albeit 肥散な報酬

albeit 肥散な報酬

 

 

2月9日 多くの女の子たちが意中の相手に贈るチョコレートの用意をしているであろう時期、
デビルークの第2王女と第3王女もあるチョコレートを求めてここに来ていた。

 

「アルバイトの報酬が、プランド星の上質カカオ豆を使ったチョコレートって、
気前の良い話だよなあ」
「それでナナもリトさんに贈るチョコレートをもらいに来たのかしら?」
「い、いやこれはだな、姉上と美柑とセリーヌとメア、それにお前と・・・」
「まあそれは貰ってからの話にしましょう」

 

街の郊外の廃屋にナナとモモを含めたアルバイト希望の(宇宙人の)少女達が集まっていた。
彼女らの前にアルバイトのオーナーである、地球人と大差無い姿をした宇宙人、
ファッター星人の男が姿を見せた。
彼は希望者の外見を一瞥すると仕事についての説明を始めた。
「 えーお二人はこのスーツを着て倉庫の整理をお願いします。」
「後の皆さんは私の船の中で事務の仕事をしてください」

 

「私達2人だけ別の仕事ですか」
「倉庫の掃除だけなのにこんな格好しろってのも、ちょっと妙だな」

 

お二人とは、言うまでもなくナナとモモである。
二人が着ている服はスーツと言うよりも、むしろレオタード、
もしくは全身タイツに近く、肌が薄緑色の布地にくまなく覆われ、
露出度はないがボディラインはくっきりと出るデザインだ。

 

だが倉庫での作業を続ける内にそんな事は考えなくなっていった。
黙々と作業を続ける二人、そうしている内に体の不調を感じ出す。
「脚が・・痛い・・・」
立ちっぱなしの仕事が辛いのか、しきりに膝をさするナナ。
「い、息が・・・」
長時間の労働に疲れ果て、呼吸が荒いモモ。

 

 

お姫様にとってアルバイトはここまで辛いものなのか。
いや違う、これは倉庫に充満した薬品ガスの効果によるものだ。
思考力の低下は薬品の直接的な効果によるもの、
体の不調は薬品のもう一つの効果による間接的なもの。
そう、その効果とはつまり・・・

 

 

倉庫の扉が開かれた、光と新鮮な空気が入り込みナナとモモの意識を正常に戻していく。
「リト!?」 「リトさん!?」 「ナナ!モモ! 大丈夫・・・!!」
入ってくるなり絶句したリトを不思議がる二人。
しかしすぐにその理由に気づいた。
「 ふ、ふ、ふ、太ってる!!!」
そう肥満化、双子の細い肢体はとても丸々とした肥満体になっていた。
スーツの仕様のために、体はちゃんと覆われているが、
変貌した丸いボディラインがくっきりと浮き出ている。

 

「またこんなカラダに・・・・・」
実を言うとナナは地球に来る前に寄った星の果実を食べて太ってしまったことがある。
 ( 星のカジツにはゴヨウジン☆ 参照 )
今回は、その時よりも一回り大きな肥満体だ。
ペタンコだった胸は、立派な巨乳、いや爆乳にまで成長していた。
スーツの上からでもくっきりとした深い谷間が見えている。
それよりも大きく成長したお腹は、大きな胸を乗せながら、
ドンと丸く突き出ている大きな大きな太鼓腹である。
お尻は胸と同等のサイズで、これまたスーツの上からその存在を激しく主張している。
前回と同じく手足と尻尾にはほとんど脂肪が付いてなくて、
今回はそれに加えて顔に全く肉が付いてない。
つまり、胴体のみが大きく丸く膨れ上がったまるで風船の様な肥満体である。

 

 

 ナナ・アスタ・デビルーク
  151cm 43kg  68・54・77
      → 98kg 98・112・98

 

 

「うう 今度は私まで・・・」
モモも変わり果てていた。
重さと横の大きさは同等だが、体型は全く異なる。
ナナが風船ならモモは樽。 顔を除いた全身が満遍なく膨張している。
二の腕も十本の指に至るまでムチムチ、どころかブクブクと膨れ上がっている。
元々のサイズの差から、胸のサイズ自体はナナよりも勝っている。
しかし整っていた形は崩れ、大きく迫り出したお腹とほぼ一体化してしまってる。
首は膨れ上がった首周りの脂肪に埋もれてしまってる。
下半身も同様の有様で、脚の隙間も腰のくびれも消え失せ、
パンパンに張り詰めた脚が密着している。
その中でもお尻は綺麗な形で突き出ていて、それこそ桃の実の様だ。

 

 

 モモ・ベリア・デビルーク
  151cm 45kg  78・54・78
      → 94kg 103・105・101

 

「・・・『希少動物を肥育して売りつけていたファッター星人の違法ブリーダー、地球へ逃亡?』 
って記事をこの前どこかで見かけたんだよ」リトが二人に背を向けて話しだした。
「それで今朝から二人が見つからなくて、ファッター星人の所にちょっとしたアルバイトに
行きますってメッセージがあって、もしかしたらって思ってきたら・・・」
「わざわざ倉庫を開けておいてくれて有難うございます、地球人の少年よ」
倉庫にファッター星人が入ってきた。
三人が怒りを込めた視線を向けたが、構わずに語り続ける。
「やはり売りつけるのは、この二人の様な人間型宇宙人の方需要有りましてね。
「人間は捕まえて肥育するのに時間をかけるのはリスクが大きいから避けてましたが、
「新たに入手した肥満化薬により短時間での、しかもある程度コントロールできる肥育が
可能になりましてね、
「これもあの男、アイ・ミカヤの「おい、早く2人を元に戻せよ、でないと・・・」 
延々続く語りをリトが遮った。
彼の向ける視線は怒りに加え気遣いが混じっていた。
「でないと? 大人しくしていないと君こそ命がありませんよ?
「いや、お前の命が危ないぞ・・・」

そう二人を太らせたファッター星人への怒りと、そんなことをしでかした彼の命への気遣いが
混じっている視線だ。
「いくらデビルーク人といえども、尻尾を抑えればどうと言うことはありませんよ」
ファッター星人がリモコンを取り出しボタンを押す、
同時に二人のスーツが変形し尻尾を締め付ける。しかし・・・
「大丈夫ですよ」 「えっ?」 「馬鹿な!」 「ここまで太ると神経も太くなるんだよ・・・」

 

 

 

「よ、良かったなぁ、スーツを脱いでしばらくしたら元の身体に戻れるって」
リトは、被害者であるナナとモモ、加害者である、フルボッコにされつつも命は助かった、
ファッター星人の両者に向けた安堵の言葉を発した。
「・・・それじゃあ、先に帰ってますね・・」
「  ああ、そうだ! これ使えよ」 リトが二人にあるアイテムを渡す。
「こいつは」 「ぴょんぴょんワープくん・・・」
「こいつならすぐに家に帰れるし、そのスーツも脱げるから一石二鳥だと思うぞ」
「  ありがとう・・・」 「  有難うございます、リトさん」

 

 

 

リトの家の自分たちの部屋に戻ってきた二人、
ぴょんぴょんワープくんは生物以外のものは転送されないので当然ながら全裸である。
つまり二人はその肥満体を余すことなく露出してしまってる。
その脂肪に覆われた体は、変わってない可愛らしいままの顔と相まって
ある種の色気が充満させていて、それを好む者は法を犯してでも手に入れようとするだろう。
あのファッター星人の様な犯罪者が出てくるのも無理の話かもしれない。

 

「しかし、ひどい身体になっちまったなあ・・・」
「  ナ、ナナは、に、二度目じゃないですか  ぜぃ・・ぜぃ・・・」
モモは椅子に座り込んでる。
首自体が無くなるほど付いた首周りの脂肪に気道が圧迫されてしまい、
ワープくんで飛んできた玄関からこの部屋に上がるだけでも息苦しそうだ。

 

「何度って問題じゃねえよ! あ痛てて・・・」
ナナはベッドに寝転がり膝をさすっている。 
今の体においても手足は以前の細さをまだ保っているが、
そんな脚は増した体重を支えるには細すぎる。
こっちはここまで上がるだけでかなり膝に負担がかかった様だ。

 

「しかし プラント星のチョコレートは・・・」
「そんなもの、ウソに決まってるだろ・・・
あーあ、食べ物につられてまたこの様か・・・」

 

その頃リトは自宅へ徒歩で帰っていた。
その手に持った袋にはチョコレートが、
ファッター星人がアルバイトの報酬として約束していたプラント星のチョコレートが入っていた。

 

(あいつ、事務の仕事って言って二人やこれまで肥育した動物の密売手続きをさせていた)
(で、その人達の分のチョコレートは本当に用意されていた)
(それで、頼み込んで分けてもらったんだ)
( あんな目に会ったのに何も無しで済ませるわけには行かないからな)

 

「これって、オレからのバレンタインチョコに、ならないよなぁ」 
「ホワイトデーの3倍返しの為にゃオレもアルバイトしないといけないかもな」

 

turn fat 変わってしまったもの に続く)

 

 おまけ


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