唐突に宙に浮かびあがったかと思うと…
コーデリアの口に、いきなり飛び込んできたのだ。
口にいきなり脂身たっぷりのステーキを詰め込まれ、コーデリアは抵抗しようと手を伸ばす、が… 短い腕は口元にさえ届かずに。
息苦しさに、ステーキを咀嚼すれば口の中に脂が広がり… しかし、
本来ならくどくて食べる事が出来なかった筈のその味は、
コーデリアにはとてつもなく甘美に感じてしまっていた。
仕方なく咀嚼していた口の動きは、やがて自分から飲み込むように。
初めは何度も咀嚼していたのに、二三度噛んだのちに、直ぐに飲み込むようになって。
1kgもあったステーキは、あっという間にコーデリアの口の中に消えていってしまった。
「…ぁ… ん、ぁ… な、何なんだ、これは…」
はぁ、はぁ、と荒く息を吐きながらも、何処か恍惚とした表情でコーデリアは呟く。
だが、そんなコーデリアに休む間を与えないかのように、
まるで湧いて出るかのように料理が現れる。
豚の角煮、ポークステーキ、タルタルステーキ、それだけではなくコーデリアが見た事も無いような豚肉・牛肉の料理が山のように積まれていき。
「…ま、まさか… や、やめ… やめ…っ! んぐっ、んむううぅぅぅぅっ!!!」
顔を蒼褪めさせながら、コーデリアが必死に逃げようとするも… 次の瞬間、
次々と料理が浮き上がり… 我先にと、コーデリアの口に飛び込んできた。
顔中に脂身を付けられながらも、コーデリアは抵抗さえ出来ず… 息苦しさから、
肉料理を次々を少しだけ噛んでは直ぐに飲み込んでしまい。
顔を肉料理で覆われてしまったコーデリアからは見えなかったが、
テーブルには料理が次々と補填され、まるで順番を待つかのように宙に浮きあがっていた。
詰め込まれては食べ、詰め込まれては食べ、を繰り返していく内に、
コーデリアの身体は更に変化していく。
スリングショットのような衣服を食い込ませるかのように、腹は前へどんどん膨らみ、
足の上に乗っていって。
腋の下にもでっぷりと肉が付き、腕は勝手に左右に広がって。
しかしそれ以上に乳房は丸々と膨らみ、それだけではなく…
ハートマークの隙間から、白い液体が溢れ始め。
尻肉も椅子をきしませながら左右にはみ出し、椅子は次第に足が歪み、罅が入って。
そして、顔までも丸々と膨らみ、しかし可愛らしさは失う事はなく。
「んぁっ、ん… んぐっ、あむぅ…♥ んぶっ、むぅ…♥」
コーデリアは段々と、甘い声を漏らしながら、まるで飲み込むように肉を喰らうようになり。
そして、とうとう… 重みに耐えきれなくなったのか、椅子がバキン、と音をたてて崩れ落ち。
その瞬間、コーデリアは宙に投げ出され… 地面に、弾むように落とされてしまっていた。
「んぶっ!? んぁっ、んぐ…っ♥」
身体がゴム毬のように弾む度に、コーデリアは小さく甘い声をもらし、呻いて。
両乳首に付けられたハートマークから、ぷぴゅっ、ぴゅうぅっ、と白い液体をまき散らし。
そして弾み終わると、彼女を見下ろすようにウェイトレスが立っていた。
「お食事は満足していただけましたでしょうか?
満足していただいたなら、お支払いをお願いいたします♪」
「しは、らい…?」
「もし満足出来ないようでしたら、此方の首飾りをどうぞ。
首からかけているだけで、満足するまで定期的に口の中に食事が現れる素敵な一品ですよ♪」
「え… ぁ…」
ウェイトレスは有無を言わさずに、コーデリアの首… と言うよりは、
肩に、綺麗な水晶のネックレスを掛ける。
それと同時に、コーデリアの口の中に肉料理の味が広がり…
思わず飲み込むしぐさをすれば、口の中の味は消えてしまい。
その瞬間に、コーデリアは呆けたかのように、蕩けた表情を浮かべて。
「それでは、閉店でございます。またのおこしをば♪」
「え… あ、あれ…?」
そんなウェイトレスの声が聞こえたかと思えば… 周囲の風景は、一瞬で一変し。
崩れ落ちた瓦礫と、荒れ果てた廊下が有るばかりだった。
後に残されたのは、丸々と肥えたコーデリアと、その首にかかった水晶のネックレスだけ。
「…っ、く… ま、また、やられたのか… 早く、早く此処から出なければ… 出て… で、て…?」
変わり果てた自分の惨状に思わず悔しそうに涙を零しながらも、肥えきった身体を波打たせ。
どうにかこうにか立ち上がれば、壁に掛けられていた剣を苦闘しながら手に取り。
そして、言葉を途中で濁らせた。
「出て… どう、すると言うのだ…? あ、あ… 美味しい料理を、たべる… ちがう…
もっと、きもちよく、なる…?」
まるで自分の目的を忘れてしまったかのように、
コーデリアはポツリ、ポツリと自信なさそうに呟いて。
そして、頭をブンブンと左右に振れば、全身もたぷんたぷんと波打ち。
「ちがう… 違う! 私は、国に帰るんだ… 帰って、この呪いを解いて… 元の、生活に…!
ん、むぅ… ん…ぁ…? な、何だっ!?」
必死に、自分に言い聞かせるようにそう言うと、再び口の中に肉の味が満ちて。
思わず表情を蕩けさせながらも飲み込めば、その決意も直ぐにかすみ始めてしまっていた。
そんなコーデリアの足元に、唐突に黒い靄が立ち込めていく。
そして、黒い靄がコーデリアを完全に覆ったかと思うと…
そのまま、コーデリアごと廊下から姿を消したのである。
/ルート選択・リザルド
名前:コーデリア・アーデル
性別:女性
年齢:25歳
身長・3サイズ+体重:125cm 172・153・184 155kg
容姿:両側に可愛らしく結ばれたツインテールに、優しげな垂れ目、そして可愛らしい鼻。
顔は丸々と膨らみ、温和で優しそうな印象を抱かせるように。
可愛らしさこそあれ、綺麗ではない。
ハート型の布地で乳首とクリトリスを隠しているだけの、淫らな姿を晒しており、
布地は柔軟に伸びながらも丸々とした身体をきつく締め付けている。
手足はとても短く、腕は自分の下半身も触れず、足も短いからか、
身体を左右に揺すらないと歩く事もままならない。但し、筋力はそのままである。
乳首は陥没し、乳輪もハート型の布地から大きくはみ出している。
また、母乳も噴きだすようになってしまった。
装備:聖剣/淫魔の正装/女神の髪飾り/堕落の首飾り
備考:とある国の騎士団隊長。
その容貌は最早戦う者だったとは思えず、愛らしく、そして滑稽。
淫らな衣装とその姿からは、知る者でないとそうは思えないだろう。
丸々と肥えたその身体は、しかしながら形をしっかりと保っている。
身体から淫魔の発する臭いと同じ臭いを発しているが、彼女自身は気付いていない。
/因みに他の選択肢の場合の結果
A:大図書館:魔物図鑑を発見してしまった事により、アンケートによって決まったモンスターに近づいてしまう。
C:長い廊下:妖精の群れに襲われ、丸々とした身体を弄ばれる。余りの自分の無力さに卑屈になっていく。