変身!まるっと舞ちゃん!

変身!まるっと舞ちゃん!

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「どうぞ、お茶でございます」
「ど、どうも・・・」

 

震える手で執事さんからカップとソーサーを受け取る。
このカップだけでウン十万だというから驚きである。

 

「そんなに緊張する必要は無い」
「無茶を言わないで!」

 

細田さんや、私みたいな庶民にウン十万する物持たせて落ち着けは無理だよ・・・
どうしてこうなったと私は今日一日を振り返る・・・

 



 

「沖方、すこしいいだろうか?」
「ん?どうしたの?」

 

午前の授業が終わって昼食を摂ろうかという所に細田さんがやってきた。
因みに細田さんの体型については例の秘密道具が効いているのか誰もつっこまなかった。

 

「今日の放課後開いているだろうか?」
「うん、特に用事は無いけど?」
「そうか、ちょっと話したいことがあってな。家に来ないか?」
「え?」

 

また急な話である。
というかまず周りがざわついてる事に目を向けてください。

 

「ん?どうした?」
「い、いえ・・・別に。
 じゃあ放課後に」
「ああ」

 

それだけ言うと細田さんは自分の席へと戻っていった。
話というのはやっぱりあれだろうか?

 



 

その後、特に何事も無く放課後になり、細田さんの家に行くため玄関まで来たわけだが・・・

 

「細田さんの家ってどっち方面?駅側?」
「そうだな。駅を超えた向こうに小さい丘があるだろ?あそこだ」
「・・・そこって・・・」

 

細田さんの言う"丘"は私たちの間で一種のあだ名がついている。
通称"全ては遠き幻想の城(アヴァロン)"だ。
丘の上にドンと一軒の城が構えている。
しかもその丘丸ごとその城の敷地という有様なのだ。
そこだけまるで御伽噺の舞台のような様子からアヴァロンなんて呼ばれてる。
まさかあそこが細田さんの家だったなんて・・・

 

「む?どうかしたか?」
「い、いえ別に・・・」
「そうか。丁度迎えも着たな」
「え?」

 

そこには銀色の車が止まっていた。
人が後ろに羽を広げたような独特のエンブレムは・・・

 

「ろ、ロー○スロ○ス・・・」

 

普通の高校に横付けされた高級車というのは非常にシュールだった・・・

 



 

そんな車に揺られること10分ぐらい。
ようやく丘のふもとの門まできた。
ここからさらに10分ぐらい走るらしい。
不便じゃないのだろうか・・・

 

「ところで一つ聞いてもいい?」
「なんだ?」
「なんでうちみたいな公立の学校に?」
「ああ、剣道が一番強かったからな」
「へ?」
「ほかの高校も調べたんだがうちが一番強豪だった。実はうちはそこそこ名の知れた所なんだぞ」
「あ、そうだったんだ・・・剣道は全然詳しくなくて」
「まぁ普通の女子生徒はそんなものだろう」

 

そんなことを話しているとどうやら城のほうについたらしい。
すっと音もなく車が止まる。
すぐに運転士の人が扉を開けてくれる。

 

「「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」」
「ああ、ただいま」

 

玄関にはメイドさんに執事さんやらなんやらがならんで出迎えてくれた。

 

「・・・こんなところにきて私大丈夫かしら?」
【大丈夫だ、問題ない】
【ドヤ顔してんじゃないわよ】

 

バフがドヤ顔で話しかけてくるから適当に流しておく。

 



 

そんなこんなで部屋に通され今に至る。

 

「それで、話って?」

 

執事の人が部屋から出て行くのを見てから本題を聞いてみた。

 

「ああ、わかってると思うがあいつらと今後また戦闘をすることになるだろう。
 だから今のうちに情報交換や今後の対策をしたかったのだ」
「なるほどね。確かに重要ね」

 

といっても私もわからないことだらけなのだが・・・

 

「とりあえずバフとそっちの子・・・えっとデポドゥチャだっけ?
 そっちの話をしてもらってもいい?」
「おっけぇよー☆私はデポドゥチャ、長いからデポとでも呼んでね☆
 宇宙警察の先行密偵部隊所属よ☆」
「でも宇宙警察はバフが他には地球に来てないって・・・」
「先行密偵部隊はその性質上僕たち実働部隊にもその任務が教えられることは少ないんだ。
 だから僕も知らなかったのさ」
「なるほど、スパイみたいなもんね」
「そうねー☆そういう認識でいいわよ☆」
「じゃあデポ。あなたの知ってる情報を教えてくれる?」
「はいな☆」

 

デポが言うにはガリンズはもう大分世界情勢に食い込んでいるらしい。
かなりの有力者達と繋がっており殆ど支配されたも同然だという。
だがまだ取り返せる所だと言う。

 

「まぁそういう人たちは裏で黒い事やってるわけ☆
 たたけば埃なんていくらでもでてくるからね☆」
「そりゃまたえげつない事で・・・」

 

こいつ・・・本当に宇宙警察なの?
つまり大元さえたたけばあとはこいつが"事後処理"をしてくれるそうだ。

 

「つまりはローブを倒せばいいのか」
「まぁ簡単に言えばね☆」
「じゃあ次はあいつの対処法だな・・・」
「うーん・・・あいつ自体が戦闘してくるわけでないなら一人が雑魚を足止めして
 もう一人が抑えればいいけど・・・」
「まぁそうはならないだろうね。向こうだってなんらかの戦闘手段は持ってるはずだ」
「ですよねー
 ああ、こんなときプーさんがいてくれれば・・・」
「プーさん?あの黄色い─」
「舞ちゃんそれを呼ぶのはまずいって!」
「違うわ!流石に私でもD社に喧嘩は売らないわよ!
 ずいぶん昔に会ったことがあるんだけどね、外人さんでデッ○プールって名乗ってたわね」
「ふーん・・・強いのその人?」
「よくわからないけど首が飛んでも繋がれば復活できるといってたわ」
「なんだその化け物は・・・」
「さぁ?常にマスクしてたから顔もわからないし」

「むしろ舞ちゃんは何でそんなのと知り合いなのさ・・・」
「いいじゃない、そんなことは。
 それよりも相手との戦闘か・・・こっちになんか兵器的なものはないの?」

 

あの人が警察に職質されたのを助けたというのはさすがに
彼の名誉的にも黙っているほうがいいだろう。

 

「あのですねー・・・一応スーツという兵器が・・・」
「相手がどういう手で出てくるかわからない。ならなるべく戦力があるほうがいいだろう」
「うーん・・・一応あるよ?」
「まじで!?」

 

だめもとだったが言ってみるものである。

 

「うん、その名もKR○Wー○KUといってね」
「おいやめろばか、火星と戦争でもする気か」
「じゃあ・・・手に溶断破砕マニピュレーターでもつける?」
「黒歴史でも呼ぶ気か!!」
「このスーツすごいよぉ!流石F.A.T. 2234のカスタム(と書いてお兄さんと読む)!」
「すまないが・・・沖方達はいったい何を話しているんだ?」
「世の中にはわからない方がいいこともあるのよ☆」

 



 

「結局(著作権的に)使えそうなのはスーツ用に設計された高出力光子ライフル及びハンドガンと
 細田さんが使ってた単分子剣、それといくつかのトラップか・・・」
「だからKRS─」
「邪ッチェリアアァッッ!」
「カァオ!」

 

くだらないことを言うバフをぶん殴って黙らせる。

 

「武器が・・・欲しいと言ったのは君じゃないか・・・わけがわからないよ・・・」
「黙れ異星人」

 

まったく・・・ろくでもない事をしゃべるやつだ。
ただでさえこの作品毎回冷や汗かきながら作ってるのに・・・

 

「作品・・・?」
「なんでもないわ、第四の壁的な話だから」
「そ、そうか・・・」
「そうそう。なに、気にすることはない」

 

まぁトラップがあるのなら多少はましになるかな。

 

「じゃあ私はちょっと出かけてくるわね☆」
「デポ?」
「向こうの戦力を調べてきちゃう☆」
「しかし、つかまったら」
「そんなヘマしないわよ☆」

 

なんだろう・・・フラグのにおいしかしない。

 

「そうか、ならば頼む」
「いや、今の台詞を聞いて頼むの!?」
「む?何か問題があるか?」
「いや、どう考えてもよくないことが起こりそうな事を言ったじゃない!?」
「しかし、彼女が一番隠密行動に優れているのはたしかだ。
 あのローブと戦闘するにしても情報は欲しい」
「まぁそうだけど・・・」
「まぁまぁ舞ちゃん☆」
「デポ・・・」

 

まるで母親が子供に優しく諭すかのように話しかけてくる。

 

「安心なさい。私は捕まらないわ。
 誓ってもいいわ、私は決してつかまらないで戻ってくる。」

 

その真剣な目に何もいえなくなった。

 

「・・・わかった。でも無理はしないでね」
「もちろんよ☆」

 



 

その日はそのままお開きになり一週間たった。
デポが戻ってきたからと細田さんにまた呼ばれたのだ。
またもや車に運ばれドナドナをBGMにしながらアヴァロンまできたわけです。

 

「ところでデポ?どうやって調べたわけ?」
「人間の金持ちにも馬鹿っているのよ☆」
「大体わかったわ・・・」

 

つまりその馬鹿についていって向こうの本部を見つけたのだろう。

 

「基地の場所はここからちょっと離れた所にある病院の地下。
 で、これが向こうの地図の見取り図ね☆」
「病院?」
「そぉ☆数年前につぶれた廃病院ってやつね☆」
「ああ、あそこか」

 

デポの言う病院というのは数年前に医療事故を起してつぶれた病院だ。
なかなかの規模だったのだが起こした医療事故が所謂バイオハザード的な事故だったために
数十人規模の死者を出した為に閉鎖したのだ。

 

「なるほど、あそこの地下ならかなりのスペースがあるだろう。
 さらに上は閉鎖された病院。人も寄りつかない訳か」
「さらに言えばあれだけ大きな病院なら予備電力用の発電機だってあるでしょうしね」
「好都合というわけだな」

 

本拠地がわかったのなら話は早い。
あとは何とかして敵地に乗り込んでぶっ飛ばせば終わりだ。

 

「ところがギッチョン。そう簡単にはいかないのよね」
「へ?」
「これを見て」

 

そういってデポが何枚かの写真を取り出す。
映っていたのは何か巨大な物。
まるで人の腕のような・・・

 

「ロボットの腕か?」
「そうよ。警備が厳しくてこれ以上は近寄れなかったけどね」

 

ロボット・・・まぁあんな獣戦争連中のような奴らを連れているんだ。
巨大兵器があってもおかしくは無いだろう。

 

「これ、手持ちの装備で破壊できるの?」
「不可能では無い・・・としか言えないわね。
 トラップだってかなりの高火力だから上手くすれば破壊できるわ。
 ただ・・・起動前にとりつくってのが条件だけど」
「ですよねー」

 

こんな腕にぶん殴られたらスーツを来ていても無事では済まないだろう。

 

「少し気になったんだが、奴らは武力による制圧はしないんじゃなかったのか?」
「まぁ保険でしょうね。私達宇宙警察から逃げるための。
 惑星保護条約で逮捕のためになら実力行使が認められてるからね」
「武力には武力か・・・」

 

こいつら本当に警察か?
どっちかというと軍隊だろ・・・

 

「向こうがロボットを持った相手ならKRS○ーM○Uを使わざるを得ない!」
「うるせぇピーピーピーボボボボすんぞ」

 

そこまでして貴様は鴉になりたいか。

 

「最近舞ちゃんのつっこみがキレキレな件について」
「自業自得でしょ☆」

 

兎にも角にも、なんとかするしかない。

 



 

「と言うわけでやってきたわけだけど」
「これは凄いな・・・」

 

病院まで車を回して貰い、そのまま地下の基地へと侵入した。
中には警備用のロボット達がうじゃうじゃといる。
そしてその奥で鎮座しているのは・・・

 

「全長大体4m位だな」
「・・・赤と青と白のトリコロールカラーだね」
「これは・・・やばいかもね・・・」
「っていうかそろそろつっこんでもいい?」
「「「どうぞ」」」

 

私はすぅっと息を吸い込み。

 

「どうみてもG1コン○イじゃない!!今までTFネタやらねーなと思ったらここかよ!ふざけんな!
 あやまれ!タ○ラト○ーにあやまれ!というか謝りますごめんなさい土下座でも何でもします!」
『ダレダ!?』

 

そりゃ気付かれるけど、それ以上に私にとっては、やらなければいけない事だったのだ。

 

「もうなんでもいいわ!行くわよ!」
「応!」

 

今回の連中はG1仕様か・・・破壊大帝居ないだけマシね。

 



 

「いい!細田さんは奴を狙って!私は雑魚を!」
「了解!」

 

ダッと細田さんが駆け抜ける。
何体か反応してるけどそれをハンドガンで打ち抜く。
スーツと連動してバイザーにロックオンカーソルが出てくれるのはありがたい。
向こうも私を敵として認識したのか、細田さんを追うのと私を迎撃するのとで二手に分かれた。
だが動きは細田さんの方が私よりもずっと良い。
目の前の敵を切り捨てながらコン○イに近づく!
もちろん無傷では済まない。敵と戦う度に少しずつ太っていく。
だがそのたびにスーツのおかげでどんどん速度が上がってゆく。
そんな細田さんの後ろから近づく敵は私が吹っ飛ばしていく。
勿論私の方にも一杯敵は来る。
こっちもいくつか攻撃を受けて身体が徐々に太る。
だが今更といえば今更だ。
ぶっちゃけ100kg超えると一回の攻撃で太る4,5kgとか割りと誤差だ。
ついに○ンボイの目の前に躍り出た細田さんはそのまま飛び上がり剣を振り上げる。
これならいける!
そう確信した時だった。

 

「甘いな」

 

ガキンと細田さんの剣が何かとかち合い止められる。
そのまま細田さんははじき飛ばされた。
体勢が悪かったのか上手く着地できなかったのだろう。
ぶよんと大幅に太ったのが見える。
ありゃ100kgの大台行ったかな?
そんな細田さんを止めた相手は例の・・・

 

「ローブ・・・!」

 

宙に浮いたままローブが語りかけてくる。

 

「貴様らは甘いな。詰めも計画も、そして覚悟も」
「あなたには言われたくないわね。
 私は自分のふるさとを守りたいだけ、あなたは上からの命令を実行するだけ。
 そこに何かあるの?覚悟が」
「貴様・・・死にたいか」
「いえ?これっぽちも。あんたに私を殺せる覚悟があれば話は別でしょうけどね」

 

煽る。
少しでもこっちに気を向ければ・・・

 

「だからお前達は甘いのだ」
「くっ!」

 

ローブが振り向き、細田さんに向かって何かを投げた。
キンと金属音がして何かがカランと音を立てて落ちる。
どうやらナイフのような物を投げたようだ。

 

「貴様の動きに気付かないと思ったか?」
「勘はいいようだな・・・」

 

細田さんが皮肉を飛ばす。
ローブも鼻で笑う。

 

「貴様は先ほどこう言ったな?お前には覚悟がないと」
「ええ」

 

じんわりと嫌な汗が出る。
バイザーが隠してくれるのは救いだった。
声にさえ気をつければこっちの緊張は伝わらない。

 

「私は覚悟をしている。貴様らを殺す覚悟を。
 なら何故それをしないと思う?」
「馬鹿だからかしら?」
「違うな。私が手を下す必要が無いからだ。さぁ起き上がれ!」
「なっ!」

 

ゴウンと音を立てて○ンボイが起動する。
ゆっくりと立ち上がるその姿は雄々しく映る。

 

「ふははは!さあ!唸れオプ○ィマス!」
「態々向こうの名前でいわんでも・・・」
「ほう?随分余裕だな?」

 

ローブが見下したような口調で語りかける。

 

「このロストゲイン、見た目こそオプティ○スだが性能はネクスト機にも匹敵するわ!」
「ACわからない人がぽかんとするだろやめろ!」
「たーのしーなーかまーがー」
「ぽぽぽぽーん☆」
「うるさいわよそこ!」

 

いかん、シリアスが保てない・・・

 

「ははは!その愉快な仲間達と一緒に吹き飛べ!」

 

コンボ○の豪腕が圧倒的な質量と一緒にこっちに向かって振り下ろされる。

 

「やれやれ・・・だからあんたには甘いなんて言われたくないのよ」

 

突然ぴたりと止まった腕が突然爆音を上げて瓦解していく。
関節に紫電が走り爆発が起こる。
そのまま

 

「な─!」

 

爆発は身体を伝い全身へと回ってゆく。
結果。

 

『ホァアアアアアア!』

 

渋いボイスで断末魔を残しながら爆散した。

 

「瞬く宇宙の運命染めて」
「おいやめろばか。歌詞はまずい」
「そ、そんな・・・!」

 

ローブがあり得ないという感情がにじみ出た声を上げる。
その時爆風でローブのローブが(ややこしいな)めくられ顔が見える。

 

「へー・・・なかなかの美人じゃないか」
「バフ、ああいうのが好みなの?」
「褐色肌に銀髪はなかなかに」

 

バフの言う通りに褐色の肌に銀色の髪をショートにまとめたかなりの美女だ。

 

「くそ・・・いつの間に爆弾を・・・」
「細田さんがしかけると思った?」
「残念☆可愛いデポちゃんでした☆」
「つまり我々は最初から二人とも囮だったわけだ」
「しかし気配が・・・」
「気配位消せるわよ、密偵部隊を舐めない事ね」

 

悔しがる奴を横目に残りのロボットを細田さんと片付ける。

 

「さてと・・・後は貴女だけね?」
「おとなしく観念しろ」

 

まぁそういって観念する相手が居るわけ無いのだが・・・

 

「・・・」
「因みに君お得意のワープだけど、ジャミングさせて貰ったよ」
「さらに言うと貴女の顔は既に本部の方にリアルタイムで送ってるから逃げられないわよ☆」

 

えげつねー。

 

「というかジャミング機とか初耳なんだけど」
「まぁ2回向こうが使ってくれたからね。ワープってのはすると必ず特定の粒子がでるんだ。
 それを解読して後はそれを精製させないようにすればワープできないのさ」

 

すごいんだろうけど今一信用できないのよね・・・

 

「まぁなんでもいいわ。とりあえず確保しましょうか」
「・・・ふふふ・・・ふははははは!」
「なにかする気かしら?」
「舞ちゃん、そこは「何笑ってるの?」って聞くのがお約束・・・」
「私まどろっこしいの嫌いなのよね」
「私は負けない!なぜなら私は戦わねばならないからだ!祖国であるケイネ星のために!」
「ケイネ星?」
「・・・」
「・・・」

 

急にバフとデポが押し黙る。

 

「そうか・・・君はケイネ星の生き残りだったのか・・・」
「そう、貴様ら宇宙警察に滅ぼされたケイネ星のな!」

 

滅ぼされた・・・?

 

「おいデポ!どういうことだ!」
「それは・・・」

 

細田さんがデポの詰め寄る。

 

「貴様らは宇宙の平和を守るんじゃなかったのか!?」
「・・・」
「何故黙っている!」

 

細田さんが怒りに燃えている。

 

「ははは!そいつらに聞くと良い!ケイネ星の最後を!宇宙警察の本当の姿をな!」

 

そうってローブはどこかに逃げようとする。
が、

 

「そうは問屋が在庫切れってね」

 

こっそりと後ろに回っておいて正解だったわ。
そのままこいつを後ろから羽交い締めにする。
スーツの力もあってそう簡単にはほどけないだろう。

 

「な!貴様!」
「正直に言いましょうか。甘ったれんな」
「なんだと!」
「滅ぼされたとか正直私にはどうでもいいわ。あんたを許せない理由はただ一つ。
 その憎むべき相手と同じ事してるって事よ。手段がどうあれね」
「違う!」
「話は・・・ゆっくりとあとで聞かせて貰うわ!」

 

そのまま全力でローブの後頭部に頭突きをかます。
ぐたっっと向こうの力が抜けるのが判る。
多分軽い脳震盪を起こしたのだろう。
これであとは縛り付けて終わりね。

 

「流石舞ちゃん!僕たちに出来ないことを平然とやってのけるぅ!
 そこにしびれる!あこがれるぅ!」
「まぁそれよりも、聞かせて貰うわよ?ケイネ星とやらの話」
「・・・そうだね。とりあえずその子を縛ろうか」
「亀甲縛りはまかせろー☆」
「やめて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞ちゃん成長記
身長162cm
体重132kg→ 体重174kg
B:142  → B:158
W:110  → W:134
H:132  → H:148

 

梨子ちゃん成長期
身長162cm
体重75kg→ 体重113kg
B:92  → B:104
W:89  → W:114
H:102  → H:124

 

 

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