針小肥大

針小肥大

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-14-

 

「んふぃ〜♥、なに撮ってるのょおお、恥ずかしいからやめでよぉ(笑)」

 

肥満者専用の歩行器に乗りながら、まんざらでも無い様子で後輩からカメラに撮られている
あれから三週間が経ち、一通りに介護されながらの生活に慣れ、研究所に暮らしながらの職場復帰をする事になった。

 

「お腹も撮ってね、汗ばんでて、色っぽいでしょ」

 

お腹はすでに突き出てるが、体を少し前のめりさせて、よりお腹を強調させる
今の私は汗が大量に出る事から、胸はシャツを着ているがお腹は発汗しやすいように、
出しているのだ
歩くごとにプルプル震えるせいで人目に付くが、こうしなければ体が冷えて体調を崩してしまう

 

とてもセクシーとは呼べないが、これが痩せていればセクシーと呼べるかもしれない肌の露出度が
あるのだからあながち色っぽいっといっても間違いではないのではないかと思うようにしてる

 

あの後、後輩のスキンシップにもなれた私は、
還って自分の体をどうせならと後輩限定だが主張するようになった
半ばやけくそで半ば興奮してくる心境だ。

 

これが見も知らぬ他人がいるところだと、今のような会話のやり取りはしないが
誰も周りにいないときはこういうやりとりをしている。

 

 

「先輩のお腹、可愛いですっ!」

 

後輩が私の垂れたお腹を抱きしめる

 

「ふふっ、垂れていても、中々の弾力があるでしょ、私のお腹」
「はいっ!」

 

 

最初、少し開き直った時は恥ずかしかったが、
だんだんと他の人には無い魅力が垂れている贅肉ごとについていると思い込むようにすると、
逆に私自身が、ぶるんぶるんな体を強調する事になんだか興奮してくるようになった
1人で思い込むだけでは自信にはならなかったと思うけれど、
なにせ後輩が私の肉という肉を愛おしんでくれるのだから

 

ちょうど今は、着替えもすんで、職場復帰の一日目の記念ということで後輩が写真を
撮っていたのだが余計な時間を費やしてしまったようだった

 

 

-15,1-

 

「んぁああっ!っぷふぅう!、あ、あどもうじょっどで研究室ね」
ゆっさゆっさと、体を揺らしながら研究室に向かっている
汗が垂れて、廊下にぽつぽつと私の歩いた後に続いて水たまりが形成されている

 

途中で、何人かの同僚からあいさつされるが、これがなかなか返答するのに困る

 

「んっづづづづ!」と必死でお肉を揺らしながら歩いているときに言われるので
ちゃんとした返事ができない。結果として

 

「んはあっ!!お、おあ”よおござぃますぅうう」とあいさつを返してしまう。

 

さすがに必死すぎる形相で歩いているせいか、時折ぎょっとする同僚もいる
たぶん時期慣れてくれると思うけど、なんとなく申し訳ない。

 

なんとか研究室に着いて、ソファのような椅子に座り、特注で作った腹の肉を垂らせておける
机に座ると

 

「先輩っ、はいっコーラ!」
「ぐひ〜、ありがとお」

 

近頃、近くの卸売りで激安販売しているお店で
コーラを大量購入してきた後輩が毎日、ことあるごとに恵んでくれるのだ

 

「げえぇぇえええええええええええつぷ!!ってだめよ、ここ仕事場なんだから…」

 

我ながら恥ずかしいが、今の私は、牛の鳴き声にも負けないゲップをだしてしまう
出すタイミングをコントロール出来ればと思うが、ゲップの我慢は中々難しい

 

席に着いた後は、主に研究資料の作成や、実験室のデータの分析や管理をする
この体では、様々な薬品や菌を扱う実験室での作業はもうできないし、
もう実験室に入るためのドアにも体を通す事が出来ない。

 

だからこうした事務作業や、実験室外でできる研究をすることになっている
事務作業だからこの体でもできると思われるが、そうでもない
今ではパソコンでキーボードを打てるが、このキーボードも特注品なのだ
指と指の間に隙間も無くなってしまう程太くなってしまった指ではキーボードをまともに
打つ事が出来ず新しく特注でキーボードを作ってもらった

 

 

-15,2-

 

午前中の仕事を終わらすと昼休みに入る、昼食の時間でもある。
デスクに昼食を持ってきてもらって食べたい所だが、それでは自分のためにならないため
後輩に手伝ってもらいながら歩行器を使って時間をかけて食堂に行く

 

食堂に行く途中、私のお尻を後輩が押して進んでいたのだが
プチン!いう音と共にベルトがちぎれお尻が
歩行器の段からはみ出てしまった

 

「あ、んんっぅうう!、は、はやぐもぢあげでぇ!」

 

お尻が垂れ落ちた方向に自重が掛かり、バランスが崩れ倒れそうになる

 

「すっすいませんっ!」
後輩が持っていたジョッキを使って急いで持ち上げる

 

「んっううふう、も、もうっ!気をつけなさいよね」

 

 

新たに持ってきたベルトを使ってお尻を縛ると急いで食堂にすすむ

 

昼食は至って普通の量を食べる
一日に三回、食事とは別の時間に液体でエネルギーを取っており
食事はあくまで液体飲料では補えない成分や楽しみのために取っている

 

食堂に着くと、私の事を初めて見る者がいるのか

 

「噂には聞いてたけど、人間ばなれしてるな」
「あれ、なに?」
「まるでスライムみたい」

 

といった声が聞こえてくる
視線も同様だ
私の事は噂や事故として既に知られていたが
私のリハビリや検査などは研究所の一角で同じ部署の職員と一緒に行なわれており、
他の部署の同僚は私の変貌した姿などは見てもいなかった。

 

反応には少し傷つくが、言われもないような誹謗中傷は特にないので、なんというか予想範囲内だ
上で言われた言葉よりは、同僚の
「割と美人だったんですが、残念」が一番、ショックだったかも知れない。

 

「先輩、どうしました?」

 

 

そんなことを考えているうちに後輩が食事を持ってテーブルに戻ってきた
何度も言うようで悪いが食堂にも特注の椅子とテーブルが用意されている

 

特注の椅子はどたぷーんと腹の贅肉をゆったり垂らすことができ、お尻もいい感じに
フィットしている
机は、私の垂れている胸の上にフィットして付くように作られている。仕事のデスクも同様だ
その机の上に、ふりそでのような二の腕を垂らし、スプーンとフォークを使ってがつがつ食べる

 

「んふっう!、やっぱり食事はこうでなぐっちゃ!」

 

ここの所、液体でしかカロリーを摂取していなかったので、すごく嬉しい
満腹には程遠いが、やはり食事は噛むに限ると思う。
食べ終わると、とある薬を出し、それを飲む
筋力を増大させる薬で、肥大化して次の日から飲みはじめている
副作用などは人によっては気持ち悪くなったりするらしいが、私は特にそういった症状は
でていないので普通に飲んでいる

 

食事が終わると仕事場に戻り、仕事をする。
仕事をしているとき、便意や尿を催す事があるが、その場合はおむつを履いているのでその場でする。
間に合わないというより、歩くときあまりにも力む為に、漏れてしまう事があるのだ
そのため、なるべく寝る前と朝起きた時に、やるべきことはするように心がけている、
尿は致し型無い。

 

これが仕事をする上での日常の一通りの苦労だ
例外や予測がつかない自体があるだろうが上手く対処していく他ないと思う
私を慕ってくれている後輩もいるし、おそらくその後輩とのコミュニケーションで私の羞恥心、
いや…心の有り様は変わってもいくのだろう、
この三週間で、かつての私なら考えられないくらいに恥ずかしいことが今では私にとって「普通」と
思ってきているのだから、これが一ヶ月、二ヶ月たったらどうなるかわからない。
怖いとも思うし、なんだかわくわくもする。

 

さて今日の夜は首の肉をマッサージしてもらおうかな、後輩ちゃん。

 

 

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