710氏その8
#読者参加型
『ふふっ、それじゃあ後はコーデリアの好きにしていいわ…♥
貴女の気の赴くまま… 本能のままにイきなさい…♥』
「…ぁ… ん、ぁぁ…♥」
口からぐぽぉ、と音を立てて尻尾が引き抜かれれば、
コーデリアは蕩けきった表情のまま小さく頷いて。
口の端から淫液を垂らしながらも、丸々とした身体を震わせながら、その表情は淫蕩としていた。
目の前の淫魔がまるで溶けるように姿を消す。
それと同時に周囲の風景が様変わりしていくのを、コーデリアはただ見ていることしかできず。
変化が終われば、そこは… 黒い空間でも、魔物の居た踊り場でも無く、見覚えのある…
崩れ果てた広間だった。
「ここ、は… んぁ…っ♥ 確か… 入口、近くの…」
たぷんたぷんと身体を波打たせながら、コーデリアは周囲を見渡し…
そして、同時に見慣れた人影を見つけた。
そこに居たのは、コーデリアが信頼し、殿を任せていた女騎士、ミリア。
押し寄せてくる魔物を奥へ通さないように戦っていたからか、鎧は所々傷ついていたものの、
彼女自身は大した怪我を負ってはおらず。
そんなミリアを見つけると… コーデリアは自然に表情を嬉しそうにはにかませながら、
ドスン、ドスンと足音を立てながら、鈍重に歩みを進め始めた。
「んぁっ、ぁ…♥ ミリア… 無事、だったのか…!」
無事な姿をミリアに鈍重に歩み寄りながら、コーデリアはミリアに声をかける… が。
ミリアの反応は、コーデリアの予想を裏切るモノだった。
「…っ!? まだ魔物が居たのか!!」
「え…っ、ま、待てミリア、私だ、コーデリアだ!!」
コーデリアを見た瞬間、ミリアは剣を抜き放ち、そして構えたのである。
当然と言えば当然だろう、今のコーデリアの姿は元からはかけ離れている上に…
更に、どう見た処で淫魔なのだから。
しかしそれに気づいていないコーデリアは慌てて口を開き。
その言葉を聞いた瞬間… ミリアの表情が、怒りに染まった。
「貴様…ッ、魔物の… 醜い淫魔の分際で、隊長を愚弄するか!!」
「ち、違う! 本当だ、私は…」
「黙れ!!」
怒りに吼えるミリアに、コーデリアは弁明しようとするも、ミリアの一喝でそれは遮られてしまい。
剣を構え、駆け寄ってくるミリアから逃げようと走り出すも、その動きは余りに遅く。
全身をたぷんたぷんと波打たせ、ドスン、ドスン、とスローモーションでもかかっているかのような走り方をするコーデリアに、ミリアは背後から斬りかかろうと剣を振りかぶり…
その瞬間、剣が、ミリアの手から落ちた。
「…っ!? ぁ…っ、んあああぁぁぁぁぁっ♥」
「…え… み、ミリア?」
カラン、と剣が落ちたのと同時に、ミリアが背筋を反らしながら、その場に崩れ落ちる。
コーデリアが、後ろを振り返れば…
そこには、自分の股間を抑えながらその場にうずくまる、ミリアの姿が有った。
時折痙攣するかのように身体を震わせ、甘ったるい声を漏らすミリアを見て…
コーデリアは、無意識のうちに喉を小さく鳴らす。
「だ、大丈夫か、ミリア?」
「よ…るなぁ…っ、んぁ…っ♥ こ、の… 魔物め…っ!!」
心配そうに駆け寄るコーデリアに、侮蔑の視線を向けながらミリアはそう言って。
しかし、ミリアはコーデリアが近付く度に甘く喘ぎ、
鎧の隙間から愛液が漏れてしまうほどに潮を噴いていて。
…そんな、ミリアを見て…コ ーデリアの心は、次第にドス黒い何かに支配されつつあった。
汚したい。
目の前のミリアを、自分がされたように… 汚して、壊してしまいたい、と。
以前のコーデリアならば振り払えたであろうその感情も、今のコーデリアでは振り払う事も、
ましてや振り払おうとする感情さえも湧かず。
「…酷いじゃないか、ミリア… 心配していると言うのに…♥」
「…っ、魔物に心配など…っ!!」
まるで淫魔そのもののように、丸々とした顔を淫らに歪めると… ドスン、ドスンと足音を立て、
乳房を、腹肉を、尻肉を揺らしながら…
コーデリアは、ミリアの足元まで近寄ると、その場で座り込んだ。
「人が心配しているのに… そんな事を言う、ミリアには… 教育しないと… いけないなぁ…♥」
「き、貴様…っ、よせ、触るな!! んひ…っ、ぁ、あぁぁぁぁ…っ♥」
コーデリアが尻尾の先端を自身に向けたのを見ると、ミリアは必死になって叫び。
しかしそんなミリアを見ながら、愉しそうにコーデリアは尻尾の先端から淫液を
ミリアの全身に浴びせかけてしまい。淫液を浴びた瞬間、ミリアの声は瞬く間に蕩けていって。
全身を包んでいた鎧はみるみる内に形を失い、剣も溶けて。
ミリアは瞬く間に全裸にされてしまい…
噴きかけられる淫液は、ミリアの全身に染み込んでいった。
「あ…っ、く… あ、はぁぁぁぁぁ…っ♥」
「ほら…素敵な身体に、なってきたぞ…ミリア…♥」
全身を覆う、燃えるような熱さにミリアは悶え。
コーデリアは、そんなミリアを見下ろしながら… ニヤニヤと、丸々とした顔を歪め。
そして、少しすると… ミリアの身体に、変化が現れ始めた。
スラっとしていて、引き締まっていた身体は段々と、ムチムチとし始めて。
腹はプクプクと膨らんでいき、だらしなく段を作り。
尻肉もミチミチと音を立てながら膨らみ、太股も、足全体も見る見るうちに太くなっていって。
しかしそれとは対照的に、豊満だった乳房はしぼんで、
良い処並みと言った程度のサイズに収まっていき。
「あ… あ、あぁぁ…っ、わ、私の、身体が…っ!?」
「ははは…っ♥ まだ、始まったばかりじゃないか… ほら… たぁんと、飲むがいい…っ♥」
「んぶ…っ!? んぐっ、んむうぅぅぅぅっ!!!」
茫然とするミリアの口に、コーデリアの尻尾が突き込まれる。
まるで知っているかのように、コーデリアは尻尾の先端を太くすると…
直接、ミリアの体内に淫液を注ぎ始めた。
その途端に、ミリアの腹はミチミチと音を立てながら膨らんでいき。
乳房は大きさは変わらないままで、腕にもみっちりと肉が付いていき。
脇腹にも余すことなく肉が付けば、尻肉にも、太股にもでっぷりと肉を纏っていって。
美人と言えるほどの美貌を持っていた顔は、丸々と膨らみ、顎も首も境目が無くなってしまい。
変化はそれだけにとどまらず、まだ長さを保っていた手足が、
まるで内側にめり込んでいくかのように、短く、太くなっていく。
曲げられなくなるほどに太く、歩く事が難しくなる程に短くなれば、面影など殆ど残らず。
そこには、まるで鏡餅のようになった、チビデブがいるだけだった。
「ぷ…っ、あははははっ♥ 素敵だ、素敵だぞミリア♥ なんだその身体は♥」
「んぁ…っ、げほっ、けぷ…っ! あ、あぁぁ… こ、こんな… 元に、元に戻せぇ…っ!!!」
変わり果てたミリアの姿を嘲笑い、コーデリアは少しだけミリアから離れて。
ジタバタと短い手足を動かし… 自分一人では起き上がれないのか、
必死になってミリアは身体を動かして。
自分では起き上がる事は愚か、自分をこんな姿にしたコーデリアを睨む事さえ出来ない無力感に、
ミリアは目尻に涙を滲ませて。
全身に汗を流しながら… 体力が尽きたのか、その場でぐったりとしてしまい。
そんなミリアの様子を見れば、コーデリアは満足げに、淫蕩とした笑みを見せて… 口を開いた。
「…どうだ、反省したか、ミリア…?」
「はぁ、はぁ…っ、だ、黙れ… ま、魔物… めぇ…っ」
「ははっ、そんな身体で凄んでも滑稽なだけだぞ♥ ほら… 立たせてやろう…♥」
「んぎゅっ!? あ、んぁ…っ! あぅっ、んぐぅっ!?」
コーデリアはミリアに足をひっかければ、まるで転がすようにミリアを起き上がらせて。
余りの勢いにミリアは前のめりに倒れ… そして、腹がつっかえて反対側に跳ねかえり。
更に後ろに倒れそうになれば、尻がつっかえてまた跳ねかえってしまい。
あまりに滑稽なその姿にコーデリアは失笑しながら… 丸々とした身体を震わせた。
「ああ…♥ なんて、快感なんだ…♥
あのミリアが、こんな滑稽で、無様で、愛らしくなるなんてぇ…っ♥」
丸々とした身体を、乳房を抱えるようにしながら、
まるでハムのように尻尾を自分の身体に巻きつけて。
それにさえ快感を覚えながら… コーデリアは、甘く息を吐く。
途端に、コーデリアの羽はメキメキと大きくなり… 更に、コーデリアの瞳が金色に染まって。
そして… コーデリアは、体中から、これまで以上に濃密な、淫らな臭いを漂わせ。
「…もっと… もっとだ… もっと、もっと…♥ そうだ、世界には美しい女性がもっといるんだ…
その全て… いや、美しくとも、美しくしてからこうすれば良い!
男なら美しい女に変えてからこうしてしまえば良いんだ…ッ♥』
コーデリアは、誰に告げる訳でもなくそう言えば… 全身から、ドス黒い靄が立ち上り。
それが形を為したかと思えば… そこには、コーデリアが倒した筈の魔王…
若干丸くなってはいるが… が、姿を表した。
「御苦労だった、コーデリア… お陰で私も蘇れたぞ… 強き者が堕ちた時の味… 甘美であった…
まあ、これは少し予想外だったが」
『ぁ… あ、ぁ…♥ 貴様は… 魔王…?』
「ま、魔王…? そ、それじゃあアレは、本当に… けぷっ、コーデリア、様…っ!?」
魔王は若干丸くなった自分の身体を撫で、少し恥ずかしそうにしながらも、コーデリアを労い。
憎むべき対象である筈の魔王を見て、コーデリアは… 何故か、抵抗する気も、
刃向かう気も起らず。
その場で、淫蕩とした瞳で魔王を見つめていた。
そして、魔王の言葉で漸く目の前の、丸々と肥えた淫魔がコーデリアだと理解したミリアの表情が、瞬く間に絶望に染まっていって。
「まあ良い… コーデリアよ、私に仕える事を許そう。
その力を振い、存分に、欲望の赴くがままに動くが良い」
『あ… ああ… 魔王様…♥ 私の、欲望の… 赴くがままに…♥』
「こ… コーデリア様!! しっかりして下さい、コーデリア様ぁっ!!!」
自分では身動きの取れない程に肥えさせられたミリアは必死に叫ぶも…
それは、コーデリアには届かず。
コーデリアはにんまりと頬を歪ませれば… ミリアに、襲いかかったのである。